ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ジャコモ・バラルド

ジャコモ・バラルド

イタリア Giacomo Baraldo トスカーナ
[ oisy wrote ]
● とんでもないことをやっています、ジャコモ・バラルドをご紹介させていただきます。noisyからのお達しで「次はジャコモ・バラルドな」と言われたときはまさかこんなハードな向き合い方を要求されるテイスティングになるとは思ってもいませんでした・・・

 しかしおかげさまで「畑内発酵」、恐らくnoisyも、オルヴォー村岡さんも辿りつけていないその真髄に辿り着いてしまったかもしれません。いや、あくまでオイジーの推測の域は出ないんですが・・・「畑内発酵」と聞くと、

「なんや、ずいぶんアヴァンギャルドそうな造り手さんやな~」

と思ってしまいませんか?オイジーも最初はそう思ってました。でも本当は「真逆」だったんです。その真髄に触れたオイジーから見たジャコモの印象は「超理論派」です。加えて言うなら

「確信が持てれば、前例にないことでもやってしまう豪胆さ」

も持ち合わせていると感じます。時代を造るのは彼のような人物なのだと、オイジーは思います。

 ちなみにそんな彼の造るワインは、めちゃクリーン!で、めちゃピュア!で、ミネラルの充足したエキス系!で、超安定!しているんです。なぜまだまだペーペーであるオイジーが推論ではあるが、ここまで理解できたか・・・それは恐らく「元エセ料理人」であることが関係しているかもしれません。ワインでないにしろ「実際に発酵をさせたことがある」という経験が理解に役立ちました。キーワードは「パン作り」です。そして、恐らく「畑内発酵」の真髄は「徹底的なクリマ主義」です。究極・・・といってしまっても過言ではないかもしれません。そしてこの真髄に近づいたオイジーが思ったことは、

「とんでもないことをやってやがる・・・!」

です。正直、この事実に気付いたとき、震えました。だって発酵してるの「外」なんですから。

 詳しくは「0.0k」のコラムに書きましたので、「畑内発酵」の真髄についてのオイジーの見解を知りたい方はぜひ読んでみてください。興奮と勢いで、筆が止まらず、4000文字を超えてしまいました。読むのも大変になってしまい申し訳ありません。でもこれはちゃんと説明しないと「畑内発酵」というワードが持つ、「アヴァンギャルドな雰囲気」でワインが間違った評価をされてしまうのではないか、と危機感を持ったからです。

 ひとつだけ申し上げますと、恐らく「畑内発酵」の出発点は「発酵で使うセラーの影響を受けたくない」です。「畑で発酵したい」が出発点ではないと思います。それではどうぞよろしくお願いいたします。

[ noisy wrote ]
● ついに本性を現し始めた??ジャコモ・バラルドをご紹介させていただきます。ヴァーゼンハウスと同期の彼も、やはり唯者では無かった・・(^^;;

 まぁ・・白も赤もオレンジも・・いや、もはやオレンジとは言いたく無いんですが、

「千変万化」

「畑内発酵」

「ブルゴーニュ」

を合言葉にしてご紹介させていただきますが、白は「イル・ペルゴラ」の半端ない素晴らしさ、赤はサンジョヴェーゼの凄い可能性を見せる全てのキュヴェ・・を是非知っていただければと思います。

 畑内発酵って・・実はnoisy もほとんど理解出来ていませんが、今回到着したジャコモ・バラルドのすべてのキュヴェをテイスティングし、ほんの少しだけ判った気でいます。どうぞよろしくお願いいたします。



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 身体と脳は「イエス!」としか言っていないのに・・、でもプレゼンをする仕事としては何とも悩ましくも有り、何とも有り難いような複雑な心境になってしまうトスカーナの新しい生産者のワインをご紹介させていただきます。

 おそらくですが、日本でも・・「存在さえ全く知られていない」し、ましてや飲んだことのある人はnoisy を含めて片手に余るかと思いますが、世界中を見渡してみると・・ポツポツとネットに情報をアップしている方も少しだけいらっしゃる・・そんな感じの、

「自称ヴィニュロン、ジャコモ・バラルド」

です。

 何が悩ましいか?・・といいますと、まずは彼のスタンス・・ですね。それはもう、ただただ凄いとしか言いようがないんですよね。トスカーナにブドウ園を入手し、ワインを造っているだけに留まらず・・何と南半球のニュージーランドにまで醸造に行ってしまっているんですね。なので、

