● 今、noisy は全く想像もつかなかった時代、その瞬間を迎えているのかもしれません。しかしたった一人の造り手が、それを教えてくれたのかもしれません。
ブルゴーニュワインファンで有るなら、誰しもが・・もし飲んだら、膨大なショックを受ける凄い味わいのワインだと理解するはずです。
言葉はいらない・・とさえ思います。今私たちはきっとこの運命的な出会いと、そのことが生み出す新しい世界を想像し震えている・・そう感じざるを得ない一人の造り手、ギルベール・ジレの2021年をご紹介させていただきます。
詳細は各コラムに記載しています。どのワインを選んでも、まったく何も問題有りません。そこには明らかなレロワールの具現と、ギルベール・ジレが創り出した途方も無い世界が拡がります。
飲めば判ります。これは途方も無いほどに凄いと。ぜひ飲んでみてください。お薦めどころの話しでは無い・・です。
非常に少ないので限定条件として、「お一人様1本限定、都合3アイテムまで」でお願いいたします。また「別の販売条件がそれぞれ」に加わりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
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とんでもない新人の造り手をご紹介させていただきます・・いや~・・ビックリした・・2020年に始めたばかりの現在30歳ほどのド新人です(・・すみません)。
そんな彼のワインが入荷して来まして、梱包をほどいたら・・ま~・。・物凄いヴィジュアルです。激重のド太いボトルは1.65kgも有り、
「・・注ぐ時に片手で持てるだろうか?」
と心配してしまうほど太いんですね。そして緑色の蝋封・・「なんで・・グリーン?・・ナチュールを意識してる・・?」と・・。
まぁ・・ここまではnoisy的には、眉に唾を付けるには全く異存無しでした。
「ファーストヴィンテージから・・良くやるよなぁ・・。ボトルもコルクが入る部分はストレートで、ボトムは底が大きく盛り上がったおそらくの特注品でしょ・・。デザインも浮かれて無いが至極真っ当なブルゴーニュ・・。」
もしこれで中身がスカスカなら・・などと考えてしまいました・・基本、ネガティヴですから・・はい。
しかも価格はアリゴテで1万円・・。赤の上級キュヴェは・・と見てみると・・
「・・げげっ!・・こんなに高いのか~~・・・」
とちょっと意気消沈してしまいましたよ。
ですが、まぁ・・ある程度飲んでみてから・・だよなぁ・・と思いつつ、各アイテムの入荷本数を調べてみると・・とてもじゃないが飲めるような数じゃないんですね・・。・・参りました。
それでもファーストヴィンテージでフィネスさんの扱いで、noisy が開けなきゃネットにはまともな情報が流れなくなってしまう・・どうしよ・・と変な責任感が有りますから・・
「・・ネゴスものが白1アイテム、赤4アイテムに、ドメーヌものの赤が1アイテムか・・。それじゃぁ・・ギリで白1本とネゴスとドメーヌの赤をそれぞれ2本、開けるか・・」
と決めました。
で、まずはネゴスの2020年アリゴテV.V....。
「・・うわ・・なんじゃこりゃ~~!」
凄いですね・・なんでしょ・・これは・・コシュ=デュリのアリゴテを初めて飲んだ時以上の衝撃・・いや、コリュ=デュリとはちょっとタイプが違うとは言え・・
「・・マジか・・」
と。
続いてネゴスの2020年コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・・。
「・・・ど~ゆ~こと・・???」
そしてドメーヌの2020年サヴィニ=レ=ボーヌ・・・。
「・・・参った!・・疑って・・すみませんでした・・!」
何ということでしょうか・・この新人さん・・。老獪・・です。有り得ません・・こんなに「すべてにおいて行き届いた物凄い味わい」を創り出せていることに仰天しました。凄い!・・としか言いようの無い感覚・・を得てしまいました。
1年目にして、もしこのギルベール・ジレのワインを誰かのワインと比較するとしたら・・ブルゴーニュの超一流のトップ・ドメーヌの名前を出さなければなりません。
