● 素晴らしい感性を持ったイタリア中部のビオ系生産者をご案内させていただきます。今、最も驚かされることが多いヴィヴィットさんの輸入です。
トスカーナとウンブリアに畑を持っていて、トスカーナは何と・・ヴィーノ・ノビレだそうです。そして既存の何にも縛られることなく、自由な発想と感性・・そして重要なキーワードは「家族」でしょうか。
何につけても若者は、時に昔を否定し行き過ぎてしまい、結局何をやっているのか判らない・・と、おそらく「親」またその年代の方にはそのように受け取られてしまうものです。そして親の世代は年寄り扱いされ、また自身の体力や精神力の衰えからやる気を無くしてしまい、自分の子にさえモノを言えない・・・なんてことが有るのかもしれません。
このストッピーニ兄弟は、自分たちが造るワインに家族を描いた肖像を使用しています。日本人なら・・たぶんやらないかな・・(^^;;
でも、年寄りはその経験と知恵を持っています。でも動けない・・。若者は体力は有る・・でも経験が無い・・。
彼らのワインを飲むと、いつまでも心地良い印象を持ったまま・・いられるんですね。しかも飲んだ後が本当に・・「普通でいられる」んです。深酔いするような感覚が全く無いんです。
イタリア中部のワインですが暑苦しく無く、冷ややかでアルコール分は高く無い・・疲れないんですね。
しかも、ワインの出来は見事です。エレガントでシミジミもしているが不足が無く、過ぎた部分を感じないんですね。
まぁ・・海外でも相当ウケているようですが・・日本人好みの味わいでも有る・・と言いますか、最近は何となく、
「海外の方の味覚が日本人に寄って来た?」
ような気がしてなりません。
素晴らしいワインです。ビオ系ですが、ビオビオはしていないです。しかもSo2 は相当少ないのにアヴァンギャルドさは非常に低い・・理想的なイタリア中部のビオワインです。飲んでみてください。超お勧めします!

■ 22 歳と20 歳の若者が立ち上げたワイナリー
どんな業界にも新しい世代が現れてきますが、ナチュラルワインの世界にも遂にミレニアル世代の次となるZ世代(1996 年以降に生まれた世代)の造り手が現れました。2019 年に当時22 歳と20 歳だったマッテオとルカのストッピーニ兄弟が、ウンブリアとトスカーナの境界に立ち上げたイ・カンジャンティです。二人は祖父母が造っていた古き良き自然なワインを現代に蘇らせたいと思い、家族の協力を得て、祖父母から受け継いだ伝統と教えを現代にアジャスト
させて、ナチュラルワイン造りを全くのゼロからスタートさせました。
■ ヴィノ・ノービレにも吹き始めたナチュールの新しい風
畑はヴィノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの中心にあります。しかし、二人はDOCG ワインには全く興味がなく、全てテーブルワインのカテゴリーにしてナチュラルワインを造っています。このため、赤ブドウと白ブドウを混醸したキュヴェや、プリニョーロ・ジェンティーレ(サンジョヴェーゼ・グロッソ)のフリッツアンテなど、これまででは考えられない、とても自由なワイン造りをしています。家族一人一人のポートレートになっている斬新なエチケットも魅力的で、既にアメリカ、イギリス、デンマーク、オーストラリアに輸出されています。

■ ワイナリーについて
イ・カンジャンティは、ウンブリアとトスカーナの境界に誕生したユニークなワイナリーです。ワイナリーを運営するMatteo & Luca Stoppinin マッテオとルカのストッピーニ兄弟は、今年23 歳と22 歳。学校でブドウ栽培やワインについて学んだことはなく、別の分野の勉強をしていました。
しかし学業を修めた後、オフィスで働くよりも自然の中で自然と触れ合って働きたいと思い、家族と共に2019 年にワイナリー設立し、全くのゼロからスタートしました。二人は、イタリアで数多く行われるワインのイベントに参加してワインを味わってみたものの、気分が悪くなることが多く、それで、誰もが味わえるナチュラルワイン造ろうと思い立ったのだそうです。もともと二人は自然が大好きでした。子供の頃に彼らの祖父母が伝統的なアーティザナル(職人的)な方法で自然なワインを造っていて、多くのことを教えてもらったそうです。
(肖像・写真 母シルヴィア)