「人の二倍の年二回の仕込み!」

をしています。なので、通常は30~35年ほど醸造年数があるとして、年数と同じだけの仕込み回数を一生の間に経験できますが、

「ジャコモ・バラルドはこの調子なら60~70回可能??」

なんですね・・。

 まぁ・・ジャコモさん、バイタリティが半端ないんですが・・あ、そうそう・・彼の写真を・・

 noisy 的にはF1レーサーだったジャン・アレジさん似のイケメンに見えますが・・あ、そうそう・・、この写真を良くみてください。何をやっているか・・お判りでしょうか?・・そう・・

「何と・・畑で醸造し始めちゃってます!」

 何と、ヴィンヤード・ファルメンテーション・・も、しちゃってるんですね。これはニュージーランドで修行・醸造していることで得たスキルのようですよ。

 あ。・・そうそう、「ジャコモ・バラルドの修行」と言えば・・これも大事です。なんと彼は、

「ヴァーゼンハウスと同期?」

らしいんですね。あのドメーヌ・ド・モンティーユで修行をしておりまして・・なのでヴァーゼンハウスの2人ともお友達なんですね。何しろ、なぜ彼のワインが日本に入れられるようになったか・・という点でも、

「ヴァーゼンハウスの正規代理店で、彼らのワインの隣に僕のワインが並ぶなんて物凄く光栄!」

と言うことらしいんですね・・。

 さらにはそんな彼ですから、これらのトスカーナワインは南部のサン=カシャーノ・デイ・バーニで生まれますが、それぞれ多くても1000本前後しか無い・・でも、ブドウ園は結構お持ちなんですね・・なので、収量はかなり低い・・。

 ここまで申し上げますとお判りでしょう・・そう、noisy も・・良いのは判っていても下手な表現はできないし、彼の言葉の端々からは「クリマ」という単語が出てきますから、

「ブルゴーニュ的な感覚でトスカーナワイン、もしくはサンジョヴェーゼをアピールしたい!」

と考えているのが判ります。


 ですから、「ブルゴーニュ」「自然派(彼はこの言葉が好きではないようで、この言葉ですべてを代弁して欲しくないようです)」「イタリア」と来て、「大物新人らしい・・」と畳み込まれたら・・そりゃぁ・・noisy の出番・・と、きっと思われているに違いない・・と言うような、本当は誰もそんなことは思ってもいないのに勝手に自分を追い込んでしまう面倒くさい性格の noisy のプレッシャーになってしまっている訳です。

 しかも、このジャコモ・バラルドのトスカーナワインったら、

「ブルゴーニュワイン以上に繊細」

に仕上がっていたもので・・しかも、

「到着間もないワインが7種類。しかもそのうち、ブドウ園違いのサンジョヴェーゼが3種類!」

も有ったもんですから、クリマ≒ブドウ園と言う部分でその繊細な質がそれぞれ異なることは誰にでも判るとしても、言葉にするのは非常に難しい・・と言う難題を抱え込んだわけなんですね。

 ですので、この2022年の5月に各1本ずつテイスティングさせていただいたんですが、自身の中で上手く整理が仕切れず、結局この8月にまた1本ずつテイスティングする羽目になってしまった訳です。12本の仕入れで2本もテイスティングするなんぞ・・何やってるんだか・・と言うことになってしまいますが、

「それをやったお陰でこの短い期間での成長や変化を感じられ、ようやっとプレゼンできる自信が付いた。」

と言えるかと思います。

 2022年9月1日にこの記事を書いていますが、この何時間か後にはもう・・新着をアップします。でも今日は夕方から物凄い雷雨で、

「何と記事執筆中に停電発生!」

と言う苦難を乗り越え、きっと無事新着がアップされることと信じています。


 それを言わずとも、この非常に希少ながら誰も知らないトスカーナワインは、

「色んな意味でヴァーゼンハウス並み!」

です。彼のワインには、すべてのボトルに、

「ジャコモ・バラルドの指紋」

が印刷されています。それをどのように感じるかは・・飲み手に委ねられています。是非コラムをお読みの上、ご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

