● 人気上昇中のプティ・ボノームですが、新井順子さんのオドゥールでも日本未輸入のアイテムを扱うようになりましたのでご紹介いたします。
非常に飲み口の良い、So2(酸化防止剤) に頼らないワインが2種です。
余りに飲み口が良く軽やかなので、ヴァン・ド・ソワフ的にクイクイ飲めてしまいますが、意外や意外・・あ、これは翌日とか翌々日とかまで残して飲んでいただくと判りますが、
「当初はそれなりに単純なのか・・と思いきや、非常に充実した表情を持ち、それなりにポテンシャルが高い!」
と気付かれるでしょう。
価格もリーズナブルですので、ぜひご検討いただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
■新井順子さんより
南仏リュベロン地方のプティ・ボノームのワインはもう日本に輸入されているので、ご存じの皆様も沢山いらっしゃると思います。今回は彼の新しいキュヴェ、他のワインは既に取り扱い輸入会社がありますが、今回ご紹介させて頂きますのは、弊社だけが取り扱う事が出来る新しいワインです。ファビアン・シャナベ氏は1983年生まれ40歳、ワイナリーを立ち上げた2018年は30代でしたが、今は一番仕事がのっている働き盛りの醸造家です。お父様が葡萄の栽培をしておりましたが、葡萄は農協に売り、ワイン作りはしておりませんでした。ワインには興味があり、レストランでソムリエの仕事に従事。やはりワインを作りたくなり、オランジュで醸造学を学び、地元の農協で働いておりました。しかし仕事とは違うナチュラルワインが好きで色んなサロンに行ったり、ワイナリーを訪問したりしておりました。
そんな時、あるチャンスが訪れます。コルシカのナチュラルワインの大御所、ドメーヌ・コント・アバトゥッチへの就職です。ここはコルシカのナチュラルワインのパイオニアのようなワイナリーで、バイオダイナミックを実践したり馬で耕したり、理想的なワイン作りを実践しております。そこのセラーマスターというポジションの話があり、2015年家族と一緒に移住を決意、大好きな馬での仕事に大満足でした。そんな時、お父様が亡くなる悲報が届きます。その為生まれ故郷のリュベロンに戻る事になりました。独立当時は2haもなかった畑は、徐々に増え、今では5.75haと一人でやるには限界の畑迄増えました。その内訳は2haがグルナッシュ・ノワール、0.9haがグルナッシュ・ブラン、0.9haがユニブラン、0.15haがベルメンチィーノ、0.3haがルーサンヌ、0.2haがソーヴィヤック(SBとリースリングの掛け合せ)、0.2haがビアンク・ジェンティーレ(コルス島の白品種)、0.2haがカリニャン、0.4haがシラー、0.5haがセリーヌ(シラーの古代品種)。この中の1.2haは自社畑だが、後は借りております。
これだけ畑が増えたので最初は全て馬で耕しおりましたがそれが不可能になり、今はトラクターを使用しております。しかし基本コンセプトは同じで畑はバイオディナミックで栽培し、醸造は天然酵母・添加物は一切入れずフィルターも使用しません。基本的に瓶詰時に少量だけso2を入れますが、この2つのワインには入れておりません。
どちらも新酒のようなフレッシュな、これからの季節にピッタリの味わい、なので日本向けには入れないようお願いし、最初の部分を瓶詰めして頂きました。リリースと共に様々な国で人気が沸騰し、なかなか入手難しいワインの1つになりましたが、この新しいキュヴェが弊社とご縁があった事に感謝致します。
■ エージェント情報

■ 南仏リュベロンの新たなナチュラルワイン!