「1年目で・・ここまでしっかり造り込めるのか・・」
それが正直な印象でした。有り得ない・・とも思えました。
もし今すぐに飲むとしたら、ブルゴーニュ・アリゴテ一択になります。これはもう・・めっちゃくちゃ・・素晴らしいです!・・ですが、この状態でもおそらくポテンシャルの半分も出せていないと思います。エレガンス、質感、バランス・・旨いです。
赤につきましては、ネゴスのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュとドメーヌもののサヴィニ=レ=ボーヌを飲んだ限りでは、
「ドメーヌもののとネゴスものに差は無い」
と言えます。
そして・・もしあなたが今すぐにこのボトルの封を切ったとしたら・・
「このワインは半端無く物凄い・・!」
と言うことについて、誰も疑いを持つことは有り得ないでしょう。・・好きか、嫌いか・・と言う一点を除いては。
ですので、2020年のギルベール・ジレの赤ワインをもしさっさと飲んでしまおうと思っている猛者さんがいらっしゃるのであれば、それは単に・・
「凄いワインだと言うことを確認するためだけ」
に終始するでしょう。
そして、アペラシオンの表情の具現化もしっかり有り、かつその中でも最上級・・今までに経験したことのない世界を感じさせてくれるでしょう。
赤は少なくとも5年・・我慢してください。そして2021年もののギルベール・ジレのワインの noisy のレヴューを待ってください・・(^^;;
圧巻でした。お勧めするしかない・・凄い新人です。どうぞよろしくお願いいたします。

■エージェント情報
ディジョンとボーヌを結ぶ国道74号線に程近い所に醸造所がある生産者で2020年ヴィンテージからワイン造りを始めました。当主のベンジャマン・ギルベール氏は1991年生まれで学業が終わった後にDomaine des Lambrays や Domaine de Montille、E.Guigal、Trimbach、Chateau Haut-Brion などで働いてワイン造りの研鑽を積みました。また、Morey-Saint-Denisの造り手であった Jacky Truchot 氏とも交流があり、葡萄栽培や醸造において多くのことを彼から学んできたので、ベンジャマン氏が造るワインのスタイルも Jacky Truchot 氏をモデルとしています。2020年3月に小さな醸造所と0.2haほどのサヴィニー=レ=ボーヌの畑を購入できる機会があったので僅かながらドメーヌワインとして造り始め、さらにアロース=コルトンやポマール、モレ=サン=ドニの1級クラスなどの葡萄を購入してネゴシアン物も同時に造りはじめました。2021年、2022年と少しずつ畑を買い足して2023年現在は合計3.6haの畑を所有しています。他のドメーヌのように代々引き継がれた畑や醸造所を所有しているわけでもなく、昔より土地や建物の価格が高くなっている2020年にゼロからワイン造りを始めたのでワインの価格設定は高くなってしまっていますが、その価格に見合うクオリティのワイン造りを目指しています。
畑はビオロジックで土壌に負担を掛けないために耕作用の大きなトラクターなどは使わず、馬や人力で耕作しています。収穫後の選別も2度行うなど非常に丁寧に葡萄を扱っており、白は圧搾後にステンレスタンクでアルコール醗酵、軽くバトナージュを行いながら旧樽のみで18ヵ月熟成させています。赤は除梗100%でステンレスタンクでアルコール醗酵後に旧樽のみでルモンタージュを中心に行いながら18ヵ月間熟成させ、ノンフィルター、ノンコラージュで瓶詰されます。
瓶詰も一般的な機械式の瓶詰(1日約2万本が可能)ではなく、なるべく液体を荒らさないように樽に直接二股の蛇口を装着して手作業で行う昔ながらの瓶詰方法(1日約900本)を実践しています。近代的な道具を使わないので非常に時間と手間が掛かりますが、醸造や瓶詰であまりワインに手を加えることなく昔ながらのワイン造りを実践したいという強い信念を持っています。