◆Giacomo Baraldo のHP
https://www.giacomobaraldo.it
■エージェント情報

 弊社初の取り扱いとなりますイタリアワイン Giacomo Baraldo(ジャコモ・バラルド)のご案内となります。日本でも活躍の目覚ましい Domaine de Montille(ドメーヌ・ド・モンティーユ)にて研鑽を積んだ造り手。ボルドーのマルゴーやグラーヴ、そしてブルゴーニュ。南半球のニュージーランドでは今でもワインを造っています。イタリアワインの販路を持たない弊社ですが、彼の造り手としての評判、畑の中で発酵させる未聞の手法、自らを “No Natural” 自然なままではなく人の力でワインは導くという主張にも共感出来るものがありました。

 取り寄せたワインを試飲。力強く塗りつぶすようなサンジョヴェーゼではなく赤と黒のグラデーションで描くような世界観。この品種で精神に訴えかけうるベクトルは極めて希少です。
目の前がハレーションを起こして突き抜けるような眩しい白ワイン。価格は決して安くはありませんが、比類のない個性に心を動かされました。生産量も非常に少なく入荷数量も30~90本のごく少量となります。今後も育てていく可能性を秘めた造り手です。どうぞご検討のほどよろしくお願いいたします。

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■テクニカル
 サン・カシャーノ・デイ・バーニは、シエナ県の最南端にある小さな素晴らしいトスカーナの町です。ウンブリアとラツィオ(どちらも10 km未満)に隣接し、ヴァルを分割するチェトーナ山(1148 m asl)のエリアにあります。この山の形成は、ジュラ紀(2億2500万年前)にさかのぼります。その後、海底が徐々に落下し、アペニン山脈が浮上した断層があります。

 町はその温泉水で有名です。約40°Cで42の泉があり、毎日の水の流量(550万リットル)はヨーロッパで3番目の規模となっています。フィレンツェの言語学者ドメニコ・マリア・マンニによれば、キューシ市のエトルリア人の首長(ルクモーネ)であるポルセンナが、当時「バグニ・キウージーニ」と呼ばれていた、紀元前VI-V世紀頃の浴場を創設しました。非常に人気があり、有名なローマの人物に高く評価されました。

 この小さな土地は、何年にもわたってブドウ栽培に厳しく、未開の地でした。今日、ブドウの木を育て言えることは、ユニークで典型的なワインを生産するためのけた違いに理想的な「気候」を持っています。

 私たちは90年代に設立した家族経営の会社です。当初はブドウ栽培やワインを扱ったことのない父のシルヴェストロによって経営されていました。森、牧草地、数ヘクタールの耕作地がありました。今日では、私たちは12ヘクタールを所有し、そのうち3.5ヘクタールにブドウの木が植えられています。

 それは私の18歳の誕生日のことでした。家族とのランチのお祝いの時に、私はワインへの天啓を受けたのです。父は、1997年ヴィンテージのサッシカイアと2000年ヴィンテージのコンテルノ・ファンティーノのバローロ・ソリ・ジネストラのマグナムを開けました。ある意味ワインに対して「処女」だったので何を飲んでいるのか分かりませんでした。その時はあまり理解出来ていなかったアロマやフレーバーの爆発が、私をワインやブドウへ導く情熱の始まりとなりました。


◆2009年初め

 高校で勉強した後、ペルージャ農業科学大学のブドウ栽培とワイン醸造学のコースに入学することを決心し、2009年に父とジョー(ニューヨークの親愛なる家族の友人)と一緒に最初の苗木を植えました。サンジョヴェーゼ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンのBossolo(ボッソロ)と呼ばれるブドウ園。San Casciano dei Bagni(サン・カシャーノ・デイ・バーニ)の町の真下にある半ヘクタールの小さな区画で、私のクリュとなるワインのひとつ Il Bossolo(イル・ボッソロ)を生産しています。大学で勉強し、イタリアで収穫を数回経験しました。そして確信したのです。

