ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
ログイン  パスワード  
  
Stop! reload  2025.05.22 
Last Update 2025.05.22  


■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
頻繁なリロード禁止のお願い
 大変お世話になっております。切実なお願いです。
 ページのリロードが必要以上に行われるようになっています。サーバーへの過大な負荷でページ更新が滞る状況になっていますので、頻繁なリロードはお止めくださるようお願いいたします。
 また、「503 Server is busy」のエラードギュメントページが表示され、一定時間アクセスが制限される場合がございます。いずれ元に戻りますが、そのようなことにならないようお願いいたします。
詳細ページ
■新着情報メールサービスのご登録
 Noisy wine の新着情報メールサービスにご登録いただきますと、ご登録いただきましたメールアドレスに「タイムリーに」更新情報をお届けいたします。希少性のあるワインをご希望でしたら登録必須のサービスです。

■お届け情報他
 現在以下の宛先に対し新着情報メールをお届けするすることが出来ません。世界情勢を反映してか、各社様メールのフィルターを厳しくしています。申し訳ありませんが gmail.com や yahoo.co.jp (yahoo.comは厳しいです) などのフリーアドレスに変更をご検討の上、再登録をお願いいたします。不明な方は最下段中央の「e-mail to noisy」よりお問い合わせください。

■新着情報メール不達の宛先(新規登録も出来ません)
icloud.com nifty.com  me.com mac.com  hi-ho.ne.jp tiki.ne.jp  enjoy.ne.jp docomo.ne.jp  plala.or.jp rim.or.jp  suisui.ne.jp teabreak.jp outlook.com outlook.jp hotmail.co.jp hotmail.com msn.com infoseek.jp live.jp live.com
etc.
noisy のお奨め
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・レッドワイン 424ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い赤ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・ホワイト 340ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い白ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
WEBの情報書込みもSSLで安心!


 Noisy Wine [NOISY'S WINE SELECTS] のサイトでは、全ての通信をSSL/TLS 情報暗号化通信し、情報漏洩から保護しています。
◆◆Twitter 開始のご案内

 時折、Twitter でつぶやき始めました。もう・・どうしようもなくしょうもない、手の施しようの無い内容が多いですが、気が向いたらフォローしてやってくださいね。RWGの徳さん、アルXXロのせんむとか・・結構性格が出るもんです。
https://twitter.com/noisywine

ジャコモ・バラルド

ジャコモ・バラルド

イタリア Giacomo Baraldo トスカーナ
[ oisy wrote ]
● とんでもないことをやっています、ジャコモ・バラルドをご紹介させていただきます。noisyからのお達しで「次はジャコモ・バラルドな」と言われたときはまさかこんなハードな向き合い方を要求されるテイスティングになるとは思ってもいませんでした・・・

 しかしおかげさまで「畑内発酵」、恐らくnoisyも、オルヴォー村岡さんも辿りつけていないその真髄に辿り着いてしまったかもしれません。いや、あくまでオイジーの推測の域は出ないんですが・・・「畑内発酵」と聞くと、

「なんや、ずいぶんアヴァンギャルドそうな造り手さんやな~」

と思ってしまいませんか?オイジーも最初はそう思ってました。でも本当は「真逆」だったんです。その真髄に触れたオイジーから見たジャコモの印象は「超理論派」です。加えて言うなら

「確信が持てれば、前例にないことでもやってしまう豪胆さ」

も持ち合わせていると感じます。時代を造るのは彼のような人物なのだと、オイジーは思います。

 ちなみにそんな彼の造るワインは、めちゃクリーン!で、めちゃピュア!で、ミネラルの充足したエキス系!で、超安定!しているんです。なぜまだまだペーペーであるオイジーが推論ではあるが、ここまで理解できたか・・・それは恐らく「元エセ料理人」であることが関係しているかもしれません。ワインでないにしろ「実際に発酵をさせたことがある」という経験が理解に役立ちました。キーワードは「パン作り」です。そして、恐らく「畑内発酵」の真髄は「徹底的なクリマ主義」です。究極・・・といってしまっても過言ではないかもしれません。そしてこの真髄に近づいたオイジーが思ったことは、

