【グラスの写真は無いですが、キッチリ飲ませていただきました!2019年ものより確実に美しさ、リアルな美味しさが増しています!・・過去最高・・(^^】
すみません・・テイスティングさせていただきましたが・・その写真は無いんです。何故かと言いますと、
「エージェントさんが薬瓶ほどの小瓶に入れたサンプルをくれたから・・」
です。
ですが、余りの少量のため・・グラスに何とか全部入れても・・
「・・写真に撮れるほど液体のカサがなく、色合いも判らない」
と言う状況になってしまったんですね。
それでも、トップ・キュヴェの「レ・ロビネット」と、ファーストヴィンテージの「アリゴテ」は再度テイスティングし、グラスの写真も撮らせていただいた・・と言うことになります。
「なんだ・・それなら全部再テイスティングすれば良いじゃん・・人気のワインなんだから・・」
と思われるかもしれませんが、
「ここまでたどり着くのにかなり苦労していて、しかも数量的に再テイスティングしていたら利益が吹っ飛んでしまう。」
から出来なかったんですね。
実はこの「ラファエル・ギュイヨ」、かなり人気のようでして、余り数をくれないんですよ。
「せめてテイスティングできるだけの数、ちょうだい・・」
と言ったら、先の「ほんのちょっぴりのテイスティング用小瓶プレゼント」になってしまった訳です。
しかも他にもキュヴェが有り、シャルドネの L’Aurore、マセラシオンのソーヴィニヨン Sauvignon Macération、イランシーの葡萄の Le Baiser、キンメリのピノの Les Hâtes などが有る訳ですが、これらを削って(削られて)の各12本ずつの入荷になってしまった訳です。結構・・苦労しています。報われる場合は余り無いのが残念です。
2020年のリディルは、2019年ものの到着したての時のような・・
「げっ・・こんなに揮発酸臭いって・・」
みたいな状況にはなっていませんでした。揮発酸も・・無いとは言えませんが、確実に「要素に溶け込み、表情の極一部分」になっていまして、むしろ多彩な味わいを感じさせてくれる
要因になっておりとても健全です。
ラファエル・ギュイヨらしい溌剌として外向的な「プリっ」とした味わいはそのまま継続され、むしろ2020年ものの方が好ましい・・と結論させていただきました。
まぁ・・その辺はですね・・アヴァンギャルドな味わいが大好きな方には「物足りない」と言うことになるのかもしれませんが、Noisy wine のお客様の多くを占めるブルゴーニュワインファンの方々には、確実に「好ましい味わい」になっていると思います。
あ、noisy が アヴァンギャルドと言うのは、酢酸・揮発酸バリバリ、色落ちバッチリ、開けておくとドロドロになるタイプ・・のことです。最もそのようなタイプのワインの中にも、noisy 的にしっかりその品質を認めるものも有りますから、一概にアヴァンギャルドがダメだと言っている訳では有りません。
きっと2019年のラファエル・ギュイヨのリディルを Noisy wine で購入し飲まれた方は、
「・・えっ?・・あんなに美味しかったのにnoisyさん、何てことを言うの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、noisy が販売したのは、Noisy wine でしっかり半年以上休養させ、落ち着かせて味わいを整えたものですから・・。来た当初は・・
「すんごかった!」
んですね。
でもワインもちゃんと落ち着かせると全然違う表情を見せてくれるものです。是非飲んでみて下さい。かなり美味しいです。・・ただし、
「ビオ嫌いを自認する方は多分ダメ」
です。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶妖艶!・・でも・・揮発酸の存在、きっと判らない方も多いんじゃないかと思える、熟度になっています!・・美味しいです!】
これがまた滅茶臭くて・・到着した当初はどうしようかと悩むほど・・と言うか、路線は決まっていたんですけどね・・半年待とうと・・。
で、待ったらまぁ・・甘美で官能的な女性・・いや、ピノ・ノワールに大変身してくれたんですよ・・。これは待った甲斐が有ったと言うものです。しかしながら18本しかないのに2本も開けちゃいましたので、営業的には非常に厳しいです。
上級キュヴェに比較しますと、「精緻さ」「上品さ」が劣りますが、非常に軽やかで熟成が進んでいて、めちゃ滑らかです。時間が進めば、さらに全体がこなれてきて、滑らかさが増し、落ち着き感も増大、かなりしっとりしてくるんじゃないかと思います。
ただし、ちゃんと温度を管理して保存した場合・・ですよ。15度を超えるようなセラーで長く置くことはお勧めできません・・と言うか、その状態で販売されてしまったボトルもきっと有るはずだと・・
判りやすく言ってしまえば、
「小型のヤン・ドゥリュー」
的なピノ・ノワールで、ヤン・ドゥリューほどの素晴らしい葡萄を得られていないがゆえに、熟成の進みも早く、軽やかでアヴァンギャルドさが薄まった、美味しい状態に持っていけている・・と言うことなのかと思っています。
この状態で飲まれた方はきっと、
「・・えっ?。。何も問題なんて無いじゃん・・」
と思われるかもしれませんが、それでいいんですよね。飲んでみて下さい。29歳のうら若きラファエルの作品です。