「海外に行って、他の文化やワインの文脈と経験を交換するだけで、ワインの世界をより深く理解できるはずだと。」

 私は手始めにボルドーに出発し、それからニュージーランド、アルゼンチンのパタゴニア(今でもよく行く場所)、特にブルゴーニュに行きました。ブルゴーニュでは幸運にもドメーヌ・ド・モンティーユで働き、素晴らしいワインを作り、ワインに永遠の恋をしました。これらの特別な場所での経験のおかげで、私の夢はより強くなり、ブドウ栽培の歴史的な伝統がなかったような遠隔地でプロジェクトを実行する意欲が高まりました。2016年、私はヴィニュロンになることを決意しました。

 勉強と海外での経験の両方で得た知識をバランスよく注意深くアウトプットしたおかげで、すべてのブドウ品種と土地を尊重した伝統と革新を組み合わせたワインを造ることが出来たのです。


◆2017年新しいプロジェクト

 翌年、私はサンジョヴェーゼをイル・ボッソロの区画全体に接ぎ木し、新しいプロジェクトの開発を開始しました。近くのピアッツェ村(VignaPozzoneとVignaCaccialupi)で70年代から2つの古いブドウ園を回収し2つの新しいブドウ園へと再生する準備をしました。チェトーナ山(Vigne de l'affacciatoio)の西側の斜面。1つはシャルドネ、もう1つはグレケットです。

◆私たちの原則 伝統、革新、独占性

 私の畑の基本原則は、ブルゴーニュワインの考え方と、さまざまなアペラシオンでのその分類に強く結びついています。各ブドウ園は、専用のラベルが付いた1つのワインを産みます(私が作る2つのブレンドを除く)。

 このように、時には非常に細心の注意を払うことで、単一畑の個性が強くワインに現れます。すべてのヴィンテージで、常に創造性を発揮しながら、ブドウ品種とテロワールの関
係を強化することに注力しています。

“古いことを新しい方法で行うこと、それがイノベーションなのです”

 農業は、作物の質や量を増やすことを目的として、“植物生産の自然要因を変える技術”を以てある植物種の成長を促す人間の活動です。この仮定から考えれば、今日耕作されているすべての農業種は為すがままの自然ではありません。私たちが賞賛し、多くの人の自然との一体感を引き起こす農業景観は、実際には非常に人工的(人工)であることがわかります。何世紀にもわたる人間の働きのおかげで、自然はとても素晴らしいものです。

 私のブドウ栽培は、自然でも、有機的でも、バイオダイナミック農法でも、従来型でもありません。私の働き方は職人技であり、私の考え方は私の専門的な経験、現場での観察、大学で
の研究から生まれています。伝統と革新が進歩の原動力であると私は心から信じています。

 革新は未来と変化を意味し、変化は好奇心を意味し、好奇心は私たちが進歩し改善することを可能にするエネルギーである生命の生命力の1つです。自然、環境、そして私たちの周囲の生態系を尊重することは、私にとって、農業だけでなく人間の活動においても行うべき最も重要なことです。

 私たちのすべての土壌は、イガマメ、野生の大根、タンポポ、イヌホオズキ、野生のマスタードなど、蔓延する自発的なハーブで覆われています。土壌の構造と肥沃さ、そして雨季の土壌流出を防ぐために最も重要なひとつです。

 草刈りと植栽は、その都度、ヴィンテージ、土壌の物理的必要条件に応じて行われますが、肥料は土壌と植物の必要性に依存します。ブドウ園では、プラスチック素材を一切使用していません。ブドウ園の仕事のほとんどは、手動および機械的に行われます。

 生育期のブドウ園管理は迅速に行われ、芽の選択、葉の剥ぎ取り、ブドウ園のトッピング、間伐はすべて季節の傾向に応じて行われます。すべての噴霧操作のカレンダーは、ヴィンテージ、気象条件、植物のさまざまな段階に基づいて行われます。収穫は手作業で行われ、品種、ブドウの木、ヴィンテージにもよりますが、収穫量は一本の樹で約1~1.3kgです。


◆私独自のワイン造り

 私は非常に技術的なバックグラウンドを持っており、化学が大好きです。すべてが化学であり、地球上に存在するものはすべて、それ自体が原子によって構成されている分子によって形成されているため、必然的に化学です。物質の特徴を決定するのは、その分子をどのように取得するかに関係なく、その分子構造です。

 特定の物質のリスクと品質は、その天然または人工の起源から独立しています。大学での研究と海外での仕事の経験から得られた私のワインのノウハウは、ワインに対して非常に直接的で実践的なアプローチをとるようになりました。「実験」、「革新」、「職人」という言葉が大好きです。“自然”だけでは不十分です。ワインは自然以外のものだと思います。

