[ oisy wrote ] 実は来週アリゴターというアリゴテの生産者グループのイベントに行くんですが、その前にこのアリゴテを飲めて良かったな・・・と感じています。
Noisy Wineで働き初めて1年経過し、それなりにテイスティングもしてきましたが、あまりテイスティングできていない品種や地域は、いまだ浦島太郎感の抜けないオイジーです。アリゴテもその一つだったので、そういった意味でもアリゴターのイベントは楽しみにしていました。
アリゴテが良くなっている理由を考察するといくつか理由はあると思いますが、一つは温暖化だと思っています。ぶどうの熟度が上げやすくなりシャープなアリゴテにボディを与えやすくなっているのでは、と。
しかし、今のところラファエル・ギュイヨのワインにはそこまで温暖化の影響は大きくないのかもしれません。ブルゴーニュでも最北部で、ワインも冷涼感に満ちています。じゃあ他の理由は・・?と言われればやはり
「生産者のアリゴテにかける熱量が変わった・・・?」
のではないかと思っています。アリゴターというイベントが日本で開催されるほどですからね!一種のムーブメントまで成長してきているのかも・・とすら思います。そしてラファエルさんの場合はドメーヌ設立からアリゴテは重要な品種と位置付けている、そんな印象を、ワインからも受けます。なんでそう思うかというと、
「密度」
なんですよね。ガラテにはスケール感を感じるほどに密度が備わっています。密度には生産者の意気込みが最も現れやすいと感じています。密度を上げるには収量をある程度減らさなければいけないわけで、安かろうのワインにはあえて収量を下げようなんて思わないはずです。
収量を下げ、密度を上げればミネラルの骨格が形成され、その収まらんとするミネラリティが漏れ出し、香りにエレガンスを纏いはじめ、素晴らしいワインになっていくのだと思います。ガラテも香りに「ミネラリティの漏れ」を感じますし、糖分は全く無いと言えるほどにドライでありながら、密度によるあまやかさが出てきています。
ブルゴーニュの最北部らしく、酸のボリューム感に不足は全くありませんし、とても冷涼。少しグリーンの残るシャープさもあるのはアリゴテだからでしょう。シャルドネとはやはりキャラクターは違いますが、液体としての評価をしたときに同格、価格で見ると同格以上じゃない・・?という感が拭えません。
チープだからとアリゴテに食指が伸びない方には、ぜひ一度試してほしいワインです!ご検討くださいませ。
[ noisy wrote ] 以下は以前のレビューです。
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【飲む者の感性をビビらせる・・めちゃ美味しいアリゴテです!・・これ、アリゴテって・・判るでしょうか?】 まぁ・・ある種、ラファエル・ギュイヨのワインは・・
「マロラクティック発酵」
に重要性があるように・・感じています。
あ、話しがそれますが、Windows10 の使用期限も迫る中、PCを入れ替えたのは良いんですが、長年使用した漢字変換を移植するのが面倒でやらなかったら・・それに、購入したPCのキーボードが、まるでストロークが無くて打感が悪く、それも相まって・・
「コラムを一行打つのに、何度打ち直しをしなくてはならないか?」
と言う状況でイライラが募りまして・・「マロラクティック発酵」は「まろ楽ティック発酵」になってしまうので・・とにかくキーボードだけは別に購入しました。
もしかしたらアチコチに打ち間違えがあるかもしれません・・ご容赦くださいませ。
Noisy wine はピノ・ノワールの販売も多いですが、おそらく他店様とは比較にならないほど白ワインの販売も多いと想像しています。noisy もシャルドネやアリゴテ、ピノ・ブラン、ソーヴィニヨン・ブランなど・・大好きですから・・何よりも、
「マリアージュを気にしなくても良い」
のが・・ね・・特に和食です。昨今は昔と違って魚介や野菜の鮮度も上がっていますし、ワインの状態も非常に良いですから、細かなマリアージュはたとえ「ピノ 対 魚介」でも結構に行けちゃったりします。

で、このアリゴテですが・・普通だと、
「フレッシュ&フルーティで軽やか。クイクイ飲めて青りんごが香ります・・」
なんてね・・ほんのちょっとだけソムリエさんを意識すると・・そんな感じでしょうか。
ところがです!・・このアリゴテは、
「前述を全否定します!」
と宣言しないと・・購入したお客様にきっと怒られてしまうんですね・・。
「・・どこが軽やかなん?」
と。
この商品名「アリゴテ」はアリゴテ種ですが高級ワインの範疇にある見事な白ワインです。
全く酸っぱく無い・・です。青りんご?・・香りません。むしろ「蜜の入ったリンゴ」だったら感じるでしょう。フレッシュ?・・いや~・・熟れて官能感バッチリです。フルーティーはフルーティーですが、頭に「フレッシュ&」が付いたフルーティーさとは全く異なります。クイクイと飲むと言うよりも、
「一口、一口を味わいながらゆっくり飲む・・ことを要求される」
と言う・・素晴らしい白ワインです!
黄色が濃いですよね・・蜜感も有りますしね。青くないんですね・・黄色い果実のフレーヴァーもしっかり有ります。
ん・・これで・・良いかな・・(^^;; 美味しいです。ぜひ飲んでみてください。ラファエル・ギュイヨ・・素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです。
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【これは旨い!!・・ファーストヴィンテージながらもミネラリティをバッチリ内包したぷっくらと膨れた見事なアリゴテ!・・ビオ度は高いが、ビオ嫌いでも行けちゃう健全さです!】
この数年・・グラスの写真を多めにアップするようになってからでしょうか、検索エンジンのクローラーが頻繁に訪れ、画像を延々と持って行くのをログで確認しています。
それと同時にサーバーに「悪戯」をする連中も大いに増え、何とかサーバーをハッキングしようとあの手この手で攻めてくるようになりました。まぁ・・
「そう簡単にはやられない」
ようにしていますのでご安心ください。下手をすると・・
「noisy もサーバーにアクセスできない・・」
状況を作ってしまったことも有りますので、その手段は間違えないようにしないといけない訳ですが、何しろ新着を送らせていただいているお客様もウイルスに感染していらっしゃる方がそれなりにいらっしゃいまして、
「新着を出した直後に数件以上のウイルスメールを送りつけられる」
状況です。
特にロシアによるウクライナ侵攻以後は酷いです。皆さんもお気を付けくださいませ。
初リリースのアリゴテです。・・こりゃぁ・・
「美味い!」
としか言いようのない見事なアリゴテです。
アリゴテのスレンダーなイメージは、どこかにちょっと残しつつ・・また、青りんごっぽい果実も、
「それだけなの?」
と言わせない・・ちょっとぷっくりゴールドな果実も連れて来てくれたりして、ついつい嬉しくなってしまいます。

昨今はアリゴテも、実はアリゴテブームなんじゃないか?と思えるような人気ぶりでして、以前なら誰も見向きもしてくれなかったものが、
「出した瞬間に蒸発」
なんて珍しく無くなっています。
これはもう、そのアリゴテが美味しい!・・ことが理由なんだと思うんですね。パタイユだって、ダンジェルヴィーユだって、いの一番に無くなっちゃいますが、やはり飲んでいて楽しい・・美味しい・・しかも安い!・・と言う共通認識が広まっているんだと思います。
そして、このシャブリ近郊の土地由来のミネラリティの豊富さがしっかり表情に出ていますし、そこにラファエルらしい自由なニュアンスも、ちゃんと感じられる味わいになっています。
数は無いので早い者勝ちになります。是非飲んでみて下さい。お勧めします!