◇ 馬による耕作のプロフェッショナルからナチュラル・ヴィニュロンに転身
これまで南仏のエリアには、他の地域に比べてナチュールの造り手が少なかったのですが、いよいよこの地域にも新たなナチュールの造り手が現れました。馬によるブドウ畑の耕作のプロフェッショナルで、コルシカ島のビオディナミの巨匠、コンテ・アバトゥッチでもセラーマスターを務めていたファビアン・シャナヴァが、2018 年に南仏のリュベロンに設立したドメーヌ、“プティ・ボノーム”です。
◇ 南仏とは思えないフレッシュ&フルーティな味わい
ファビアンが目指しているのは、過度な重たさのない、ピュアで、フレッシュ感とフィネスを備えたジューシーな南仏のナチュラルワインです。初ヴィンテージは2018 年。フランスのナチュラルワインショップで引き合いが強く、毎年リリースと同時に完売するほどの人気で、1年待ちでやっと日本への割り当てを頂け、輸入を始めることができました。スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、オーストリアなどに輸出されて好評を博しています。
◇ ドメーヌについて
プティ・ボノームはFabien Chanavas ファビアン・シャナヴァによって、南仏リュベロン地方のLa Motte d'Aigues ラ・モット・デーグに2018 年に設立
されたドメーヌです。ブドウ畑は隣接するPeypin d’Aigues ペパン・デーグと La Tour d’Aigues ラ・トゥール・デーグの村にあります。栽培面積は1.7ha で、グルナッシュ・ノワール、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、セリーヌ(シラーの古代品種)を栽培しています。粘土石灰と粘土砂岩の土壌で、標高は325~390m に位置しています。ファビアンは1983 年生まれ。父がワイン関係の仕事をしていたため、学業を修めた後、レストランで数年間サービスとソムリエの仕事をしていました。
その後、オランジュの醸造学校で学び、地元のコーペラティヴで醸造責任者として、また馬による耕作の担当として10 年間働いていました。当時はナチュラルワインもビオディナミも実践していませんでしたが、ファビアンはこの間に、ビオディナミを実践する造り手やナチュラルワインの造り手を数多く訪問。ナチュラルワインの試飲会にも参加し、沢山のナチュラルワインを味わい、ビオディナミとナチュラルワインに魅了されていきました。2015 年、ファビアンはコルシカに家族と共に移住。地元のビオディナミの巨匠、Comte Abbatucci コンテ・アバトゥッチで、セラーマスターと馬による耕作担当として働き始めます。しかし、父の急逝に伴い、コルシカ島を離れ、地元リュベロンに戻ります。そして、2018 年の2 月に地元で小さなブドウ畑を購入。自分自身の理想のナチュラルワイン造りを始めたのです。フランス語で「faire petit bonhomme de chemin フェール・プティ・ボノーム・ド・シュマン」という格言があります。
これは「地道に一歩一歩自分の道を進んでいく」ことを意味する表現です。ファビアンはヴィニュロンの仕事とは一日にして成るものではなく、様々な経験を重ねて少しずつ完成されていくものであると考えています。また、初めて取得した小さなブドウ畑の区画のリューディの名前がプティ・ボノームであったことから、ドメーヌ名をプティ・ボノームとしました。
◇ 畑と醸造について
ドメーヌの畑はビオロジック/ビオディナミで栽培されています。畑の処方には、スギナやイラクサ、アルファルファなどのビオディナミのプレパレーシ
ョンを使用していますが、硫酸銅の使用は可能な限り少なくしています。ファビアンは特に畑を馬で耕作することをとても大切に考えています。馬で耕作することによって畑の土が踏み固められることがなくなり、地中の微生物の生命が自然に再生されるからです。
また、ファビアンは馬と一緒に働くことで、動物と触れ合い、親密になれるということもとても大事であると考えています。ブドウ木の畝の間は2 匹の馬で定期的に耕作しています。ブドウ木の周りには自然に下草を生やすか、もしくは豆類などを一緒に栽培したり、はちみつを作ってくれる花などを生やしています。
収穫は手摘みで行い、厳格に選果して、小さなケースで醸造所に運びます。ワインは野生酵母で自発的に発酵させ、醸造添加物やSO2 は一切加えずに醸造されます。熟成後、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めされます。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のSO2 を添加します。ファビアンが目指しているのは、過度な重たさのない、ピュアで、フレッシュ感とフィネスを備えたジューシーなナチュラルワインです。初めてのヴィンテージは2018 年。フランスのナチュラルワインショップで引き合いが強く、毎年リリースと同時に完売するほどの人気で、1 年待ちでやっと日本への割り当てを確保し、輸入を始めることができました。スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、オーストリアなどにも輸出されています。