[ oisy wrote ]●ビオの造り手、「プティ・ボノーム」のご紹介です。この造り手さん・・・日本人の舌にはなかなか相性が良いのではないでしょうか。
とても「純」なワインを造ります。どのワインもピュアな果実を感じます。しかしただフレッシュな果実ジュースではなく、ワインとしてのクオリティが高く充実しており、味わいと価格を比較すればとてもリーズナブルだな、と思っていただけると思います。
そして注目はワインの中にある「旨味」の表現です。白、ロゼ、赤、どのワインにもブドウの旨味が表現されています。もしかしたら、ファビアンさんが行っているシュール・リーをしながらのマロラクティック発酵の影響もあるのかもしれませんが、まずブドウが良くないと表現することは難しいはずです。
非常に状態の良いブドウのエキスを、丁寧にワインに仕立てられていると感じます。さらに南仏のワインでありながら、どのワインにもキレイな酸が保持されています。なので暑苦しさなどはなく、高い熟度はキレイなコクみとして表現されています。まさに「秋」の食材に合いそうなワインたちです。ぜひご検討くださいませ。
[ noisy wrote ] 以下は以前のレヴューです。
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● 飲み心地が素晴らしいフランス南部のビオの造り手をご紹介させていただきます。新規に取り扱いさせていただくことになった「プティ・ボノーム」です。
ローヌのワインですが・・暑苦しく無く、強く無く、甘く無く、濃くは無い・・美しいエキスを感じさせてくれます。この地域では余り無いタイプだと思います。
また、ビオですが・・決してアヴァンギャルドでは無いのが良いです。臭くないし・・適度な重さと軽やかさ、フレッシュさを感じさせてくれます。これからも期待しています。
■ エージェント情報

■ 南仏リュベロンの新たなナチュラルワイン!
◇ 馬による耕作のプロフェッショナルからナチュラル・ヴィニュロンに転身
これまで南仏のエリアには、他の地域に比べてナチュールの造り手が少なかったのですが、いよいよこの地域にも新たなナチュールの造り手が現れました。馬によるブドウ畑の耕作のプロフェッショナルで、コルシカ島のビオディナミの巨匠、コンテ・アバトゥッチでもセラーマスターを務めていたファビアン・シャナヴァが、2018 年に南仏のリュベロンに設立したドメーヌ、「プティ・ボノーム」です。
◇ 南仏とは思えないフレッシュ&フルーティな味わい
ファビアンが目指しているのは、過度な重たさのない、ピュアで、フレッシュ感とフィネスを備えたジューシーな南仏のナチュラルワインです。初ヴィンテージは2018 年。フランスのナチュラルワインショップで引き合いが強く、毎年リリースと同時に完売するほどの人気で、1年待ちでやっと日本への割り当てを頂け、輸入を始めることができました。スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、オーストリアなどに輸出されて好評を博しています。
◇ ドメーヌについて
プティ・ボノームはFabien Chanavas ファビアン・シャナヴァによって、南仏リュベロン地方のLa Motte d'Aigues ラ・モット・デーグに2018 年に設立
されたドメーヌです。ブドウ畑は隣接するPeypin d’Aigues ペパン・デーグと La Tour d’Aigues ラ・トゥール・デーグの村にあります。栽培面積は1.7ha で、グルナッシュ・ノワール、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、セリーヌ(シラーの古代品種)を栽培しています。粘土石灰と粘土砂岩の土壌で、標高は325~390m に位置しています。ファビアンは1983 年生まれ。父がワイン関係の仕事をしていたため、学業を修めた後、レストランで数年間サービスとソムリエの仕事をしていました。
その後、オランジュの醸造学校で学び、地元のコーペラティヴで醸造責任者として、また馬による耕作の担当として10 年間働いていました。当時はナチュラルワインもビオディナミも実践していませんでしたが、ファビアンはこの間に、ビオディナミを実践する造り手やナチュラルワインの造り手を数多く訪問。ナチュラルワインの試飲会にも参加し、沢山のナチュラルワインを味わい、ビオディナミとナチュラルワインに魅了されていきました。2015 年、ファビアンはコルシカに家族と共に移住。地元のビオディナミの巨匠、Comte Abbatucci コンテ・アバトゥッチで、セラーマスターと馬による耕作担当として働き始めます。しかし、父の急逝に伴い、コルシカ島を離れ、地元リュベロンに戻ります。そして、2018 年の2 月に地元で小さなブドウ畑を購入。自分自身の理想のナチュラルワイン造りを始めたのです。フランス語で「faire petit bonhomme de chemin フェール・プティ・ボノーム・ド・シュマン」という格言があります。
これは「地道に一歩一歩自分の道を進んでいく」ことを意味する表現です。ファビアンはヴィニュロンの仕事とは一日にして成るものではなく、様々な経験を重ねて少しずつ完成されていくものであると考えています。また、初めて取得した小さなブドウ畑の区画のリューディの名前がプティ・ボノームであったことから、ドメーヌ名をプティ・ボノームとしました。
◇ 畑と醸造について
ドメーヌの畑はビオロジック/ビオディナミで栽培されています。畑の処方には、スギナやイラクサ、アルファルファなどのビオディナミのプレパレーシ
ョンを使用していますが、硫酸銅の使用は可能な限り少なくしています。ファビアンは特に畑を馬で耕作することをとても大切に考えています。馬で耕作することによって畑の土が踏み固められることがなくなり、地中の微生物の生命が自然に再生されるからです。
また、ファビアンは馬と一緒に働くことで、動物と触れ合い、親密になれるということもとても大事であると考えています。ブドウ木の畝の間は2 匹の馬で定期的に耕作しています。ブドウ木の周りには自然に下草を生やすか、もしくは豆類などを一緒に栽培したり、はちみつを作ってくれる花などを生やしています。
収穫は手摘みで行い、厳格に選果して、小さなケースで醸造所に運びます。ワインは野生酵母で自発的に発酵させ、醸造添加物やSO2 は一切加えずに醸造されます。熟成後、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めされます。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のSO2 を添加します。ファビアンが目指しているのは、過度な重たさのない、ピュアで、フレッシュ感とフィネスを備えたジューシーなナチュラルワインです。初めてのヴィンテージは2018 年。フランスのナチュラルワインショップで引き合いが強く、毎年リリースと同時に完売するほどの人気で、1 年待ちでやっと日本への割り当てを確保し、輸入を始めることができました。スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、オーストリアなどにも輸出されています。