【激旨です!・・今までで最高を保障・・(^^;; このミネラリティのノーズへのくすぐり、ソーヴィニヨンらしいグレープフルーツ&スイカなニュアンス・・絶妙です!】

皆さんに質問です!・・ブルゴーニュの最北の地シャブリとロワールのほぼ最南の地サンセールでは、どちらがより南に有るでしょうか!?
・・そうです。サンセールの方が南に有るんですね・・。ブルゴーニュの北の中心とも言えるディジョンですが、マルサネ・ラ=コートから北に10km 弱で着きます。そのディジョンと緯度的にはほとんど同じ・・なんですよ。
しかもですね・・ジュヴレ=シャンベルタンや、先のディジョンからですと、サンセールまでは「直線距離で160km」ほどしか離れていないんですね。まぁ・・実際に行くには大きな山を越えて行く感じになってしまうのでそれなりには掛かると思いますが、それでも200km 位じゃないかな・・と思います。東京から静岡まで行く感じですね。新幹線なら・・あ、このくらいにしておきましょう。
なので、ワインから感じられる「緯度感」は、ほぼほぼブルゴーニュと同様な場合が多いと思うんですね・・。
・・そうなんですよ・・昔はこのサンセール辺りは、「ブルゴーニュに分類」されていたんですね・・。あ、今は違いますから・・noisy が「サンセールはブルゴーニュだったって言ってた。」とは言っても良いですが、決して「だった」を省かないように・・お願いします・・(^^;;
で、このサンセールの品種は当然、「ソーヴィニヨン・ブラン」ですね。シャルドネじゃない・・って言うのがまたポイントでしょうか。どちらかと言いますとボルドー的な品種ですよね。パヴィヨン・ブランもそうですし、ソーテルヌでもソーヴィニヨン・ブランは使用を認められています。ただし、セミヨンよりも皮の厚いソーヴィニヨン・ブランは貴腐が付きにくいので、ソーテルヌやバルザックの貴腐ワインは大方、セミヨンになります。
でも、その「皮が厚め」である特徴が・・ある意味、ソーヴィニヨン・ブラン独特の風味を生む場合がある・・と思っています。・・あ、あくまで noisy 的感覚ですから、資格試験の際には、決してそんなことを書いてはいけません。

で、2021年のアンドレ・ヴァタンですが・・
「滅茶苦茶お勧め!」
です!
特にこのよりリーズナブルな「レ・シャルム」は、ソーヴィニヨン・ブランの独特の風味はそこまで強く無いものの、白っぽいフルーツ、緑っぽいフルーツ、そしてほんのり赤みさえ感じさせてくれる風味を持ち、まぁ・・ディディエ・ダグノーまでは届かないにせよ、素晴らしく透明なミネラリティと、やや半透明なミネラリティを混在させて・・素晴らしい量を感じさせてくれます。
その上でとてもドライながらエキス感がたっぷり、ワインが持っている表面張力の素晴らしさを再確認させてくれるほど、ほんのりと粘度の高い・・口内に適度に留まり、ノーズへと持続的に素晴らしいアロマを運んでくれる役目をしてくれます。
まぁ・・フルーツと書いてますが柑橘類を多く含んでいまして、その感覚はまず「ノーズ」へ、そして終盤~余韻に掛けて柑橘ではない果実類が顔を出す感じ・・。
密度が高く、しかも・・測っていないですがSo2 も多く無く、「滅茶旨い!美味しい!」と・・脳も身体も喜んでくれます。
明らかに今までで最高のヴィンテージ!・・と言って良いんじゃないでしょうか!・・このところのフィネスさんのワインのランクアップぶりは本当に素晴らしいですね。・・あ、そうそう・・関係ないことですが、あれだけ沢山在庫して持っていたはずのメオ=カミュゼのワイン・・セラーのどこを探しても見つからないんですよ。いつの間にか根こそぎ売れてしまったんですね・・恐ろしや・・。
これは飲むっきゃ無いと思いますよ!・・もう少しソーヴィニヨン・ブランっぽさを高質に見せる方が良いとお考えでしたら、2020年のサンセール・サン=フランソワ・ブラン をご検討ください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【美味しい!ちょうど良い濃度の華やかアロマ!・・ヴィンテージの恩恵か、造り手として腕を上げたか・・noisy も検証中です!】
2019年のレ・シャルムです。以前は僅かに「薄い」感じを持った凝縮度でしたので、
「飲みやすいけれど少し物足りないと感じてしまう可能性は有った」
と思うんですね。
まぁ、何が何でも濃ければよいのか?、凝縮感が必ずなければいけないのか?・・とは全く思いません。ですが、「薄いな・・」と思ってしまった時の残念な感覚は、誰しもが持ったことは有るかと思うんですね。そしてソーヴィニヨン・ブランの場合は、青っぽさや酸っぱさと一緒にそれが感じられる場合が多いので、
「ある一定以上の濃度」
をクリアした場合に、とても好印象を持つ場合が多いと思っています。・・いや、滅茶淡いものは・・それはそれで存在価値も有りだと思ってますよ・・はい。
少なくとも、以前のアンドレ・ヴァタンの「やや淡い感じ」は見事に無くなった、とてもボディ感のある、柑橘フルーツ満載なサンセールです。
非常にピュアで、ナチュラルさも有り、精緻で実に良いです。青っぽさが無いのは2019年だからか?・・それともアンドレ・ヴァタンの腕前がさらに上がったか?・・は、noisy もまだ判断付きませんが、少なくとも2019年のブレンドもののレ・シャルムは、酸バランス、ミネラルバランスとも非常に優れています。コンディションも非常に良いので、とても美味しいです!
が、上級キュヴェのサン=フランソワの出来が凄く良くて、流石に比較するのはかわいそうな気もしますが、そちらには追い付かないかな?・・でも2千円台のサンセール・ブランとしますと、これ以上は無いと言って良い仕上がりです。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!