
メルロ100%のSO2無添加、クラシカルに足踏み破砕・・(^^;; ん~・・やりたい放題では有りますが、仕上がったワインは非常にちゃんとしているのでビックリです。
しかも、noisy の場合、ほとんどのワインのテクニカルは目を通さずにテイスティングするので、出たところ勝負・・なんですが、
「・・げっ・・あれ、メルロだったの!?」
と、メルロの「メ」の字も出て来てませんでした。まぁ、そんなに大きく外すことは普段は余り無いんですけどね・・この味わいから、
「ん・・多分、地場品種かなぁ・・」
と決めて掛かっていたんでしょうね。何でも「鵜呑み」や「思い込み」はいかんですね。
言われてみればそう・・確かに重厚な重さも有る味わいでは有りました。しかしながら、一般的に想像しやすい、
「土っぽく、黒く、重厚・・もしくはテロワールや醸造法により軽やか」
みたいなメルロのイメージには、そのまんまは当てはまらなかったと思います。
結構に「赤い果実」がしっかり有り、ドライで、黒く無く、中域はたっぷりだが低域は大きくは出ていない感じで、中域に重みを置いた赤果実中心の味わいと思っていました。
飲み進めると、ほんのりとしたスパイシーな部分が解け始め、中域をさらにふくよかに、豊かにしてくれます。

なるほど・・後になって思えば、湿った粘土では無くて、より乾いた土なテロワールなのかな?・・と思えます。ラッツィオの捨てられた畑は標高の高いところに有る場合が多いようなんですが、テクニカルを見る限りにおいては判りません。
フリーランジュースのみの優しい味わいになっていたことも、メルロを当てられなかった一因かもしれませんが、30分もすると確かにボディも膨らんで来て、赤果実が良い感じに熟れて来た感じがしました。
なるほど、これはラッツィオのメルロなんですね・・。コペルニクス的転回のカベルネと、むしろこちらもそう呼びたいメルロ・・どちらもSo2無添加の身体に優しい味わいです。是非飲んでみて下さい。お勧めします。結構に本格派です。