【淡~いピノが当たり前だったサンセールで、超濃い・・までは行かない、たっぷりなミネラリティとちょうど釣り合う程の実に旨いピノ・ノワールです!】

ピノ・ノワールによる赤ワインです。そもそもはシャスラとピノ・ノワールが多く植わっていた土地だったんですね。でもフィロキセラでシャスラが減り、ソーヴィニヨン・ブランを植えたところ・・これが受けたので、皆さんご存じのサンセール・ブランが生まれた訳です。
それに・・実はこのサンセール近辺、大昔は「ブルゴーニュ」に分類されていたそうで、ピノ・ノワールを植えるのが極普通のことだった訳です。でも、ソーヴィニヨン・ブランが「受ける」ようになると、ピノ・ノワールは条件の悪い場所に植え替えられちゃった訳で・・それで
「薄くて酸っぱいサンセール・ルージュが生まれた」
んですね・・。
現在は、生産者の方々もピノ・ノワールをちゃんと造れば売れることが判ったので、頑張って美味しいピノ・ノワールのサンセールを造っています。ヴァシュロンのサンセールも滅茶美味しいですよね?・・ですが、ヴァシュロンはエージェントさんが変わってしまった?のか、その後随分と価格も上がってしまって手が出なくなってしまいました。
ヴァシュロンのベル・ダムは濃密で深い・・凝縮感のあるタイプです。このアンドレ・ヴァタンの「ベル・ルージュ」は、ヴァシュロンほど濃密では無く、ヴァシュロンほど黒くしない・・(^^;; ものの、
「充分だと思える程にちゃんと濃密!」
ですし、
「大昔はブルゴーニュに分類されたことが伺える、ブルゴーニュっぽいピノ・ノワール!」
と言うことが出来ます。
その上で、とてもピュアです。自然派ですのでナチュラル感はちゃんと有ります。でもビオビオはしていない・・。精緻で質感高いです。・・まぁ、フィネスさんの扱いですから、非常に美しい味わいがします。
アロマも、もし収穫をかなり遅らせるような収穫方法を取るのであれば、このようなフラワリーさの混じった果実たっぷりな感じにはならないでしょう。色合いもちょっと・・ブルゴーニュワインっぽいでしょう?酸も充実していますが酸っぱくはなく、ミネラリティたっぷりの味わいです。
濃すぎず、全く薄く無い・・ピュア&ナチュラルなサンセール・ルージュです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!