「とんでもないことをやってやがる・・・!」

です。正直、この事実に気付いたとき、震えました。だって発酵してるの「外」なんですから。

 詳しくは「0.0k」のコラムに書きましたので、「畑内発酵」の真髄についてのオイジーの見解を知りたい方はぜひ読んでみてください。興奮と勢いで、筆が止まらず、4000文字を超えてしまいました。読むのも大変になってしまい申し訳ありません。でもこれはちゃんと説明しないと「畑内発酵」というワードが持つ、「アヴァンギャルドな雰囲気」でワインが間違った評価をされてしまうのではないか、と危機感を持ったからです。

 ひとつだけ申し上げますと、恐らく「畑内発酵」の出発点は「発酵で使うセラーの影響を受けたくない」です。「畑で発酵したい」が出発点ではないと思います。それではどうぞよろしくお願いいたします。

[ noisy wrote ]
● ついに本性を現し始めた??ジャコモ・バラルドをご紹介させていただきます。ヴァーゼンハウスと同期の彼も、やはり唯者では無かった・・(^^;;

 まぁ・・白も赤もオレンジも・・いや、もはやオレンジとは言いたく無いんですが、

「千変万化」

「畑内発酵」

「ブルゴーニュ」

を合言葉にしてご紹介させていただきますが、白は「イル・ペルゴラ」の半端ない素晴らしさ、赤はサンジョヴェーゼの凄い可能性を見せる全てのキュヴェ・・を是非知っていただければと思います。

 畑内発酵って・・実はnoisy もほとんど理解出来ていませんが、今回到着したジャコモ・バラルドのすべてのキュヴェをテイスティングし、ほんの少しだけ判った気でいます。どうぞよろしくお願いいたします。



-----
 身体と脳は「イエス!」としか言っていないのに・・、でもプレゼンをする仕事としては何とも悩ましくも有り、何とも有り難いような複雑な心境になってしまうトスカーナの新しい生産者のワインをご紹介させていただきます。

 おそらくですが、日本でも・・「存在さえ全く知られていない」し、ましてや飲んだことのある人はnoisy を含めて片手に余るかと思いますが、世界中を見渡してみると・・ポツポツとネットに情報をアップしている方も少しだけいらっしゃる・・そんな感じの、

「自称ヴィニュロン、ジャコモ・バラルド」

です。

 何が悩ましいか?・・といいますと、まずは彼のスタンス・・ですね。それはもう、ただただ凄いとしか言いようがないんですよね。トスカーナにブドウ園を入手し、ワインを造っているだけに留まらず・・何と南半球のニュージーランドにまで醸造に行ってしまっているんですね。なので、

「人の二倍の年二回の仕込み!」

をしています。なので、通常は30~35年ほど醸造年数があるとして、年数と同じだけの仕込み回数を一生の間に経験できますが、

「ジャコモ・バラルドはこの調子なら60~70回可能??」

なんですね・・。

 まぁ・・ジャコモさん、バイタリティが半端ないんですが・・あ、そうそう・・彼の写真を・・

 noisy 的にはF1レーサーだったジャン・アレジさん似のイケメンに見えますが・・あ、そうそう・・、この写真を良くみてください。何をやっているか・・お判りでしょうか?・・そう・・

「何と・・畑で醸造し始めちゃってます!」

 何と、ヴィンヤード・ファルメンテーション・・も、しちゃってるんですね。これはニュージーランドで修行・醸造していることで得たスキルのようですよ。

 あ。・・そうそう、「ジャコモ・バラルドの修行」と言えば・・これも大事です。なんと彼は、

「ヴァーゼンハウスと同期?」

らしいんですね。あのドメーヌ・ド・モンティーユで修行をしておりまして・・なのでヴァーゼンハウスの2人ともお友達なんですね。何しろ、なぜ彼のワインが日本に入れられるようになったか・・という点でも、

