● エミーリアの新しい生産者をご紹介させていただきます。イル・ファルネートです。
実は・・相当以前に何本かテイスティングさせていただいてました。その時は・・
「ん~・・イマイチ・・ピンと来ないなぁ・・内向きで、ちょっとネガ背負ってる感じ・・」
だと判断してスルーしていました。
ですが最近、「イル・ファルネート」と言う言葉を聞くようになってきまして・・同じ埼玉のインポーターさんのエヴィーノさんのN社長さんに聞いてみると、随分と良くなったと・・言うことで、今回の入荷分をオーダーさせていただき、全アイテムをテイスティングさせていただきました。
「以前の暗さはどこへ?・・軽やかさのある外交的で垢抜けたナチュラルな味わい!」
で・・
「・・ありゃりゃ・・しばらく飲まない間に・・随分変わった?」
と、またNさんに聞いてみると、
「若い人が入ったので、その方の影響でしょう。すごく変わりました。」
とのこと。
まぁ、noisy も毎日のテイスティングで忙しいですが、やはり時折はチェックしていないと置いて行かれる・・そんな気になりました。
エミーリア=ロマーニャのワインらしく、快活で・・勿論、ガスが有ったり、適度な軽量感、しかし浅過ぎる感じも無くしっかりミネラリティも有って、非常にバランスの良いワインでした。そしてバルサミコも造っていまして、これがまたリーズナブルだけど結構な濃度も有り・・おいしいんですね。
ですので、
「クイクイ飲めるが薄辛くない・・バランス良く充実した味わいを楽しめるリーズナブルなイタリアン!」
です。是非飲んでみていただきたいと思います。お勧めです!
■エージェント情報

レッジョ エミリアの南にあるカステッララーノの町。当主のマルコ ベルトーニは2001年、町から離れた丘陵地に念願の土地を手に入れ、ゼロからのブドウ栽培を開始する。畑は標高250m、サッスオーロを含むこの当たりは強い粘土質を持ち、年間の降雨量が少なく非常に乾燥している、この辺りではほとんど見られなくなった、手作業によるブドウ栽培にこだわるマルコ。湿度の問題が起きない畑では、当然カビの影響がほとんどないため、ボルドー液を必要としない環境が整うことに驚く。樹に全く負荷をかけない、自然環境と樹の自己管理力を尊重する栽培を心がけている。醸造は、彼の理想ともいえる日常を感じるワイン、幼い頃に見てきたサッスオーロの情景を尊重したワイン造り。不必要な介入を避け、冬場の寒さを利用してオリ引きするなど、あくまでも地元の手法にこだわるマルコ。ワインはどれも果実をそのまま感じつつも、決して飲み飽きない気軽さを持っています。経験の少なさを補うのに十分な環境と素材の良さ。将来性を感じる造り手です。

レッジョエミリアとモデナの中間、南側に位置するカステッララーノの町。全くゼロの状態からこのワイナリーをスタートさせたマルコ ベルトーニ、彼には決して譲れないこだわりと強い意志があった。 2000年、町はずれの丘陵地(Collina)、第二次大戦前にはブドウ畑が広がっていた土地でありながら、現在は放棄地とされている土地を手に入れたマルコ。標高250mの緩やかな斜面は、昼夜の寒暖差、そして強い粘土質、乾燥した風とまさに恵まれた環境が整っていた。元来ブドウ農家ではなかったマルコ、しかしながらサッスオーロの町で幼い頃から見てきたワイン造りに強い憧れを持ってきた。地域伝統のランブルスコ、そして彼が最も魅力を感じていた地酒ともいえるベスメイン(マルツェミーノの古い呼び名)、そしてスペルゴラ。2001年より、段階的に植樹を行い、現在8ha。黒ブドウはマルツェミーノ、カベルネ、ランブルスコ、グラスパロッサ。白ブドウはスペルゴラ、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネを栽培。
醸造においては、少なからず温度の管理はするものの、不必要な酵母添加を行わず、ごく最低限の亜硫酸を使用するのみ。
「ここ最近、ようやく品種として確立されたスペルゴラというブドウ、結実のまばらさと、粒の小ささ。そして最も特徴的ともいえる強い酸を持ったブドウ。」
梗の部分まで完熟させたスペルゴラは除梗せずにそのまま圧搾。果汁のみの状態で醗酵を行い熟成。2013年よりリリースされたフリッツァンテは、醗酵が終わったのちにボトル詰め。スペルゴラから造ったモストコット(煮詰めた果汁)を少量添加し瓶内二次醗酵を行う。その後スボッカトゥーラ(オリ抜き)せずにリリース。
マルツェミーノは屋外にある大型のセメントタンクにて約2週間のマセレーション(果皮浸漬)、野生酵母による醗酵を促す。圧搾後春まで、外気の寒さを利用してオリ引きを行う。使い古した木樽(500L)に移し12か月の熟成。酸が非常にデリケートで、栽培の難しいとされるマルツェミーノでありながら、驚くほど純粋で直観的な味わい。そして、すべてのワインに共通する骨太な酸と果実的な雰囲気。醸造的な未熟さを埋めるのに十分な素材のよさ。素晴らしい信念と情熱を持った造り手の一人。