● シャンパーニュの新規取り扱いの生産者さんをご紹介させていただきます。中々に良いです。女性ですね・・ドミニク・モローさんと言います。
最近流行の・・オーブの生産者さんです。ユリス・コランやセドリック・ブシャール、ベルトラ・ゴートロと言った大人気生産者が続々と誕生している地域です。シャンパーニュではもっとも南の地域ですね。
であのビオディナミの巨匠、ピエール・マッソンに師事し、フルーリーやベルトラン・ゴートロとも友人同士で切磋琢磨し合っているとのことで興味を持ち、一通り仕入れさせていただきました。
するとどうでしょう・・。noisy 的には、
「オーブのビオ系シャンパーニュに有って、最もミネラリティが前に出た切れ味鋭いシャンパーニュを生み出す生産者」
だと感じました。
硬質なガラス、クリスタルのような滑らかさがオーブでは定番ともいえる「柔らかさ」に行かず、また、オーブらしい「柔らかな酸バランス」に留まらずに「大きな酸バランスのパレット」を描ける味わいです。
唯一、ユリス・コランやセドリック・ブシャールと同様なのはガス圧が高く無い点でしょうか・・。そのようなスタイルなので、
「オーブでは女性が造るビオ系シャンパーニュで有りながら、最もシャープで男前!?」
なイメージです。
まぁ、今回ご紹介の中ですと、「ロゼ」だけはそれらに当たりません。このロゼは・・
「ベルトラン・ゴートロが造った!」
と言いたくなるほど・・似ています。
また、海外メディアの評価も高く、ユリス・コランやセドリック・ブシャールの次は彼女じゃないか?・・みたいな、ちょっとワイン屋的スケベ根性も出ちゃってるかもしれませんけどね。
ふんわり柔らかくガスがきつく無く飲みやすい・・軟派じゃない、硬派のシャンパーニュです。是非飲んでみてください。

フランソワーズ・ベデルを彷彿とさせる女性ビオディナミ生産者が、オーブに誕生しました。挑むはオーブの魂、ピノ・ノワール100%によるブラン・ド・ノワール。
「子供の頃から、化学薬品をまったく受けつけない体質でした。病気になったら、ホメオパシーなどで治癒していました」
というドミニク・モローが、女性ヴィニュロンヌとしての人生を選択した時、最初からビオディナミを志向したのは自然な成り行きでした。「DRC」、「ルフレーヴ」、「コント・ラフォン」、「ディディエ・モンショヴェ」らにビオディナミを教えた巨匠ピエール・マッソンに直接師事。ポリゾ村のRM、「Piollot Père et Fils」に嫁いでオーブに来てからは、シャンパーニュにおけるビオディナミの先駆者ジャン・ピエール・フルーリーや、ベルトラン・ゴートロらとの交友を育みながら、夫から譲り受けた畑で実地に栽培実験を行ってきました。
「私にとって本当に幸いだったのは、義父が、1970年からのセレクション・マサル(マス選抜)の成果として、素晴らしいピノ・ノワールの古樹を残してくれたことです。ビオディナミによって、古樹のポテンシャルをさらに深いところから引き出すことができました」
(ドミニク・モロー)。
小区画からの単一品種でのワイン造り、古樹の尊重、樽発酵といった技法や、「畑の個性を表現したい」という彼女の哲学には、彼女が学んだブルゴーニュの影響が強く表れています。
尚、メゾン名の「マリー・クルタン」は、同じくぶどう栽培家だった彼女のひいおばあさんの名前で、農薬や化学肥料を一切使用せず、馬による耕作を行っていたマリーさんへの敬意を込めて命名されたものです。