祖父母はペルージャ出身で、ウンブリアのブドウ畑で農薬を使わずに栽培したブドウをセメントタンクで醸造していました。アルコールは高くなく、飲みやすく、亜硫酸無添加で濾過もしていない、現在で言うヴァン・ド・ソワフでした。二人は、この祖父母が造っていた古き良き自然なワインを現代に蘇らせたいと思い、祖父母から受け継いだ伝統と教えを現代にアジャストさせてナチュラルワイン造りを始めたのです。ブドウ畑はトスカーナのヴィノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノと、ウンブリアのコルチャーノにあります。
栽培面積は4.3ha で、全て借りている畑です。認証を受けていませんが栽培はビオロジックです。春先に畑の表土を耕耘し、ブドウの成⾧期には畝の間にカバークロップを自然に生やしています。
(肖像・写真 父アルフィオ)

■ トスカーナの畑では、プリニョーロ・ジェンティーレ(サンジョヴェーゼ・グロッソ)とカナイオーロ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニョンを、ウンブリアの畑では、トレッビアーノとマルヴァジア、グレケットを栽培しています。トスカーナの畑は、ヴィノ・ノービレの中心にありますが、二人はDOCG ワインには全く興味がなく、全てテーブルワインのカテゴリーにしてナチュラルワインを造っています。
このため、赤ブドウと白ブドウを混醸したキュヴェや、プリニョーロ・ジェンティーレのフリッツアンテなど、一昔前であれば考えられないとても自由なワイン造りをしています。
イ・カンジャンティの醸造所は当初は自宅のあるペルージャにありましたが、2021 年にウンブリアの畑に近いコルチャーノに新しい醸造所を設立しました。醸造においては、亜硫酸や醸造添加物、化学製品を一切使用せずに、野生酵母で自発的に発酵を行い、無清澄、ノンフィルター、亜硫酸無添加で瓶詰めしています。
(肖像・写真 兄マッテオ)

Cangianti カンジャンティとは、『虹色』や『変化』を意味します。ナチュラルワインは、醸造や熟成過程、そして抜栓した後も、虹のように刻々と変化していきます。まるで小さな赤ちゃんの世話をするように見守らなければならないことから『カンジャンティ』と命名されました。各キュヴェのエチケットは、家族一人一人にインスピレーションを得て、Davide Fascia ダヴィデ・ファッシャというストリートアーティストが描いたもので、それぞれ家族一人一人のポートレートのイラストになっています。イ・カンジャンティのワインはアメリカ、イギリス、デンマーク、オーストラリアに輸出されています。
(肖像・写真 弟ルカ)
【ん~・・これはどう見ても・・ジミー・ペイジ!?・・(^^;; ツェッペリンファンならどうあっても飲みたくなるでしょう!?】

まぁ・・そもそもレッド・ツェッペリンと聞いて、
「・・あぁ・・天国への階段のリードギターは好き!・・ロックンロールも最高!・・ジミー・ペイジ・・かっこ良い!」
と返って来るか、
「ん?・・何それ・・?・・ブームのスウィーツなら試してみようか・・」
と思うか・・noisy には全く判断付きませんが、弟さんのポートレートだとするなら・・若い頃のジミー・ペイジに似ているような感じがします。もっともペイジはもっとxが張り気味かもしれませんが、ボーカルのロバート・プラントのハイトーンな伸びのある、通る声・・・ジョン・ボーナムの会場そのものを揺らすようなパワフルで奔放なドラム・・あ、結構地道に見えて多彩なスタイルのジョン=ポール・ジョーンズのベース、それら全てを切り裂くようにギターを掻き鳴らすペイジの姿は、忘れようにも忘れられない・・目に焼き付いたようになっている noisy では有ります。まぁ・・若い頃はそんなに好きでも無かったんですが・・だって・・彼のフレーズはコピーし辛い・・ちょっと変わったリズムで理解不能な余計な音が有ったり・・で・・いや、天下の大ギタリストになってことを言うんでしょう・・!・・・すみません。
で、この・・ Noisy wine 初登場の・・
「オレンジ・フリッツァンテ!」
ですが・・なんと・・!
「本当にオレンジなアロマが感じられる!」
んですよ・・。
そしてドライでピュア、ナチュラルな風味で・・桃・・ネクターっぽいちょっとトロッとしているようなニュアンスも含みます。
このフリッツァンテ、澱が落ちた静置の状態だと透き通って美しい透明感があるんですが・・・
「栓(王冠)を抜くと泡の上がりで濁ってしまう!」
んですね。
なので立てて静置しておいても無駄です。
そして王冠を抜く際には・・
「必ずシンクのところで!」
抜いてください。
そして、もうひとつ・・
「必ず一杯目のグラスを置いておく!」
ことをお忘れなく。