 自然には存在しないので、ブドウを植え、最適な熟度でブドウを収穫し、それらをワインに変えるのは人間です。この通過する果実をほぼ無限でスリリングなものに変えたのは私たち人間です(ブドウの自然な進化は、それ自体を再現するために種子を分散させることです)。素晴らしいテロワールと熟したブドウだけで素晴らしいワインを作るのに十分だとは思いません。

 まず第一に、私の意見では、謙虚さ、忍耐力、好奇心、学びたいという願望、そして自己批判が必要です。

 次に、いくつかのテクニック、インスピレーション、創造性、正しいタッチ、そしてそれを行うことによってのみ獲得できる他の何百万ものものが必要です。気を散らすものや即興は許可されていません。

『私のワインはすべて、瓶詰めまでのさまざまな作業で硫黄を使用して、固有の酵母で作られています。赤はろ過しませんが、白は軽くろ過します。』


◆想像性、独自性、職人技

 私がワインの隣に置くのが好きな言葉は、創造性、独自性、職人技であり、英語では「Handcraft(手造り)」と呼ばれています。私は自分自身を、原材料、知識、情熱、道具を使って、魂と物語を持ったワイン、私が住んでいる場所を反映したワイン、すべてのヴィンテージで、何らかの形で私の個性を含む製品を変革し、作る職人だと思っています。そしてそれは、交換、楽しみ、共有の絶え間ない源です。


2021 l'Affacciatoio I.G.T.Toscana Bianco
ラファッチャトイオ I.G.T.トスカーナ・ビアンコ

18908
自然派
白 辛口
イタリア
トスカーナ
ジャコモ・バラルド

■エージェント情報
品種:シャルドネ
畑・土壌:サン・カシャーノ・デイ・バーニ、石灰岩を含むシルト、赤土。南西向
き。標高600m
醸造・熟成:全房のまま圧搾、10℃で36時間静置して澱引き。古いバリックと400リットルの大樽で自生酵母で発酵。バリックでMLF。樽熟成12か月。ステンレスタンクで7か月。瓶詰め後2か月熟成。
特徴:シャルドネの特徴的な複雑で心地よい香り。繊細な柑橘果実と硬質な風味が特
徴的です。一口目はピンと張り詰めたような塩気があり、溌溂として液体と完全に調和しています。

 DIAM10コルク。非常に細い線で構成され、縦横に走る硬質な石を想起させる香り。奥から湧き上がる熱量、樽に包まれた果実の塊、静と動。口に入れると香りのイメージより大きく圧巻のスケール。硬さはあるもののエキスが口中を満たしていく快感、穏やかな収れん味は熟成期間を長くしたからだろうか。まさにブルゴーニュ魂を反映させた高レベルのシャルドネでブルゴーニュに対するコンプレックスも感じさせない伸びやかさ。余韻までしっかりと果実、そして現代ブルゴーニュではあまり感じられないクラシカルな樽熟成由来の柔らかさが乗っかって長く続きます。ジェイミー・グッド氏はシャブリに例えていますが、更に言うなら特級レ・クロでしょうか。
(2024年4月 村岡)

 アルコール度数12.5%。若いブドウ (2019 年)、粘土/石灰岩土壌、南南向き 600 m。レモン、洋梨、青リンゴの果実に石のようなエッジを備えた、明るく集中力のあるシャルドネです。石のようなミネラル感があり、果実味に程よい緊張感があり、きめの細かいひねりを加えた鋭敏な柑橘類の果実味を示しています。とても面白くて、とてもシャブリっぽい。
94/100 Points(Jamie Goode  Wine Anorakより)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,280 (外税) 
【素晴らしい・・!硬質的なミネラリティと密度感を持ち合わせた、シン・トスカーナ・シャルドネです!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 素晴らしいシャルドネです・・!ちょっと驚くくらい高質で、硬質なミネラリティを持っています。(いや、駄洒落じゃないですよ!)