「ヴァーゼンハウスの正規代理店で、彼らのワインの隣に僕のワインが並ぶなんて物凄く光栄!」

と言うことらしいんですね・・。

 さらにはそんな彼ですから、これらのトスカーナワインは南部のサン=カシャーノ・デイ・バーニで生まれますが、それぞれ多くても1000本前後しか無い・・でも、ブドウ園は結構お持ちなんですね・・なので、収量はかなり低い・・。

 ここまで申し上げますとお判りでしょう・・そう、noisy も・・良いのは判っていても下手な表現はできないし、彼の言葉の端々からは「クリマ」という単語が出てきますから、

「ブルゴーニュ的な感覚でトスカーナワイン、もしくはサンジョヴェーゼをアピールしたい!」

と考えているのが判ります。


 ですから、「ブルゴーニュ」「自然派(彼はこの言葉が好きではないようで、この言葉ですべてを代弁して欲しくないようです)」「イタリア」と来て、「大物新人らしい・・」と畳み込まれたら・・そりゃぁ・・noisy の出番・・と、きっと思われているに違いない・・と言うような、本当は誰もそんなことは思ってもいないのに勝手に自分を追い込んでしまう面倒くさい性格の noisy のプレッシャーになってしまっている訳です。

 しかも、このジャコモ・バラルドのトスカーナワインったら、

「ブルゴーニュワイン以上に繊細」

に仕上がっていたもので・・しかも、

「到着間もないワインが7種類。しかもそのうち、ブドウ園違いのサンジョヴェーゼが3種類!」

も有ったもんですから、クリマ≒ブドウ園と言う部分でその繊細な質がそれぞれ異なることは誰にでも判るとしても、言葉にするのは非常に難しい・・と言う難題を抱え込んだわけなんですね。

 ですので、この2022年の5月に各1本ずつテイスティングさせていただいたんですが、自身の中で上手く整理が仕切れず、結局この8月にまた1本ずつテイスティングする羽目になってしまった訳です。12本の仕入れで2本もテイスティングするなんぞ・・何やってるんだか・・と言うことになってしまいますが、

「それをやったお陰でこの短い期間での成長や変化を感じられ、ようやっとプレゼンできる自信が付いた。」

と言えるかと思います。

 2022年9月1日にこの記事を書いていますが、この何時間か後にはもう・・新着をアップします。でも今日は夕方から物凄い雷雨で、

「何と記事執筆中に停電発生!」

と言う苦難を乗り越え、きっと無事新着がアップされることと信じています。


 それを言わずとも、この非常に希少ながら誰も知らないトスカーナワインは、

「色んな意味でヴァーゼンハウス並み!」

です。彼のワインには、すべてのボトルに、

「ジャコモ・バラルドの指紋」

が印刷されています。それをどのように感じるかは・・飲み手に委ねられています。是非コラムをお読みの上、ご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

◆Giacomo Baraldo のHP
https://www.giacomobaraldo.it
■エージェント情報

 弊社初の取り扱いとなりますイタリアワイン Giacomo Baraldo(ジャコモ・バラルド)のご案内となります。日本でも活躍の目覚ましい Domaine de Montille(ドメーヌ・ド・モンティーユ)にて研鑽を積んだ造り手。ボルドーのマルゴーやグラーヴ、そしてブルゴーニュ。南半球のニュージーランドでは今でもワインを造っています。イタリアワインの販路を持たない弊社ですが、彼の造り手としての評判、畑の中で発酵させる未聞の手法、自らを “No Natural” 自然なままではなく人の力でワインは導くという主張にも共感出来るものがありました。

