
フィネスさん輸入のマンシア・ポンセです。ある意味、とてもフィネス味のワインかとも感じています。何か共通のニュアンスが有るような気が・・します。
2021年ものですが、ネガティヴなものは一切・・無いですね。このブルゴーニュの最南端、収量は少なくなったのかもしれませんが、出来自体は良いようです。
黄色や白の柑橘系果実がぷっくらと感じられ、そこに蜜っぽいニュアンスが載って来ます。樽っぽさは無く、非常にクリーンです。酸バランスも良く、中域の膨らみも現状、適度に出て来ます。
もう一歩膨らみが出てくるとさらに良化して感じられると思いますが、今のバランスでも美味しくいただけます。
そもそも「マコン」と言えば、昔は・・ブルゴーニュ・シャルドネの廉価版的な立ち位置でした。PKさんは事あるごとに、
「まるでマコンのようだ」
とか、
「マコンより酷い」
など・・(^^;;

あの、フリウーリで物凄い白ワインを造っていた、ビオになる前のグラヴネール(グラヴナー)の白ワインに、
「良いところマコン並み」
などと言ったと記憶していますが、
「・・んな訳無いだろ!」
と・・その酷評したワインを仕入れて飲んで・・
「大丈夫です!・・最高に旨い!」
と書いてネットにアップしたように思います。ですが、ヨスコさんは1995年で一旦止めてしまい、以後はビオに転向して、大きく変貌して行くサマも見続けることになりましたが・・。
それに、PKさんに散々コケにされたマコンも、有力な生産者さんがどんどん出て来て・・それこそPKさん自身がブルゴーニュの偉大な白ワインの生産者にダニエル・バローを選んでいた・・と言うオチも有った訳です。
バローのマコンやプイィ=フュイッセの、シームレスな・・穏やかな起伏のつながり感の有る味わいに比較しますと、マンシア・ポンセのワインはシームレスだが起伏がやや大きめ・・と感じるかもしれません。飲んでみてください。お勧めします。リーズナブルです。
以下は以前のレヴューです。
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【たっぷり・・ねっとり・・柑橘フレーヴァー。凝縮したピュアフレーヴァーが心地良い、上質なマコンです!】
ゴールドに光り輝く色彩から、ややネットリとしたオイリーなニュアンス、そこからの白や黄色、濃い目の黄色の柑橘・・。凝縮していてややマッタリと口内で感じられます。
ヴィンテージもあるのかもしれませんが結構に凝縮感が有り、グラスを伝う涙もやや太めです。こちらのマコン=シャルネイは新樽を使用しないタイプのようですが、それにしては高質感も有り、一般的なマコン=何とか・・よりも質感が高いです。
黄色が結構に強いですよね・・。実に良い感じです。こちらは昨年の2022年中に届いていましたので、テイスティングも昨年末に行いましたが、何せ・・
「いくら新着を打ってもエンドレス・・」
と言う入荷状況と、年末の曜日の関係で2022年の12月は新着がいつもより回数が少なくなってしまったので、どうしてもご紹介が遅くなってしまったんですね。
そりゃぁ・・年末もそうですし、年が明けると大物が次から次へと到着して来まして・・ユベール・ラミーとか・・ラミーとか・・ラミーとか・・(^^;; ちょっと神経をすり減らすようなテイスティングが毎日続いていました。5月になって連休が有り、ようやっと少しだけ気持ち的に・・
「ゆっくりできる状況」
になり、マンシア・ポンセのプイィ=フイッセも到着してのご案内に漕ぎつけられた訳です。

このマコン、プイィ=フュイッセ地区には、やはり30年以上のお付き合いの大物、
「ドメーヌ・ダニエル・バロー」
が有りますから、そちらも2021年をご紹介させていただきました。
やはりダニエル・バローと言えばプイィ=フュイッセのトップ生産者ですから、マンシア・ポンセとの比較も重要ですよね・・。
昨今のバローはかなり自然派的なニュアンスが増えて来ていますので、その意味では・・ほぼ同様のニュアンスが感じられるかもしれません。
マコンについては・・どうでしょうか。バローはマコン=シェントレの2021年をご紹介中ですが、そこと比較しますと、明らかにこちらの2020年のマコン=シャルネイが重量感が有って大きさも有ります。まぁ・・バローは2021年ですからややスタイリッシュでスレンダーでしょうかね。
マンシア・ポンセのマコン=シャルネイ2021年が届いたら正確な判断ができると思いますが、今のところは・・
2020 マコン=シャルネイ > 2021 マコン=シェントレ
かな・・と思います。まぁ・・価格も有りますけど・・
ですので、ややスタイリッシュでスレンダーな味わいが良ければバローの2021年。オイリーで大きなスケールを感じたければこちらの2020年マコン=シャルネイが良いでしょう。ご検討くださいませ。