[ oisy wrote ]「ニコラのドルチェットはめちゃくちゃ旨い!」
ロザートも飲んで思いましたが、もうこれは間違いないと思います。ドルチェットの扱いが素晴らしいです。
ドルチェットってなかなかどうして難しい品種だと思います。キャッチーなフローラルで独特の赤い果実のドルチェット香は、えもすればキャンディ香のようにハイトーンで鼻につく香りになってしまいます。で、そのハイトーンな香りが一度気になってしまうとその奥を覗きにいくのがなかなか難しくなってしまうんですよね。しかしニコラのドルチェットからはそのハイトーン過ぎる香りが・・・「全く」無いんです!
非常にエキス的で果実のあまやかさがあり、香水のような妖艶さのある香り。まるでブルゴーニュワインのような香りです。黒を含んだ赤い果実で、深くから上がってくるような、上辺だけではない「果実の奥から」の香りがあります。ドルチェットでこのニュアンスが出せるんだ・・・
味わいも基本ドライなんですが、果実のエキス感とピュアな果実味があるのでドライなのにあまやかさのある、素晴らしいバランスです!
ドルチェットはやはり果実味一辺倒になりがちですが、ここには深みがあり、グラデーションのある果実の旨みとピュアなジューシー感があります。オイジー史上デイリークラスのドルチェットでは最も旨い、とっても過言では・・・ありません。
また果実のニュアンスだけではなく、「森」や「土」のようなニュアンスがアクセントとして存在していて、それが複雑性を押し上げています。しっかりと深みもあるんですよね・・・
「酸」のピュア感も素晴らしい。還りに感じる果実のあまやかさも「ピュアな酸の結晶」と捉えて間違いないかと思います。
そしてやはりこれだけナチュラルな造りをしているのに全くの危なげがない、素晴らしい安定感。現時点で若干還元のニュアンスはありますが、現時点でも抜栓して30分ほどで無くなるレベルです。これもすぐに無くなるでしょう。
ドルチェットもこのスタイルだとマリアージュの幅が