[ Oisy wrote ]● イタリア、マルケからの自然派の生産者のご紹介です。
実はOisyは若かりし頃、銀座、麻布のゴリゴリのイタリアンレストランで働いていたことがあります。ですので当時イタリアワインはまさに浴びるほど飲んでいたんですね。ですので少し知った気になっていたのかもしれません。しかしまさかこのマルケの地からこれほど秀逸なミネラリティに満たされたワインが産み出されているなんて・・・全く知りませんでした!
仲の良い4人が副業としてやっているカンティーナのようですが、好きなワインを造りたい!という素直な欲求に従い、造っているからでしょうか・・ワインは激ピュアで自然体、とても飲み心地の良い出来に仕上がっています。しかし前述したように、非常にミネラルに溢れた味わいをしているものなので、ポテンシャルもばっちり、特に安定感のある白はブルゴーニュファンにも受け入れられるのではないかと思うほどです。
また今回はロゼ、少し攻めたオレンジワインもございます。ワイン毎に好みは分かれるとは思いますが、どれも安定感のある造りで「本当はこっちが本業なんでしょ?」でと言いたくなる造りです。ぜひお手に取ってみてくださいませ!
[ Noisy wrote ]以下は以前のご紹介文です。
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● 期待の新人のご紹介です。なんと一人ではなく、
「4人でやっているカンティーナ」
です。
しかもそれぞれがお医者さんとか銀行員とか・・だそうです。
さらにはそれぞれの祖父の代には、自然なワインを造っていたそうで、それを再現したいと・・言うことのようです。
noisy も飲んでみましたが、非常に判りやすく美味しい・・しかも複雑性のある、綺麗なエキスの出たワインで、当初はとてもイタリア中部のワインとは思えませんでした。白ですとこの地域は、カステッリ・ディ・イエージと言うワインが有りますが、高級ワイン的にしようとして・・今ひとつ上手く行っていなかったように思います。そこへ祖父の時代からの自然な造りの再現をしたところ、こんなワインが生まれたんですね。
期待しかない・・素晴らしい味わいでした。是非飲んでみてください。

■『祖父の時代の自然なワインを!』
という情熱から誕生したアーティザナルなワイナリー
イタリアの有名な土着品種の一つと言えばヴェルディッキオ。日本にはかなり昔から輸入されていますが、その産地マルケでは、クラシックワインを造る大規模なワイナリーが多く、小規模、ましてやナチュラルワインの造り手はこれまで殆ど見られませんでした。しかし、ここにもいよいよナチュラルワインを造る蔵元が現れました。ソムリエである4 人の友人が、祖父や父が昔ながらのやり方で造っていた自然なワインを現代に適合させたナチュラルワインを造りたいとの情熱から設立された小さなアーティザナルなワイナリー、オッペデントロです。
◇ VINNATUR ヴィンナトゥールに加盟する厳格なナチュラリスト
オッペデントロは、栽培面積僅か1.8ha で、2017 年に3 千本のワインを造ってデビューしました。イエージ地区から少し内陸に入った海抜450m の場所で、固有のフレッッシュ感と塩味を備えた個性的なナチュラルワインを造っています。厳格な基準でナチュラルワイン造りをしていることを消費者に示したいとの想いから、アンジョリーノ・マウレが結成したナチュラルワインのグループ、VINNATUR ヴィンナトゥールに加盟しています。まだ5 ヴィンテージ目ですが、既にイギリス、スイス、カナダなどに輸出されています。
◇ ワイナリーについて

Oppeddentro オッペデントロは2017 年、ワインへの大きな情熱によって結びついた4人の友人が、小規模なアーティザナルなワイン造りをするという夢の実現のために設立されたマルケの小さなワイナリーです。現在34歳の Andrea Sbaffi アンドレア・スバフィと彼の3 人の友人は、それぞれ歯科医、銀行員、エンジニア、医者などの仕事をしています。しかし、4 人とも古いワイン造りの伝統を残るマルケの田舎で生まれ育ちました。4人には、皆ワインを造っていた祖父や父がいて、毎年収穫時には彼らを手助けていました。
当時、彼らの祖父母や父が造っていたのは、化学製品を使わずに自然な方法で醸造したワインでした。ソムリエでもある4人は、現代のナチュラルワインを知り、味わうことが大好きでした。そして、彼らの祖父や父が昔ながらのやり方で造っていた自然なワインを、現代に適合させたナチュラルワインを造りたいと自然に思い始めたのです。また、農業と地球の未来はサステイナブルとグリーンファーミングでなければならない、そしてそれに貢献したいとの強い想いから、4人でナチュラルワインを造るワイナリーを設立したのです。
畑は歴史的に特にヴェルディッキオの栽培に適しているといわれるCupramontana クプラモンターナにあります。砂岩土壌で平均樹齢は40 年。西/南西向きの海抜450m の場所にあるため、固有のフレッッシュ感と塩味を備えた個性的なワインが生まれます。
◇ 栽培と醸造について

栽培面積は当初は1.8haでしたが、2022年秋に幾つかの区画を借り、2023年現在、トータルで5ha となっています。ヴェルディッキオ(3.4ha)、トレッビアーノ(0.8ha)、サンジョヴェーゼ(0.4ha)、モンテプルチャーノ(0.35ha)、ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ(0.05ha)を栽培しています。
畑は全て借りている畑で、過去すっと農薬不使用のビオロジックで栽培されていた畑です。このため、肥料や堆肥は一切使用していません。前の栽培家は栽培したブドウを全て他のナチュラルワインの造り手に売っていました。オッペデントロでも栽培はビオロジックで、段階的にビオディナミを導入しています。剪定法はギヨ式で、春先に畑の表土を耕耘し、ブドウの成⾧期には畝の間にカバークロップを自然に生やしています。
醸造所は、マルケ州アンコーナ県の中世からの歴史的な村、Maiolati Spontini マイオラーティ・スポンティーニにあります。15世紀にさかのぼる石造りの城の中にある凝灰岩の洞窟でワインの醸造・熟成を行っています。ワイナリー名のオッペンデントロとは、地元の方言で『城の内部』を意味する言葉です。醸造所が古い中世の城の中にあるため、このように命名されました。オッペデントロでは、必要最小限のSO2以外には何も加えない、ナチュラルな醸造を行っています。
厳格な基準でナチュラルワイン造りをしていることを消費者に示したいとの想いから、アンジョリーノ・マウレが結成したナチュラルワインのグループ、VINNATUR ヴィンナトゥールに加盟しています。初ヴィンテージは2017年で3千本のワインでデビューしました。現在は年間1 万4 千本前後のワインを造っています。まだ5 ヴィンテージ目ですが、既にイギリス、スイス、カナダなどに輸出されています。