 そのミネラリティも液体中に充足・・いや充満しているといって良いでしょう。

 この秀逸なミネラリティをもう少し注意深く見ていくと、石のような鉱石的な部分を強く感じます。それにシャブリのようなヨードのような要素も少量持ち合わせていると感じます。多層的で複雑性に富んでいます。全てはこの写真のグラスに映る、深い輝きに反映されているかのようです。

 そして、密度が素晴らしいんですよね・・!凝縮感の高まりから粘性を持っています。その凝縮した液体とミネラルがよく結合していて、素晴らしいオイリーさを持っています。

 さらに冷やかさを持ち合わせているのが素晴らしい。けして熟度が高いだけの凝縮感ではなし得ない、冷やかで上質なエキスへと昇華しています。冷やかなんですが、緯度感ではブルゴーニュより南と感じます。これは標高のなし得る部分も大きいと思います。

 香りとしてはレモン、リンゴなどの黄色と白の果実が主体です。色味としては黒も入った黄色といった感じなんですが、これは密度の現れではないかと思います。

 スタイルとしてはオーセンティックと言って良いとお思います。畑の豊かさは感じつつも、クリーンで、超安定しています。まるで自然派、ビオの栽培を取り入れたボーヌの大御所の生産者のような風格です。余韻に残る粘性を持った果実エキスと硬質ミネラリティの残響が、この評価を確たるものにしてくれます。

 ブラインドでトスカーナのシャルドネと回答するのは非常に困難・・・だと思います。

 いやジャコモ・バラルド恐ろしいですね。白も赤もトスカーナではトップクラスの・・いや比較対象がいないようなことやっているのでやめましょう。

 しかし先鋭的なことをやりつつも古くからのワインファンに決して裏切るようなことはないクリーンな彼のスタイルは素晴らしいですね。今までのやり方を破壊して1から作り直すようなチャレンジではなく、「温故知新」、過去の知見や教訓から学び、その上で新しいことにチャレンジするということが彼の言葉からも、ワインからも感じられます!

 素晴らしい・・!硬質的なミネラリティと密度感を持ち合わせた、新トスカーナ・シャルドネです!ぜひご検討ください!



[ noisy wrote ]
 以下は以前のレヴューです。
-----
【硬質なミネラリティと良く熟した果実!とても美味しくしかも高質だけれど大量に生産しているトスカーナの大御所たちには決して造れないだろう・・手造りの果実の味わいがここにあります!】
 こちらはシャルドネです。トスカーナでもフランス品種の白ワインがそれなりに造られており、一世を風靡した大御所たちも挙って白ワインを造っています。

 それでもシャルドネに手を出しているのは少数派でしょうか・・ソーヴィニヨンが多いかもしれませんし、そこに何かセパージュしてリリースしていることも有ります。

 オルネライアもそうですね・・とても美味しいですけどね。やはり物凄い完成度の高さを感じさせてくれます。ポッジョ・アッレ・ガッツェも・・そうそう、今では「オルネライア・ブラン」まで有ります。

 それらはもう・・

「流石!」

としか言いようの無い仕上がりですが、どうでしょう・・もしかしたらちょっと・・「工場」的なニュアンスを嗅ぎ取られる方もいらっしゃるかもしれません。

 このジャコモ・バラルドの場合は・・

「ワイン工場?・・いや~・・どこにも感じないでしょう!・・敢えて言うならば農夫さんちの納屋?」

でしょうか。 

 不思議なのは、ビオ系なのに余りビオ的なものを感じさせないんですね。

 じゃぁ・・ピュアでクリーン一辺倒か?・・と聞かれれば、

「ピュアでクリーンなんだけれど・・農産物を強く感じる」

訳ですよ。

 ですから、その辺りが滅茶・・不思議です。

 シャルドネらしい美しさをしっかり持ち、硬質なミネラリティを多分に感じます。柑橘系果実の熟した美味しさに、蜜や様々な有機物のニュアンスが混じります。低域からの押し上げはもしかしたらジャコモ・バラルドの白の特徴かもしれませんが、一般的なトスカーナの白のようなシンプルな味わいにはなりません。

 そして明らかに前年のラファッチャトイオよりも出来が良いです。まぁ・・写真をご覧いただけましたらその辺りもバレバレですが、むしろ昨年ご案内の2019年ものが少しですがシャバく見えてしまいますよね?