なぜって・・ボトルの形状から抜栓時に泡を抑えきれず、静かに・・ではあっても有る程度の噴出は避けられないので、
「栓抜きで完全に王冠を起こさず、手で押さえながら1杯目のグラスに注ぐ!」
のをお薦めします!
この、ちょっと澱の混じった味わいが・・ややファットで密度のある味わいを生み、また何となく粘性が感じられるようなニュアンスにも取れるのが魅力のひとつです。
そして意外にものど越しも良いので・・
「冷やし目にしておいてグイグイと飲む!」
のも有りですし、
「マンダリンオレンジ風の味わいの液体からの、結構に複雑に絡み合った果実のニュアンスを嗅ぎ分けるようにゆっくり味わう!」
のも大有りかと思います。
そして何よりも・・飲んだ後の酔いが軽いですし、ナチュラルなのに酢酸系のニュアンスがゼロ!・・こんなの、中々無いと思いますよ。旨いので是非飲んでみてください。お薦めします!
【アロマティックなフレーヴァーと中量級赤ワイン並みのボディを得た、マセラシオンの白ワインとしては相当にハイレベル!・・理想的な味わいでちょっとビックリ!】

前年の2021年ものも美味しかったので期待して臨んだテイスティングです。量的にマセラシオンをていない方のテイスティングを諦めたのも有りますので慎重にテイスティングさせていただきました。
マルヴァジーア・ディ・カンディアのアロマティックさがフレーヴァーに出ていて、比較的目立つアロマが乏しいトレッビアーノ・トスカーノの補助的に使用している・・そんな設計なのかなと思いますが、いや~・・20歳台と思われる若い二人がこれを造っているとは思えないほど、
「完成度が滅茶高い!」
と感じます。
この手の漬け込み系白ワインは、結構に・・
「・・失敗作?」
と思えるほどに果実の風味が乏しいものが多いです。平たく言ってしまうと・・
「つまんない・・」
と感じるワインが多いんですね。
おしとやかなトロピカルフルーツ、ほんのり柑橘、そして僅かにドライフルーツも感じられます。果実類の色彩も豊かです。もちろん、グリーンティもウーロン茶風なアロマも微細に有りますが、蜜っぽいフレーヴァーも混じり高質さを感じます。

タンニン分もしっとりとして存在し、中域のボディとして感じられます。白ワインとしてのボディの無さ・・まぁ、通常はそれで良い訳ですが、白ワインで有りながら赤ワイン同様の成分を感じさせてくれるワインです。
色彩も昨年の2021年ものにも増して照りのあるゴールドです。ちょっとオレンジワイン風の色彩にも見えますが、
「そっちじゃない」
感じのニュアンスですね。
大御所と言われるもっと北のマセラシオン系白ワインよりもほぼほぼ高質かなと思えるレベルで、このタイプとしては理想的なんじゃないかと思います。素晴らしい出来でした!
価格もそのような大御所様のものに比較しますと・・
「とんでもなく安い!」
でしょう?・・ほぼ1/3ほど・・もっとかな?・・なので、
「リーズナブルで高質!・・赤ワインのボディを持った白ワイン!」
ですから、マリアージュには苦労しません。ぜひ合わせてみてください・・これからの白ワインはこっちの方へ向かうのでしょうか?・・少なくとも自然派系が目指している道であることは間違いなさそうです。お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【破砕後に野生酵母のみで5カ月マセラシオンしてタンニンと深みを生んだ白ワイン!繊細なビター感と膨らみ・・品温の変化で味わいも大きく変わります!】