 取り寄せたワインを試飲。力強く塗りつぶすようなサンジョヴェーゼではなく赤と黒のグラデーションで描くような世界観。この品種で精神に訴えかけうるベクトルは極めて希少です。
目の前がハレーションを起こして突き抜けるような眩しい白ワイン。価格は決して安くはありませんが、比類のない個性に心を動かされました。生産量も非常に少なく入荷数量も30~90本のごく少量となります。今後も育てていく可能性を秘めた造り手です。どうぞご検討のほどよろしくお願いいたします。

----
■テクニカル
 サン・カシャーノ・デイ・バーニは、シエナ県の最南端にある小さな素晴らしいトスカーナの町です。ウンブリアとラツィオ(どちらも10 km未満)に隣接し、ヴァルを分割するチェトーナ山(1148 m asl)のエリアにあります。この山の形成は、ジュラ紀(2億2500万年前)にさかのぼります。その後、海底が徐々に落下し、アペニン山脈が浮上した断層があります。

 町はその温泉水で有名です。約40°Cで42の泉があり、毎日の水の流量(550万リットル)はヨーロッパで3番目の規模となっています。フィレンツェの言語学者ドメニコ・マリア・マンニによれば、キューシ市のエトルリア人の首長(ルクモーネ)であるポルセンナが、当時「バグニ・キウージーニ」と呼ばれていた、紀元前VI-V世紀頃の浴場を創設しました。非常に人気があり、有名なローマの人物に高く評価されました。

 この小さな土地は、何年にもわたってブドウ栽培に厳しく、未開の地でした。今日、ブドウの木を育て言えることは、ユニークで典型的なワインを生産するためのけた違いに理想的な「気候」を持っています。

 私たちは90年代に設立した家族経営の会社です。当初はブドウ栽培やワインを扱ったことのない父のシルヴェストロによって経営されていました。森、牧草地、数ヘクタールの耕作地がありました。今日では、私たちは12ヘクタールを所有し、そのうち3.5ヘクタールにブドウの木が植えられています。

 それは私の18歳の誕生日のことでした。家族とのランチのお祝いの時に、私はワインへの天啓を受けたのです。父は、1997年ヴィンテージのサッシカイアと2000年ヴィンテージのコンテルノ・ファンティーノのバローロ・ソリ・ジネストラのマグナムを開けました。ある意味ワインに対して「処女」だったので何を飲んでいるのか分かりませんでした。その時はあまり理解出来ていなかったアロマやフレーバーの爆発が、私をワインやブドウへ導く情熱の始まりとなりました。


◆2009年初め

 高校で勉強した後、ペルージャ農業科学大学のブドウ栽培とワイン醸造学のコースに入学することを決心し、2009年に父とジョー(ニューヨークの親愛なる家族の友人)と一緒に最初の苗木を植えました。サンジョヴェーゼ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンのBossolo(ボッソロ)と呼ばれるブドウ園。San Casciano dei Bagni(サン・カシャーノ・デイ・バーニ)の町の真下にある半ヘクタールの小さな区画で、私のクリュとなるワインのひとつ Il Bossolo(イル・ボッソロ)を生産しています。大学で勉強し、イタリアで収穫を数回経験しました。そして確信したのです。

「海外に行って、他の文化やワインの文脈と経験を交換するだけで、ワインの世界をより深く理解できるはずだと。」

 私は手始めにボルドーに出発し、それからニュージーランド、アルゼンチンのパタゴニア(今でもよく行く場所)、特にブルゴーニュに行きました。ブルゴーニュでは幸運にもドメーヌ・ド・モンティーユで働き、素晴らしいワインを作り、ワインに永遠の恋をしました。これらの特別な場所での経験のおかげで、私の夢はより強くなり、ブドウ栽培の歴史的な伝統がなかったような遠隔地でプロジェクトを実行する意欲が高まりました。2016年、私はヴィニュロンになることを決意しました。

