【ボーヌ1級クロ・デ・ムーシュに接するレ・ソシーユ!・・非常に大柄で噛めるように集中した要素から、将来への深い表情が望めるスーパー1級並みのポテンシャル!】

ポマールのレ・ソシーユと言いますと、Noisy wine のラインナップで頭に浮かぶのは・・もちろん、
「ティエリー・グラントネ」
でしょう。
そして・・あの、期待以上の凄さを見せる・・
「ギルベール・ジレ」
もまた、2021年もので初リリースしてくれましたよね。
なので、
「まさに今が旬!?」
なリューディでも有ると感じます。
ティエリー・グラントネのレ・ソシーユは、非常にリーズナブルながらも重厚なポマール、もしくは隣接するクロ・デ・ムーシュ風なニュアンスを感じさせてくれる素晴らしいワインです。
ですが、惜しいかな・・やはりこのフーリエが指揮を執る?コント・ド・シャペルのレ・ソシーユが持つ「大きさ」「構造の深さ」には適いません。しかしながら・・比較的、「同類である」と感じます。
もう一方のギルベール・ジレの方はどうか・・と言いますと、ギルベール・ジレのレ・ソシーユは・・造り込みが凄くて、新樽由来と思われる官能さがすでに表れていて、さらにどんどんその表情と深みに細やかさが育ってくると言う、ちょっと信じられないような出来だったんですね。

まぁ・・この辺は新樽の使い方と醸造方法、またはそのブレンドの仕方などによってかなり変わりますが、
「言ってみれば、コント・ド・シャペルの方がピュア」
です。そのピュアさにより、コント・ド・シャペルとティエリー・グラントネは同類か・・と言った訳です。
しかし、コント・ド・シャペルのレ・ソシーユを飲み進めるにつれ、若さゆえ、ポマールゆえのある種の「荒れ」が納まって来ると、その・・
「強靭な凄みと深み」
が顔を出して来ます。この辺はティエリー・グラントネは追い付かないかなぁ・・と・・グラントネは熟すに連れ、エレガントさが早めに育ってくる感覚ですが、このコント・ド・シャペルのレ・ソシーユは、若いうちはまさに
「ポマール1級レ・ソシーユのワイルドな凄み」
で在っても熟すに従って、
「出来がすごく良かったクロ・デ・ムーシュ!」
と言うべき方向に育つと見受けられます。
この今のある種の「荒れ」が納まって来ると、ドメーヌ・フーリエの看板のクロ・サン=ジャックの影がチラチラと・・視界に見えてくるような感覚が有ります。これ、
「相当・・素晴らしい!!」
と感じました!
まぁ・・noisy 一人、そんなことを言ったところで余り信用はされないとは思いますが、誰も言わないよりも良いでしょ?・・本来だと数が無さ過ぎて、また価格も有って、テイスティングなど出来ないで済ますところではあるんですが、
「どうせ誰も飲まないんだろうなぁ・・」
と思うと・・まぁ・・ファーストヴィンテージと言うことも有りますから、開けてみようか・・と悪魔のささやきに誘惑されてしまう訳ですね。
1枚目の写真の「フレア」みたいなものが後光みたいに凄いことになっちゃってますが、今飲んでも・・このポテンシャルはすぐに判るでしょう。
しかし、3~5年ほど寝かせる必要は有ると思いますよ。ぜひ挑戦してみてください。相当凄いです!