【2019年ものが Vinum Wine Magazine で95ポイント相当!・・ブルゴーニュのピノ・ノワールに良く似たエレガントで妖艶なピノ・ノワール・・でしょう!】
入荷は6本だけになってしまいました・・。2022年と非常に良いヴィンテージと予想されるラファエル・ギュイヨのレ・ザットです。
実は・・トップ・キュヴェの「レ・ロビネット」は、海外でもほとんど出回っていないようで、中々見つけられません。そんな状況ですからレ・ロビネットは評点さえ見つけられないんですね。
でもこの自社所有のレ・ザットは2019年のファーストヴィンテージから95ポイント相当と評価されていまして、ある意味・・非常にもてはやされるアイテムです。
因みにここは「ヨンヌ県」ですが・・そう、緯度的には、ディジョンよりも北です。ディジョンとほとんど同じ緯度なのは・・ロワールの「サンセール」でして、このラファエル・ギュイヨのトレニー村は、サンセールの北東35キロほどのところに有ります。
ですので、
「サンセールはすぐそこ!」
なんですね・・面白いですよね。
ですが土壌はブルゴーニュに非常に似通っているようで、リリースされる彼女のワインは・・ブルゴーニュそのものと感じられます。
温度感・・ワインの温度感ですね・・これもちょっと面白いので書いておきたいと思うんですが、
「むしろコート=ドールのピノ・ノワールの方が冷ややかに感じる」
んですね。あくまで・・noisy 的な感覚の話しです。
この辺りは醸造法にもよるかと思います。So2 を出来る限り使用しない・・と言うことが、その辺りに影響しているのかもしれませんが、
「むしろ緯度的に北のラファエル・ギュイヨの方がやや温かみを感じる」
味わいに仕上がっていて、またそのことが・・
「彼女のワインがとても妖艶である」
と感じさせてくれるようです。
今回は少なすぎて飲めなかったアイテムです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【かなり高質!・・ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!】
見た目は2019年ものと余り変わりませんね・・。と言うか、そのように見えます。
ですが、2019年ものは2本目の写真です。ちょっと臭かったので半年寝かせたものを開けて撮ったんですね。そうしたら・・
「あれだけ臭かったのに・・その臭かった部分は見事な官能さに変化していた!」
訳です。
まぁ、僅かな違いが有るとするなら、2020年ものの方が純粋な色合いかもしれませんし、2019年ものの方が官能さを表面に映し出しているかもしれません。ただしそれはバイアスの掛かった見方かもしれません。
非常に充実していて、果皮の割合が高く、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとしての高質さをしっかり見せつけてくれます。エレガンスもしっかりで・・何より、
「揮発酸臭く無い!」
ので、ほぼ仕上がった状況で届いていると思われます。非常に美しいディテールです。

シャブリと同じような土壌と言うことですが、ピノ・ノワールと言うことも有るのか、シャブリチックな感じはあまりしません。
ただしミネラリティが豊富で低域から高域まで美しく連続しています。飲んでいくうちに・・時間が経って行くうちに少しずつ、その非常に高いミネラリティから漏れ出すように、さらに赤果実、黒果実の高質なニュアンスが出て来ます。その果実も、ベリーが主体では無くもっと濃い色の果実・・ですね。濃密です。カシスまで行くかな?・・と言う感じですが、その前に黒っぽい果実も出て来ますから、
「果実感だけで相当複雑」
だと感じました。
今飲んでも相当旨いですが、現状はまだ50パーセントほどの表情に過ぎないでしょう。流石にラファエル・ギュイヨの自社畑のトップ・キュヴェです。noisy 的には、
「2019年と2020年・・こんなに違うかぁ?・・見た目は変わらないのに・・」
と、ちょっとビックリしています。是非飲んでみて下さい!・・素晴らしいブルゴーニュワイン・・ブルゴーニュワインファンにもお勧めです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【しなやかな・・滑らかな、でも結構にしっかりしているブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!官能さも実に良い感じ!】
巷では相当、人気が有るようです。今年前半のテイスティングの時は、
「・・いや・・ちょっと臭いなぁ・・」
と、結構に主張している揮発酸に、
「このままは販売できないな」
と思っていました。
ただし、それでもそのような状態のワインがお好きな方は結構いらっしゃるので、そのような方には販売させていただき、好評を得ていました。
で、ちょうど半年後に2本目をテイスティングし、
「お、これなら大丈夫!・・結構・・旨い!」
と確認させていただき、本日のご案内になっています。
おそらく、サン=ブリ近辺の畑だと思いますが、このキュヴェがトップ・キュヴェですね。この下のキュヴェに比較すると、「精緻さ」「高貴さ」が図抜けています。ちょうど良い感じの甘美さと官能さが有る味わいで、アロマの上りの中に、フィルムのような柔らかく透明なミネラリティを感じます。シャブリ近辺の土壌とはちょっと異なるイメージです。
むしろ鉄分の少ないジュヴレ的な感じ・・もしくはマルサネかな?・・それを出来る限りSo2を使用しないで造った・・その結果、非常にノーブルな味わいのピノ・ノワールになった・・そんなイメージです。
出来は良いです。熟成も10年以上、可能です。是非飲んでみて下さい・・ラファエル・ギュイヨ、注目して行きましょう。お勧めです!