【所有畑が上部だったからこそ?この価格で高級シャルドネの味わいが楽しめます!!2021年ものの冷ややかでファットな味わいが・・2022年ものでは冷ややかでスタイリッシュな味わいに・・そしてフィネスがバッチリ載っています!】

いや・・マンシア・ポンセが気合入り始めました・・それは確実です。おそらく、プイシ=フュイッセに1級畑が出来たことも関係していると想像もしていますが・・
「もしかして・・フィネスさんのマジック?」
かと・・(^^;;
そう・・いきなり良くなっちゃう・・例の奴です。あのメオ=カミュゼだって・・こう言っては何ですが、名前負けしているような感じのヴィンテージが続いていたとも言えますが、この5年ほどは・・
「・・一体どうしちゃったの?」
と思えるほどに荘厳な・・品格の高い味わいに大きく変化しました。あの・・ちょっとタンニンが野暮ったい(・・すみません・・)アンリ・グージュも、トラぺもダンジェルヴィーユも・・10年少し前を思い出してみれば、大きく変わったと言えると思うんですね。
で、マンシア・ポンセのこのスー・ラ・ロシュの畑は・・
「下部の畑は1級に、上部の畑はそのまま」
と言う判断に泣かされた訳ですね・・ま、クレイは1級になりましたが・・。
そんなところも有ってか、なんか・・気合充分!・・と言うイメージでしょうか・・感じる訳です。

マンシア・ポンセらしい、ほんのりとクリーミーなニュアンス。柑橘系のフレーヴァーに高い品格が感じられ、粘っこくもキレが良く、冷ややかで超絶に美しい・・です。
そこに蜜っぽさがトッピングされ、冷ややかなレモンや・・時間がたってくればほんのりオレンジだったり、果実の色彩も豊富なんですね・・。
これ、この価格で良いんでしょうか?・・何年か前は、ダニエル・バローのアン・ビュランが5千円ほどでしたので、
「誰が何と言おうと、カリテ・プリなシャルドネはダニエル・バローのアン・ビュランとラ・ロシュ!!」
だった訳です。
ラ・ロシュの下部は、もっとオイリーでもっと粘っこく、各段に蜜っぽいニュアンスと高い果実感が有る・・とバローのワインのテイスティングから・・noisy が良く知っています。
「・・何でラ・ロシュってこんなに美味しいんだろう・・いつからだったっけ?」
と・・思っていた訳ですよ。
なのにアン・ビュランは1級認定から外れ、ラ・ロシュの下部だけが1級になった訳ですね・・面白いですね・・
なので、
「意地も有る!」
からこそ、この冷ややかさを武器に・・このワインは成立していると思います。ぜひ飲んでみてください。激推しです!
以下は以前のレヴューです。
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【プイィ=フュイッセの1級畑に認定されたラ・ロシュ!オイリーで蜜っぽく冷ややかな表情が素晴らしいです!】
プイィ=フュイッセの1級畑に認定された「ル・オー・ド・ラ・ロシュ」です。アペラシオンも・・もし自店で扱っていなかったりすると・・その変更にいつまでも気付かず、ヤバイことになってしまうことも想像されます。
「・・あの、プイィ=フュイッセの1級、有ったら何か欲しいんですが・・」
などと店頭でお客様に尋ねられた時に、
「プイィ=フュイッセに1級畑は有りません!」
などと言ってしまって・・後で恥ずかしい思いをする・・なんてね・・まぁ、常に情報には気を配って、そして偉そうにしない・・と自身を戒めておかないと非常に危ない商売です。ただし記憶力は・・確実に落ちて行きますね。ワインや品種の名前が思い出せない・・いや~・・本当に困ります。この間は思いっきりブルゴーニュ沼で仕事をしていたら、いきなりイタリアワインの話しをすることになって・・中々頭が切り替わらずに参りました。切り替わるまでしばらく時間が掛かります。
で、この1級ル・オー・ド・ラ・ロシュ2021年ですが、ま~・・冷ややかです。そしてその名の通り、
「ラ・ロシュ」
です。
かのドメーヌ・ルロワのマダム・ビーズは対談で、
「クロ・ド・ラ・ロシュの特徴はどう思いますか?」
等と聞かれた時に、
「ラ・ロシュ」
と即答したようです。まぁ・・「岩」ですね。

まさに「岩」そのものを感じますが、やはり石灰岩系で、細かく砕けた感じと言うよりは、大きめの「岩」を・・言葉は良く無いかもしれませんが、岩を舐めまわしているような・・そんな気にもなります。
ロッシュ、もしくはロシュと発音するのでしょうが、やはりフランスのワインの畑やアペラシオンにこれが有れば、ことさらそのイメージが強くなると思っていて遠く無いと思います。
柑橘のフレーヴァーがドライながらしっかり有り、そこに蜜っぽさが結構しっかり感じられます。僅かに火打石っぽい感じも入り、オイリーに粘ります。中域もまだ締まり気味ですが徐々に解放、余韻は瑞々しく、ややマッタリとしてからスーッと消えて行きます。
また、このル・オー・ド・ラ・ロシュは樽を使わずステンレスタンクのみでの仕上げのようで、非常にクリーンでピュアです。高質な・・ミネラリティたっぷりのプイィ=フュイッセ1級ですが、価格も4千円を切ると言う非常なリーズナブルさが魅力です。是非飲んでみてください。