 勉強と海外での経験の両方で得た知識をバランスよく注意深くアウトプットしたおかげで、すべてのブドウ品種と土地を尊重した伝統と革新を組み合わせたワインを造ることが出来たのです。


◆2017年新しいプロジェクト

 翌年、私はサンジョヴェーゼをイル・ボッソロの区画全体に接ぎ木し、新しいプロジェクトの開発を開始しました。近くのピアッツェ村(VignaPozzoneとVignaCaccialupi)で70年代から2つの古いブドウ園を回収し2つの新しいブドウ園へと再生する準備をしました。チェトーナ山(Vigne de l'affacciatoio)の西側の斜面。1つはシャルドネ、もう1つはグレケットです。

◆私たちの原則 伝統、革新、独占性

 私の畑の基本原則は、ブルゴーニュワインの考え方と、さまざまなアペラシオンでのその分類に強く結びついています。各ブドウ園は、専用のラベルが付いた1つのワインを産みます(私が作る2つのブレンドを除く)。

 このように、時には非常に細心の注意を払うことで、単一畑の個性が強くワインに現れます。すべてのヴィンテージで、常に創造性を発揮しながら、ブドウ品種とテロワールの関
係を強化することに注力しています。

“古いことを新しい方法で行うこと、それがイノベーションなのです”

 農業は、作物の質や量を増やすことを目的として、“植物生産の自然要因を変える技術”を以てある植物種の成長を促す人間の活動です。この仮定から考えれば、今日耕作されているすべての農業種は為すがままの自然ではありません。私たちが賞賛し、多くの人の自然との一体感を引き起こす農業景観は、実際には非常に人工的(人工)であることがわかります。何世紀にもわたる人間の働きのおかげで、自然はとても素晴らしいものです。

 私のブドウ栽培は、自然でも、有機的でも、バイオダイナミック農法でも、従来型でもありません。私の働き方は職人技であり、私の考え方は私の専門的な経験、現場での観察、大学で
の研究から生まれています。伝統と革新が進歩の原動力であると私は心から信じています。

 革新は未来と変化を意味し、変化は好奇心を意味し、好奇心は私たちが進歩し改善することを可能にするエネルギーである生命の生命力の1つです。自然、環境、そして私たちの周囲の生態系を尊重することは、私にとって、農業だけでなく人間の活動においても行うべき最も重要なことです。

 私たちのすべての土壌は、イガマメ、野生の大根、タンポポ、イヌホオズキ、野生のマスタードなど、蔓延する自発的なハーブで覆われています。土壌の構造と肥沃さ、そして雨季の土壌流出を防ぐために最も重要なひとつです。

 草刈りと植栽は、その都度、ヴィンテージ、土壌の物理的必要条件に応じて行われますが、肥料は土壌と植物の必要性に依存します。ブドウ園では、プラスチック素材を一切使用していません。ブドウ園の仕事のほとんどは、手動および機械的に行われます。

 生育期のブドウ園管理は迅速に行われ、芽の選択、葉の剥ぎ取り、ブドウ園のトッピング、間伐はすべて季節の傾向に応じて行われます。すべての噴霧操作のカレンダーは、ヴィンテージ、気象条件、植物のさまざまな段階に基づいて行われます。収穫は手作業で行われ、品種、ブドウの木、ヴィンテージにもよりますが、収穫量は一本の樹で約1~1.3kgです。


◆私独自のワイン造り

 私は非常に技術的なバックグラウンドを持っており、化学が大好きです。すべてが化学であり、地球上に存在するものはすべて、それ自体が原子によって構成されている分子によって形成されているため、必然的に化学です。物質の特徴を決定するのは、その分子をどのように取得するかに関係なく、その分子構造です。

 特定の物質のリスクと品質は、その天然または人工の起源から独立しています。大学での研究と海外での仕事の経験から得られた私のワインのノウハウは、ワインに対して非常に直接的で実践的なアプローチをとるようになりました。「実験」、「革新」、「職人」という言葉が大好きです。“自然”だけでは不十分です。ワインは自然以外のものだと思います。

