
滅茶美味しいです!・・もう、このような涼やかなヴィンテージに集中しつつもエレガントで、色の淡さをむしろ楽しめる造り手さんは、ホント・・希少かと・・思います。
とは言え、noisy 的には2018年まではノーマークでして、むしろ・・見て見ないフリをしていた・・と言いますか、スルーしていたと言うか・・以前は余り良い印象が無かったんですね。
noisy 自身がそんなに急に趣旨変え、好みが激変するはずが無いので、やはりルシアン・ボワイヨが変わった・・と言うことだと思うんですが、やはりフィネスさんのワインのコンディションの良さが有ってこそのこの素晴らしいエキスの味わいだろうと思います。
2021年ものはご存じの通り、非常に悲惨な生産量でして・・このジュヴレ村名2021年もたったの6本だけの入荷です。それを無理やりテイスティングしましたから販売は5本だけで・・
「飲めたらラッキー」
位に思ってください。
2019年ものからの写真が有りますので、ぜひ見比べてみてください。2019年ものは・・まぁ・・レベルな濃さでしょうか。淡くも無いですが、濃くも見えない感じです。2020年ものは濃いですね・・濃いけれど冷ややかさも有り・・果皮の美しい濃度で甘く無く滅茶美味しかったです。
で、やはり2021年は・・もっとも淡い色彩です。寄った写真の液体の色が綺麗でしょう?・・少し離れてグラス全体の写真になりますと、テーブルの明るい茶色がバックになり、調整しないものですから・・少し暖かい色になりますが、今のところの Noisy wineの写真はその傾向が有ると思っていてください。

非常にエレガントです。エレガントと言うことは、余り強さを感じない・・と言うイメージも有ります。しかしエキスはとてもしっかりしていて・・口内の味蕾を「押してくる」ような迫力も有ります。しかしやはり超絶にエレガントで、膨らみ方もどこか淑女を思わせるようなおしとやかな感じ、余韻にかけてもエキスの美味しさを堪能できます。
アロマはブラックなチェリー・・そしてジュヴレらしい鉄っぽさが少し、ビターなニュアンスを伴いながらの良く溶け込んだ粘土や石灰のイメージで、良く香ります。
一緒に同じ村名ですが上級キュヴェのゼヴォセルを飲ませていただきました。やはり上級キュヴェだけあって・・よりチェリーの表現も上質、キュッと締まって行くような様に品格が有って、
「ん~・・最低1点は上・・・」
と感じます。
ですが、シンプルな総体としての美味しさのあるジュヴレ村名も、これはこれで「有り」だと感じます。ぜひ飲んでみてください。
「エレガント系、エキス系のしっとりと押してくる淑女系の味わい」
です・・あ、熟女と言ってしまうとイメージが変わりますのでご注意ください。お薦めします!2021年ものは希少です。
以下は以前のレヴューです。
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【受けるには訳が有る!・・ベストなバランス・・濃密さもどこか僅かに感じさせつつ、ドライで精緻で美しく雅なニュアンスをたなびかせてくれるジュヴレ村名です!・・旨い!】

昔のルシアン・ボワイヨからは考えられないほど精緻で厚みが有りつつ、非常にエレガントなスタイルに仕上がっている2020年の村名ジュヴレです。
まぁ・・この素晴らしい色彩を是非・・舐めるようにご覧ください。
「惚れて・・まうやろ・・」
と・・思わず言葉が唇からこぼれてしまっていませんか?
そうなんですよ・・凄っごい・・美しいですよね・・。素晴らしい葡萄が持つ果皮をしっかり抽出してはいるんですが、
「滅茶上質!」
なんですね。
そしてここが大事・・甘みが無い!・・全くのドライに近いのに、エキスが旨味をちゃんと伝えてくれるんですね。そして「滅茶しっとりしている」んですよ・・濡れた感じです。だからこの果皮の美味しさ、果皮の周りの美味しさをたっぷり楽しめる訳です。

