【熟度の高い、軽やかなエキスという相反する要素を兼ね備えためちゃピュアワインです!サンジョヴェーゼとモンテプルチアーノの両方の特徴がいかんなく発揮されています!】[ Oisy wrote ]
[ Oisy wrote ] 比較的濃度が高いのに、妙に軽やかで・・・非常に柔らかいワインです!
香りは紫の果実、チェリーやぶどうそのものアロマに僅かな皮革のニュアンスを含みます。ちょっとメルローっぽい・・・ですかね。これはサンジョヴェーゼにブレンドされた、モンテプルチアーノの力が発揮されていると感じます。
ドライですが、果実の積み重なりによるあまやかさがあるエキスです。このニュアンスは期待値が・・・上がります!味わいは香りよりも黒みのある果実に満たされており、カシス感、アメリカンチェリー感があります。ややこってりとした奥行きのある果実エキスで、充足感が高く、柔らかく、「果実の旨み」に溢れています。
オッペデントロのワインはSO2フリーでありながら、非常に安定しています。作りの素晴らしさもさることながら、この安定感をもたらしているのはどのキュヴェにも感じる「ツヤツヤミネラル」でしょう。高いミネラル含有量はそれだけでワインに安定感をもたらしていると感じます。イタリアワインは割とよく知っている方だと思っていましたが、恥ずかしながらマルケにこのようなテロワールがあることは全く知りませんでした・・・
またこの「クールな果実味」というのもオッペデントロに共通するニュアンスです。熟度はそれなりに高いのですが、冷ややかな風にさらされて育ったような、「冷たい風」を感じるんですよね。その風がもたらす「密度がありながら重くなりすぎない」オッペデントロのキャラクターがなんとも染み入るんです。
サンジョヴェーゼとモンテプルチアーノのブレンドの塩梅も素晴らしいです。まずサンジョヴェーゼにない果実の深みをモンテプルチアーノが補完・・そしてモンテプルチアーノ単体だと重くなってしまう部分をサンジョヴェーゼの酸で軽快さを補う・・シーソーでちょうど両端が浮いて異いるのような均衡したバランスを保っています。これはサンジョヴェーゼが60%と僅かに多い比率であることが効いていると思います。
サンジョヴェーゼとモンテプルチアーノの両方の特徴がいかんなく発揮された、「熟度