 自然には存在しないので、ブドウを植え、最適な熟度でブドウを収穫し、それらをワインに変えるのは人間です。この通過する果実をほぼ無限でスリリングなものに変えたのは私たち人間です(ブドウの自然な進化は、それ自体を再現するために種子を分散させることです)。素晴らしいテロワールと熟したブドウだけで素晴らしいワインを作るのに十分だとは思いません。

 まず第一に、私の意見では、謙虚さ、忍耐力、好奇心、学びたいという願望、そして自己批判が必要です。

 次に、いくつかのテクニック、インスピレーション、創造性、正しいタッチ、そしてそれを行うことによってのみ獲得できる他の何百万ものものが必要です。気を散らすものや即興は許可されていません。

『私のワインはすべて、瓶詰めまでのさまざまな作業で硫黄を使用して、固有の酵母で作られています。赤はろ過しませんが、白は軽くろ過します。』


◆想像性、独自性、職人技

 私がワインの隣に置くのが好きな言葉は、創造性、独自性、職人技であり、英語では「Handcraft(手造り)」と呼ばれています。私は自分自身を、原材料、知識、情熱、道具を使って、魂と物語を持ったワイン、私が住んでいる場所を反映したワイン、すべてのヴィンテージで、何らかの形で私の個性を含む製品を変革し、作る職人だと思っています。そしてそれは、交換、楽しみ、共有の絶え間ない源です。


2021 Il Bossolotto I.G.T.Toscana Bianco
イル・ボッソロット I.G.T.トスカーナ・ロッソ

18909
自然派
赤 ミディアムボディ
イタリア
トスカーナ
ジャコモ・バラルド

■エージェント情報
品種:メルロー、サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニヨン
樹齢:2000年から2009年にかけて植樹。
畑・土壌:サン・カシャーノ・デイ・バーニ、石灰岩が多く存在するシルト、明るい粘土。北西、東向き。標高515m、350m
醸造・熟成:1日2~3回のパンチングダウン。自生酵母で25日間かけて発酵。バリッ
クでMLF。フレンチオークで12か月、ステンレスタンクで6か月、2か月瓶熟成。
特徴:サンジョヴェーゼと補完的なブドウのブレンドです。溌溂とした赤果実の香
り。ダイナミックな伸び。非常に上質で繊細なタンニンを内包しています。

 サンジョヴェーゼにメルローを加えたスタイルです。2020年までのボッソロットと比べるとレ・ピアッツェの古木が加わったようです。樽由来、きちんと主張しながらもローストが柔らかいバニラがとてもジューシーなチェリーに溶け込んでいます。瞬間的にチェリーのピュアな果汁が口の中を満たしていきます。酸はしなやかで鋭角さがなく、わずかに毛羽的なタンニンも果実と完全に同調しています。余韻の大きさ、開放感(こればっかり言ってごめんなさい)。ジャコモの赤の中でエントリー(にしては価格しますが)に相応しい個性で直ぐに美味しいです。
(2024年4月 村岡)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,280 (外税) 
【ジャコモのスタイルを知るにはこれだ!密度のある激クリーンなエキスの質感にきっとノックアウトされてしまうはずです!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 上級キュヴェ、0.0kから順にテイスティングして、現在、最後にこのイル・ボッソロットをテイスティングしています。