その上で、ジュヴレ=シャンベルタンが持っている個性・・鉄っぽさや赤っぽさ、血っぽさや獣っぽさを、
「ほんの僅かずつシェアしているかのように内包!」
しているように感じます。
これらは結構に1級畑クラスが1つ~2つだけ持っていて、それらが素晴らしい輝きを見せるからこそ・・テロワールを意識出来るんですが、流石に1級とは行かないのは当然だとしても、それらを結構に欲張りに持っていて、僅かずつ表情に出してくれる感じなので、飲む方としましては・・
「・・おっ?」
と・・構えてからの飲みに入って行く・・そんな感じで美味しくいただけると思います。なので、
「どうしちゃったの・・・?ルシアン・ボワイヨ!」
と思っていただけること、間違い無しかと!
そして感じたのはコンディションの良さです。この濡れた感じですが、コンディションの良さも一役買っているかと思うんですね。昔のルシアン・ボワイヨだと、「乾いた感じ」でしたから・・。
素晴らしいジュヴレ村名かと思います。今飲んでも美味しいです!是非お試しください。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年のルシアン・ボワイヨのテイスティングの最初で、思わず唸ってしまいました・・調べて見ましたら、なんとジャスパー・モリス氏は91ポイントでした!】
村名のジュヴレとしますと、相当高いレベルに感じられる優れたポテンシャルを持った味わいでした。
しかも2019年のルシアン・ボワイヨのテイスティングの最初のアイテムでしたので・・余り気乗りがしないままテイスティングを始めた・・んですね。
しかしながら、いつもですと愚息がコルクを抜くんですがその日は何故か留守でして、noisy が抜栓から行いました。
空けた傍から・・もう、いつものルシアン・ボワイヨじゃぁ無いのが歴然・・柔らかくもほんのりとスパイシーなアロマが漂ってくるでは有りませんか。
そうなってしまいますと、余り乗ってない気持ちなど吹っ飛んでしまいますから、写真を撮るのもそこそこに・・グラスをノーズに近付けると・・甘さの無いドライなアロマが「ぶわっ」と飛び込んで来ました。
一瞬、ルーミエさん風にも思いましたが、むしろルーミエさんの方がもう少し甘やかでラズベリーっぽいかな?・・などと思い返したところに、透明感バッチリのミネラリティが感じられ何が何だかよく判らない・・少なくとも noisy が知っているルシアン・ボワイヨでは無いぞ・・と・・一度感覚をリセットする羽目になってしまいました。
淡いルビーを積層させたかのような比較濃い目の色合いです。充実した色彩です。グラスを振ると零れてくる果実・・。その深い積層した味わい・・。
いや・・どうも自身の中で納得が行かない・・と言いますか、マッチングしない感覚がいつまでも消えませんでした。それはワインが悪いと言う意味では全く無く、noisy 自身の中にある違和感が消えないだけなんですが。

本気で扱うつもりは無かったので、3本ずつ6アイテムのテイスティング用の仮仕入です。
「もしかして・・大失敗?」
と思いつつも、
「いや、明日は2本開けるし・・明後日は上級キュヴェを3本開けてチェックしてから相談しよう」
と思い直しました。翌日のヴォルネイとポマールのテイスティングで、2019年のルシアン・ボワイヨが半端無い仕上がりになっていることを確認しましたが、連休中でフィネスの担当さんに連絡が取れず、結局追加できないことになり諦めました。
エキスが凝縮した素晴らしい村名ジュヴレです。今飲んでも相当旨い!・・です。
ネットを探してみましたら、まぁ・・ちょっとブレは大きい、もしくはアペラシオンで決める感じが目立つものの、乗った時、弾けた時はその目の鋭さが魅力のジャスパー・モリス氏が91ポイント付けていました。
見事なしっとり感、そこからの心地良い穏やかなスパイス、溶け込んだ透明なミネラリティが魅力かと思います。将来的にはそれなりのムンムンした感じが出てくるんじゃないかと思います。
因みは畑は、ブロション側(北)と、マジ=シャンベルタン下部(村の中央)のブレンドのようです。今飲んでも非常に美味しいです!お勧めします。