どうでしょう・・マセラシオンしていないノーマルの方と比較すると、僅かに色が濃いでしょうか。黄色味が濃い感じがします。
アロマは、ノーマルの抜栓直後のモタモタが無く、いきなりOKな感覚で飲み始められます。繊細なアロマです。しかも瑞々しいですね。オレンジピール、柑橘、僅かに蜜のフレーヴァー。軽量で伸びの良いミネラリティ。
中域は飲み始めはノーマル同様にややスタイリッシュですが、ビター感が品温の上がりで膨らんでくると・・ちょっと様相が変わってきます。ボディ感が出てくるので中域はやや太めになって来ます。
余韻も当初はややビター感が有り、オレンジピールや柑橘類の果皮を連想させますが、徐々に膨らんで来ますので、ビター感が甘みの方向へ徐々に変わってきます。この辺は品温で結構違うかな・・と思います。
ちょっと脱線しますが・・結構に皆さん、低い温度で飲まれているんですよね。いや、お好きな様に飲んでいただいて結構なんですが、稀に・・
「ビールのように冷蔵庫で冷やして」
飲んでいらっしゃる方が・・。
まぁ・・良いんですけどね・・でも、それでは味も素っ気も香りも無いんじゃないかと心配してしまいます。

出来ることならこのマセラシオンしたタイプは、通常の白ワインより1~2度ほど高め・・もしくは高級シャルドネと同様の品温でお楽しみいただくと、より美味しくいただけるんじゃないかと思います。
まぁ・・ワイン系のサイトによっては、シャルドネは10~13度なんて書いてあったりしますが、10度は・・ちょっと厳し過ぎるかなと・・。リースリング系は6~8度とか・・。noisy にはその辺の感覚がちょっと判りません。安いリースリングならそれでも良いのかもしれませんが・・。
ですので、少なくとも12~13度以上が良いと思いますし、可能ならもっとずっと上・・です。12~13度で飲みたいなら、ノーマルタイプのこの「コンフィーネ」が良いと思います。マセラシオンタイプは・・その2~3度上が可能なら・・そうやって飲んでみてください。もしかしたら目から鱗かも・・。反対に酸っぱいと思ったらもう少し下げてください。
このコンフィーネは2種類有りますから、その違いを確かめるのに非常に良いアイテムです。
「マセラシオンするって・・良く言われるけど・・一体どういうこと?」
この部分の疑問が感覚で判るようになります。ご検討くださいませ。
【感性豊かな深いアロマと味わいを持つ、非常に・・心地良い白ワイン。飲み心地最高!・・飲み終えた後も最高!・・決してウーロン茶味で終る白ワインでは有りません。】---以前のレヴューを掲載しています。

繊細なアロマと深い味わい・・です。開け立ては特徴的な少し籠った感じのアロマですが、すぐに膨らんで来て飛び、そこからは普通の白ワイン的なアロマに変化しますので大丈夫です。
それに、ビオ系白ワインに良くある「若干色落ちした色彩」ですが、何と言っても重要なのはこの「照り~輝き」ですね。そこが落ちていると・・果実のフレーヴァーはほぼ無く、お茶とかウーロン茶に終始してしまう・・と思います。
オレンジや柑橘、ほんのり蜜のニュアンス。非常に繊細です。ぶわ~っと力強くアピールしてくる感じでは無く、しっとり瑞々しく、軽やかなんだけれども低域からちゃんと押し上げてくる感じです。
中域は適度な膨らみを持ち、ほんの僅かなビター感と酸とのバランスが素晴らしく、食中心に非常に美味しく馴染んでくれます。余韻もハデな感覚では無く、繊細さを持ちながらも結構に長い感じで持続します。
この手の「色落ち系」は、ややもすると全く面白く無い・・落ち過ぎじゃん?・・みたいなものが非常に多くを占めていますが、こちらは若いフレーヴァーも持ちつつハデでは無い・・しっとりした美味しさを見せてくれます。

この辺はやはり感覚なんだと思うんですよね。このヴィンテージは若干なりともSo2 は使用したそうですが、飲んだ感じだと・・
「・・ほぼ使ってないんじゃない?」
と思えるほど、So2 を使用した時の平板さや硬さを見せません。なので、膨らみも自然、流れて行くような見事な味わいでした。
このワインには、マセラシオンした以外はほぼ同様に仕上げた同名のワインが有りますが、そちらは僅かにタンニンを含み、ボディ感もややファットになる以外はほぼ同じ感覚で飲めます。こちらも破砕後、3日間置いていますから、結構似た感じでは有ります。
なので、あえて言うならこちらのノン・マセラシオンタイプは魚介系に、マセラシオンタイプは軽めの肉系、中華系が良いかな・・と思います。非常に良く出来た・・「オレンジ?」・・いや、敢えてここは白ワインと言っておきましょう。
見た目以上にちゃんとしているビオワインです。飲んでみてください。お勧めします。
【・・2021年もののグラス写真と・・まったく同様??・・なのに動揺しています・・(^^;; でも、この見事な軽快さが心地良い!残留So2濃度も滅茶少ないです!】

