● ミシェル・ジュネです。いや・・素晴らしいです!
「・・一体ミシェル・ジュネ、どうしちゃったの?」
と言うのが noisy 的な心の内の正直なところです。数年前に初めてフィネスさんに入って来た時にもしっかりテイスティングさせていただいたんですが、その時はさほどは響いてこなかったんですね。なのでしばらくスルーしていた位です。
ところが・・もう昨年辺りから・・
「・・もしかして・・大化けした・・?」
と思えるほどの激変ぶり。
ですので、今回も少ない割り当ての中から何とか2アイテムをテイスティングさせていただきました。
いや・・ビックリです!・・滅茶旨いです・・。ブラン・ド・ブラン・ブリュット・ナチュールだけはテイスティングしていませんが、同価格のスピリットの出来がまず・・半端無いですし、昨年の2012年ものも凄い引きですぐ無くなってしまった「オーサー」は2013年ものが入荷しましたが、
「ブラン・ド・ブランでここまで出来るのか!?」
「シャンパーニュの醍醐味で有る酸の構成のすさまじさと大きな構造!」
を感じさせてくれましたので、
「・・ミシェル・ジュネ、大化け確定か!?」
と言うところまで、noisy 的には来ちゃいました。
シャンパーニュは高価になってしまいましたが、
「ミシェル・ジュネはブラン・ド・ブラン、しかもコート・デ・ブランのグラン・クリュでもリーズナブル!」
です。是非お試しくださいませ。
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久しぶりのミシェル・ジュネをご案内させていただきます。おそらく8年ほど前にご紹介させていただいた以来かと・・。フィネスさんの輸入なんですが、同時に扱わせていただいたピエール・トリシェが非常に美味しかったので、ちょっと地味な仕上がりだったミシェル・ジュネは途絶えてしまっていました。
しばらくは余り評判を聞かなかったんですが、最近は噂で・・随分良くなったらしいと聞きつけました。それに・・
「何と言っても2022年の現在は、世界的なシャンパーニュ不足!」
・・なんですね。まぁ、皆さんはさほどは実感が無いと思いますが、いや~・・・滅茶大変ですよ。実は対応におおわらわ・・です。
そんなことも有りまして、今年の入荷分が到着したのを仕入れさせていただき飲んでみましたら、
「・・あらま・・」
まぁ・・続けてテイスティングしていないと、こんなことになってしまうんですね・・。凄く良くなっちゃってます・・!
しかもコート・デ・ブランの「グラン・クリュ・シュイィ」の造り手さんですから、基本は、グラン・クリュ・シュイィ・ブラン・デ・ブランです。
あ、もしかしましたら、ソムリエさんとか、エキスパートさんとか・・ちょっと細かいことが気になってしまう方は、
「そう・・シュイィならブラン・デ・ブラン(Blanc des Blancs)が正しいんじゃないの?」
と思われるに違いありません。エチケット上は「BB」と略されており、また「Chardonnay」としか書かれて無かったりします。おそらく英語圏向けにある程度販売されている造り手さんなのかな?・・と思います(Auteur と書かずに Auther をオーサーと読ませる位ですから)。
で、noisy も何となく気になったのでフィネスさんに聞いてみましたら、インヴォイスには Blanc de Blancs と書かれているそうなので、Noisy wine もそれに従う事にしました。なので、違和感を持たれましても、それは noisy の性では有りません・・(^^;;
以前の地味でやや重め・・ちょっと内向的なイメージは消え、卓越したコート・デ・ブランのグラン・クリュ・シャルドネならではの、「素晴らしく高貴なアロマ」がふんわり高々と立ち昇って来ます。泡質も・・下級クラスから実に細やかです。
飲んでいて楽しい・・しかもコート・デ・ブランのグラン・クリュなのにとてもリーズナブルなんですね。大手さんのスタンダード(M とか V とか・・)で自分を騙しながら耐えて飲むより、滅茶苦茶美味しいですよ。しかも全て万札でお釣りが来ますから・・是非ともトライしていただきたいと思います!

シャルドネ100%で造られるシャンパン、いわゆるブラン ド ブランの銘醸地コート デ ブラン地区。約500haある葡萄畑のうちの99%がシャルドネになります。この地区には6つのグラン クリュが存在しますが、当メゾンはその6つのうちの1つにあたるChouilly(シュイィ)村に所在します。1800年代から葡萄栽培をしており、以前はネゴシアンに葡萄を売っていましたが、1965年からミッシェル ジュネ氏が本格的に自社瓶詰を始め、現在はその子供たちであるヴァンサン&アントワンヌ兄弟が醸造と畑を分担してメゾンを運営しています。
所有畑はChouilly(シュイィ)を中心に石灰質土壌の畑を約9ha所有し、葡萄の樹齢は平均35年になります。畑は約40ほどの小さな区画に分散しており、そのほとんどがシャルドネになりますが僅かに黒葡萄品種も植えられています。栽培には自然環境を尊重したリュット レゾネを採用。良い葡萄からしか良いワインは出来ないという信念に基づいて収穫は手摘みで行ない、自重で下部の葡萄が潰れてしまう”hotte à vendange(収穫した葡萄を回収する背負いカゴ)”は使わずに底の浅いプラスチックケースを使用して葡萄果汁と空気との接触を最小限にとどめ、可能な限り状態の良い葡萄を圧搾できるように心掛けています。醸造はテロワールの同じ区画ごとに約30ものキュヴェに分けて行い、ブラン ド ブランの繊細さと軽やかさを表現できるように”クオリティ” ”リスペクト” ”伝統”を常に念頭に置いて誠実なシャンパン造りを行っています。