 全てのワインをテイスティグした上で、このイル・ボッソロットはジャコモの共通したスタイルを感じることができる!・・と言えます。

 使用品種は唯一のブレンド。メルロー、サンジョヴェーゼ、カベルネソーヴィニヨン、今はあまり言わないのかもしれませんが、いわゆるスーパータスカン系の品種ですよね。

 でもそれらの力強いスタイルとは全く違い、激・エレガント系です。これらの品種を用いてもこのスタイルでいくのがジャコモのスタイルなのでしょう。

 そしてめちゃうまいです・・・まずエキスの抽出がめちゃくちゃキレイ。石灰系ミネラルに満たされた赤い果実のエキスです。エレガントさも纏っています・・そこに極わずかなオレンジピール、スパイス、野趣味。この辺りは品種特性もあるのかな。とても穏やかですね。全くハリの失われていない酸、やわらかく、丸みと密度感のあるエキス、複雑性も持ち合わせています。

 そして全く刺々しさがなく、きめ細かくクリーン、限界までシルキー・・!液体が持つ特徴は上級キュヴェと共通していて、ジャコモのスタイルを十分に味わうことができます。

 セパージュ的にはメルローが一番多いのだと思います。しかし、このワインの中心にいるのはサンジョヴェーゼです。サンジョヴェーゼの土台に、メルローとカベルネが組み合わさっていると捉えた方が正確だと思います。

 そしてジャコモは恐らく、サンジョヴェーゼの可能性を最大限引き出したいと考えているんだと思います。そしてそれは既に成功していて、彼のサンジョヴェーゼには素晴らしいエレガンスと質感があります。それはこのワインからも十分に汲み取れます。このセパージュでこれだけ違和感なくエレガントなスタイルになるのが本当に驚きです。

 スーパータスカン的ブレンドで作る超・エレガントなワインです。密度のある激クリーンなエキスの質感にきっとノックアウトされてしまうはずです!ぜひご検討ください!


[ noisy wrote ]
 以下は以前のレヴューです。
-----
【ブルゴーニュ的硬質なミネラリティとフランス品種がサンジョヴェーゼの健気さを包み込んだ、ちょっとブルゴーニュワインを感じさせる味わいです!】
 サンジョヴェーゼはトスカーナを代表する品種です。多くの村で算出され、非常に多くのアイテムが存在しています。

 有名なのはキャンティ、キャンティ・クラッシコでしょうか。高級な部類ではブルネッロが有ります。

 この葡萄、まぁ・・もしテクスチュアを特に気にするような方だと・・余り好きにはならないかもしれません。ピノ・ノワールのような滑らかなテクスチュアとはちょっと違い、もっと起伏を感じる・・悪く言えばゴツゴツとした感じでしょうか。もっとも熟成してくるとそれも気にならなくなる訳ですが、リリース直後は中々難しいのかもしれません。そんな意味も有ってでしょうか、大昔はキャンティにはかならず白葡萄を混ぜた歴史が有ります。ですが飲みやすくはなりますが、深みが・・相殺されてしまうかな・・。

 こちらはメルロを主体でしょうか。サンジョヴェーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンを補助的に使っているようです。ですので、サンジョヴェーゼが大きく前には出て来ないんですが・・でもサンジョヴェーゼを感じるんですね~・・。本人は大人しくしているつもりでもどうしても目立ってしまういけ好かない奴・・っていましたよね・・学生の時分。そんな訳で noisy も出来るだけ目立たぬように、釘を出っ張らせないように・・日の当たらないところにいるようにしているつもりでいます。


 見た目からして余りトスカーナワインには見えないかもしれません。ボルドーにも・・ボトルはともかく、見えないと思いますが、ジャコモ本人がボルドー瓶を使用していることから・・まぁ、メルロとカベルネを使っていますから・・そんなところにも造り手の意識が見えて来ます。

 飲んでみますと・・確かに単一品種と言うよりはセパージュされたワインなんですが、一歩引いて見てみるとブルゴーニュ・ピノ・ノワール風なイメージを受けます。彼の心の中にはやはりブルゴーニュワインが有るのかもしれません。

 滑らかでスイっと入って来て、適度の振幅をやや複雑なニュアンスで振れさせ、滑らかに静かに消えて行きます。集中していますが瑞々しく、伸びやかです。トスカーナっぽい暖かさや濃さ・・は余り無く、むしろ冷涼で適度な濃度です。綺麗さを感じますね。

