【コート・デ・ブラン最北のグラン・クリュの冷ややかさと熟した甘やかさ、近年ウケの良い「キツ過ぎないガス」にふんわりな泡を乗せ、G.C.シャルドネならではの質感を感じさせてくれるシャンパーニュです!】

以前は造り手の個性やワイン自体の総合ポテンシャルはもちろんですが、もっと土地とか、造りとかを主眼にご案内させていただいていたような気がしますが、徐々に・・
「飲み心地 + 質感」
みたいな部分に重きを置くようなシャンパーニュのご紹介の仕方をしているように思います。
それも近年は、以前はほぼスルーされていた南部、オーブ辺りのシャンパーニュが・・気付けば物凄い人気になっていまして、スター生産者さんが結構に持てはやされています。あのユリス・コランしかり、セドリック・ブシャールなど・・ただし、
「物凄い価格!!」
になっていまして、生産者さんにとってはとても良いことだとは思いますが、飲み手としますとちょっと痛過ぎる・・んですね。
まぁ・・余り言いたくは無いんですが、無名でも美味しいから飲んでみて・・とご案内させていただいている時は意外にもスルーで、メディアで高い評価が出て品薄になると、何故か皆欲しいと・・(^^;;
安い時に飲めていれば、今の価格が適正なのか・・とか、それでも飲みたいから欲しいとかを自身で判断出来る訳なので、普段からアレコレと少しずつ手を出していると良いんじゃないかな・・と思います。まぁ・・考えてみれば、あのジャック・セロスも、エグリ・ウーリエも、以前は数千円で飲めた訳ですから以前は良い時代だったと・・総括できるんじゃないかと思ってもいます。
そんな中でこのミシェル・ジュネは、コート・デ・ブランと言うシャルドネの聖地の生産者さんで有りながらも、近年・・グングンその質を高めて来ていると感じます。

で、この2017ミレジメのシュイィG.C.ブラン・ド・ブランですが、シュイィのシャルドネ100%で有りながらも・・
「近年、流行の・・ドライでガスのキツク無い・・飲み心地の良さに加えて、グラン・クリュの高質な味わいを生かした造!」
をしていると感じます。
栓を抜いた傍から、
「・・お~・・高質グラン・クリュ・シャルドネの冷ややかでふんわりとしたメロンっぽく甘いアロマが・・」
みたいに香り出します。
1枚目の写真はちょっとボケ気味で申し訳ないんですが、透明感の高い黄色が美しいシャルドネを彷彿させてくれると思います。
ドザージュは7グラムで多く無く、とても自然な感じです。泡質は細やかさが有り、ふんわりとシルキーですが、ガス圧としては高くは無く、グラス表面の泡の引けは遅く無いです。
その分、
「泡と酸が織りなすシャンパーニュならではの厳しさは少なく、柔らかで・・液体は喉を目指して行く」
ような感覚です。
中盤ではグラン・クリュ・シュイィならではの高質さを瞬間、口蓋全体に行き渡らせつつ、喉を目指して行き、ある種の「乾きを癒してくれる」感じなんですね。
なので・・
「オーブよりも高質ながら、オーブ並みの飲み心地を実現した味わい!」
になっていると感じました。
美味しいですよね~・・シャンパーニュ!・・今の季節には最高です!ぜひ飲んでみてください。超お薦めします!・・旨いです。
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【これは相当お買い得!繊細なブラン・デ・ブランの表現に長けています。滅茶細やかな泡質、そしてその持続・・素晴らしいです!】-----2014年もののレヴューです。

おそらく追加は無いですので・・お早めにご注文ください。美味しいブラン・デ・ブラン..飲みたいですよね。
noisy もまた4日連続でシャンパーニュをテイスティングし、その後にブルゴーニュやイタリア、ビオ系のワインを飲ませていただきましたが、やはりシャンパーニュを飲むと気持ちが華やかになります。もっとも、1杯目に余り出来の良く無いシャンパーニュを飲んでしまうと沈んだ気持ちにもなりかねませんが。
グラスの下に見える薄いグリーンの入った黄色に実にそそられてしまうブラン・デ・ブランです。2014年ものと言うことですので8年目ですね。細かいことを言いますと、
ボトル詰め 2015年3月31日
デゴルジュマン 21年3月24日
で、アルコール分12.5度、ドザージュ7.5g です。ブリュットですがキリリと辛口に感じられる見事なバランスです。
この MB BB Vintage 2014 ですが、この2014年そのものの評価は見つけられなかったものの・・
2012年 Andreas Larsson 93 Points
2012年 Decanter World Wine Awards 94 Points
2013年 VertdeVin 91~92 Points
と言う高い評価が見当たりました。noisy が目を離していた隙に・・
もう栓を抜いた直後から、高質なブラン・デ・ブランのアロマが漂っています。泡は結構に・・旺盛です。もう1枚目の写真、盛り上がっちゃってますよね?・・通常はここから「引け」が早いんですが、2枚目の写真が連続写真・・
「目の細やかさが見える」
と思います。1枚目と2枚目は、どんなに急いで頑張っても10秒は掛かります。30秒ほど置いた写真も掲載しようと思いましたが、Noisy wine のホームページには、検索エンジンのクローラーがひっきりなしにやって来ては、
「ごっそり写真をダウンロードして行く」
ので・・お行儀の良いクローラーは、ちゃんと朝方のアクセスの少ない時にいらっしゃるんですが、時間も構わず、間隔も気にせずにガンガン落として行くクローラーもあるので、一応1アイテムで2枚を限度にしています。新着直後にやられてしまうとリソースを喰ってしまってホント大変です。

いや~・・でも2枚目の写真にはソソられるんじゃないかと思います。飲んでいただけましたら質の良いブラン・デ・ブランの美味しさを堪能できると思いますよ。
コート・デ・ブランは石灰のキツイ・・カルケール土壌です。だから黒葡萄のピノ系はほとんど獲れないんですね。ピノ・ノワールにはジャック・セロスも長い間苦労したはず・・でも、こんなに美味しいブラン・デ・ブランを造れる貴重な土地なんですから。
あ、あとひとつだけ・・このシュイィは、シャンパーニュの中心とも言える「アイ」の南に拡がる、
「コート・デ・ブランの北の端」
です。
ですので、「ヴァレ・ド・ラ・マルヌ」に偏されるグラン・クリュ・アイのニュアンスも、もしかしたら感じられるかもしれません。因みに北から「シュイィ」「(東隣)オワリー」「(南)クラマン」「(南)アヴィーズ」「(南)オジュ」「(南)ル・メニル・シュル・オジュ」とコート・デ・ブランのグラン・クリュの村々が続いています。このミシェル・ジュネのシャンパーニュが繊細だけれども太さも感じられるのは、ピノ系黒葡萄が秀逸なアイとの位置関係も、もしかしたら有るのかな・・と思います。ご検討くださいませ。