 それにイタリアワインですがシャルドネと言うことも有り、また冷涼感も感じられますので、フレンチワインファンにも楽しんでいただけるかと思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【滅茶苦茶繊細で複雑!キラキラと口内で鉱物が光っているような独特のニュアンスです!・・これは旨い!是非飲んでみてください!】

 素晴らしいですね・・これぞジャコモ・バラルドの白!・・と言いたくなるような素晴らしい出来でした!

 まぁ・・何せ北半球と南半球を行ったり来たりの二期作です。想像するに4~9月はイタリア、10~翌3月はニュージーランドで栽培、醸造に頑張っているのでしょう。もちろん、一人では全部こなせないはずですから、信頼できる人に任せている部分も多いでしょうが、そこで得られたスキルは相当のものと想像されます。コロナなどに罹っている場合じゃ・・無いですよね。でも、ジャコモの生み出すインは美しく、自然なニュアンスを持ちつつも感性のワインだと感じます。ジャコモ本人は・・相当なアヴァンギャルドな方だと思います。

 こちらはサン=カッシャーノ・デ・バーニの南西に開けた標高600メートルの畑のシャルドネです。風通しも良く涼しげなのでしょう。非常に冷ややかな酸が感じられます・・が、酸っぱくは無いです。その冷ややかさの中に、「ふつ、ふつ」もしくは「キラ、キラ」と、非常に小さな味わいを持った粒子が浮かんでいて、それが口内で大人し気に弾ける感じ・・がします。

 あ、そうそう・・イメージ的には「パチパチキャンディ」を少し大人しくしたような感じで、「パチ、パチ」・・でしょうかね。普通だと、1本もしくは数本の糸や絹糸みたいに感じられる場合が多いんですね・・。パチパチキャンディのパチパチはおそらく炭酸ガスなんでしょうが、ラファッチャトイオの「ふつ、ふつ、キラ、キラ」は炭酸ガスとは違います。何とも繊細で、この畑のテロワールの複雑性を感じさせる見事な味わいです。

 色合いの鮮やかさはリズベリオの方が判りやすいです。黄色が豊かで鮮やかです。こちらはシャルドネっぽい・・いや、シャルドネですから当たり前ですが、穏やかで自然に近い色合いです。バリックでマロラクティックをしていますが、樽っぽい感じは余りしないですね。

 果実は黄色味を帯び、蜜っぽさも感じられます。オイリーとまでは行きませんが、例の「ふつ、ふつ」が弾けるとそのようなニュアンスの放出も感じるかもしれません。スケール感も結構に雄大な感じで、構成の大きさも感じます。

 なので、こちらもちょっと「不思議系」では有るのかもしれませんが、シャルドネの味わいに慣れた Noisy wine のお客様にはきっと受け入れられる味筋じゃないかと思いますよ。ブラインドで飲まれたら・・少し熟し始めのブルゴーニュのシャルドネ...村名か1級クラスと言ってしまう方も多いかもしれません。

 まぁ、標高が600メートルと、相当高いところにあります。写真を見つけたので貼っておきますね。なんとも乾いた感じで空のブルーと大地の白っぽさ、そしてブドウの樹の下草の深い緑が印象的です。

 これだけ白っぽく見えるんですが、造り手のサイト情報ですと、

「Argilla Limosa rossa con moltissima presenza di roccia calcarea」

と土壌を記載しておりまして・・直訳しますと、

「石灰岩を多く含んだ赤いシルト」

とのことなんですね。シルトと言うのは「砂より小さく粘土より粗い砕屑物のこと」で、砂と粘土の間の細かさの土です。ウィキペディアによりますと、


「泥(粒径が1/16mm以下のもの)の中で、粘土(粒径が1/256mm以下)より粒が大きく粗いもの(粒径1/16mm - 1/256mm)をシルトと言う。」

とのことです。

 なので、例の「ふつ、ふつ、キラ、キラ」は、その粒径が 1/16mm ~ 1/256mm ほどの、粘土までは細かくない強石灰土壌が由来..なのかもしれません・・(^^;; 今回はちょっとだけ学術的に高尚に仕上げてみました・・。

 冗談は抜きにして、あまり無い感覚をもたらしてくれる・・でもとても日常的な感覚で飲める高級シャルドネです。しかもトスカーナ!・・信じられないかもしれませんが凄く美味しいです!飲んでみてください。お勧めします!