 面白いのは余りビオっぽく無い・・(^^;; 相当・・そちら系のはずなんですが、柔らかでスピードのあるアロマ以外は・・自然派を感じさせる部分は少ないです・・がかなりの自然派です。飲んでみてください。美味しいトスカーナの赤です!お勧めします。

 以下は以前のレヴューです。
-----
【どこにいてもブルゴーニュと一緒に・・?と言うジャコモ・バラルドのワインを知る一本はこれ・・です。】

 サン=カシャーノ・デイ・バーニにあるヴィーニャ・ボッソロと、ピアッツェにある他の畑のブドウのブレンドのようです。ロッソでこのアイテムだけはブレンドしていまして、メルロとカベルネを入れています。

 おそらくピアッツェにあるブドウ畑は後で購入しているため、以前からサンジョヴェーゼ以外の品種も植わっていたのでしょう。で、サンジョヴェーゼは「クリュ指名」にし、他の品種を「ベースのワイン」としてリリースしているのかな?・・と想像しています。

 このワインを一言で言ってしまうとすれば、

「ジャコモ・バラードが何を考えているか・・何となく伝わってくるワイン」

だといえるかもしれません。

 ただしそれは・・他の上級ワインもある程度飲まないとハッキリはしないかもしれません。

 そもそも、このボッソロットもそうですがジャコモ・バラルドの赤ワインは、グラスの写真を見て・・例えばトスカーナのワインに見えますか?・・多分、そうは見えないと思うんですね。

 むしろフレンチワインに似た色彩をしている・・・と感じると思いますが、その中では最もブルゴーニュワインらしくない色彩で、ちょっとボルドー的な感じが混じっている感じ・・でしょうか。

 それにはやや色の出やすいメルロやカベルネが入っているから・・でしょう。

 なので、色彩的にも似ているキャンティ・クラシコと比較してみると良いかと思うんですが・・でも飲んでみますとなぜか余り似ていないと思ってしまいます。なぜって・・結構にエレガントさが前に出て来ていますし、質感が相当に感じられるんですよね。


 もちろんですが、キャンティ・クラシコやトスカーナのI.G.T.の中には、相当に出来の良いものが散見されます。それらはすでに周知され、皆さんも時折飲まれているはずなんです。

 でも・・ちょっと違うんですよ。それが前述の、「ジャコモ・バラルドが何を考えているか」に繋がっている・・彼の心の中にある「ブルゴーニュ」、そして「クリマ」を感じさせてくれる・・ことに繋がっているような気がします。

 この5月にテイスティングさせていただいた時よりも、さらに滑らかに、伸びやかに、丸みとバランスを増大させて来たのを、つい先日、8月最終週に確認させていただきました。やはり、アイテムが変わっても味わいの方向性には全くブレがありません。

 あの同僚でも有ったヴァーゼンハウスもそうです。全くブレない・・ですよね?

 ヴァーゼンハウスはシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)ですから、そもそもはサンジョヴェーゼと一緒にはなりません。でも・・同じものを感じる訳です。

 何より、ヴァーゼンハウスだって・・そりゃぁもう・・最初は大変でした。

「1万円以上もするドイツのピノ・ノワールやピノ・ブランを誰が買ってくれるの?」

「ワイン屋がテイスティングしても誰も買わなかったドイツワイン・・」

でしたから・・。

 でも、ワインにポテンシャルが有ったからこそ、皆さんに受け入れていただけたと思っています。ですから、

「このジャコモ・バラルドもヴァーゼンハウスと同様の意思とポテンシャルを感じる」

のは間違い無いと確信しています。是非・・このリーズナブルなシエナ最南のトスカーナワイン、ジャコモ・バラルドの意思を確認していただけましたら幸いです。お勧めします!少量です!