人間は結構に気分屋さんですから、
「ん~・・今日は赤ワインの気分じゃないんだよなぁ・・」
と言いながらも、
「・・でも今夜は焼肉だし・・」
と・・ちょっと前言撤回の気分になり、
「・・でもなぁ・・重い赤は体力的に厳しそうだし・・」
と、いつまでも悩みが消えないことって・・けっこうにありますよね。
まぁ・・noisy の場合はそんなことは言ってはいられませんから、カミさんから特別に、
「今夜はぎょうざ!」
とか、言われない限りは、今夜のテイスティングアイテムを変更するなんてことは有り得ないんですね・・言われてもそのまんまが普通ですが・・(T.T
なので、noisy は相当鍛えられて、まったく合わないマリアージュを沢山経験しています。

もっとも・・こうも言えます!
「20年前なら・・鼻が曲がるんじゃないかと思えるようなマリアージュだったものが、昨今の自然派ワインは、ドンピシャでマッチングしないまでも結構に行ける!」
んですね。
なので、牡蠣に赤ワインとか・・(^^;; 鯖みそにメルロとか・・お刺身とカベルネとか・・
そう・・要は白ワインは何とかなるんですよ・・でも赤の場合はちょっとね・・と今でも少々根に持って考えざるを得ないマリアージュにはなるかな・・でも自然派なら何とかなるかもしれない・・そんな感覚です。
上記のような場合でも、このライトな赤ワインは行けちゃいますよね。何しろ軽快です。そして、赤ワインの風味もたっぷり有りながら・・重くなり過ぎないニュアンスなんです。
で、昨年ものも旨かったんですが、2022年も相当行けてまして・・
「・・やっぱり、これは有りだよなぁ・・」
と思いつつ、このコラムを書き始めて昨年のグラス写真を見たら、
「・・あれ?・・マジ?」
と、どこかで取り違えたかと思えるようなそっくり写真でした。ある意味、
「まだ若いのに・・こんなこと、可能?」
と思ってしまった結果でした。美味しいです!ぜひ飲んでみてください。超お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【これは激旨ライト赤ワイン!・・ロゼ臭さの無い高級赤ワインが優しく包んでくれます!何とプルニョーロ・ジェンティーレ100%です!一応・・ロゼじゃなくて赤です!】

旨いです!・・しかも高貴さ、高級さも感じるロゼです!・・いや、赤ワインです(^^;;・・そりゃぁ・・そうです。ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの主要品種であるプルニョーロ・ジェンティーレを100%使用してるんですから!
「・・はぁ?」
と思われるかもしれませんよね・・そもそもプルニョーロは黒葡萄ですから赤ワインですしね。
つまり、半分は白ワイン的に先に圧搾しジュースを取る・・つまり、ブラン・ド・ノワールです。
で残り半分は赤ワイン的に・・(除梗はします)醸造する・・これを別々にやって後でブレンドするスタイルのようです。
その結果として・・ロゼワイン的な独特の「臭さ」・・いや、臭さと言ってしまうとどうも・・ですが、
「・・あ・・ロゼっぽい香り」
みたいなのに出会ったことは無いでしょうか。ちょっとした違和感です。なんか・・白っぽいと言うか、どこか不均衡な感じと言いますか、争っているような感じ・・に近いかもしれません。それが・・
「そういうのが無い・・非常にニュートラルで自然で軽やかで心地良く、高貴ささえ感じられる」

それがこのロゼなんですね。
飲み口がまず・・非常に良いです。スイスイっと流れるように入って行き、まるで不自然な感覚が無いです。軽妙な感じのアロマは、高質なベリー、ほんのりチェリーです。ヴィノ・ノビレに有りがちな、
「ちょっとムレたような感じ」
「少し酸化したようなニュアンス」
は皆無です。非常にピュアなんですがナチュラル感に高貴さが入り込み、結構に高いところまで伸びて行きます。
中域は締まりも有りつつ適度な膨らみ・・どよんと膨らんでダレてしまう感じでは無く、軽やかなミネラリティが締まりを感じさせます。酸はさほど強いバランスでは無いものの丸いパレットを綺麗に描きますし、そこからのチェリーっぽい果実を感じさせる還ってくるノーズが心地良く、ほんのりプラムな余韻です。
これは美味しい!・・ロゼって結構にムズイと思っているんですが、これはヴィノ・ロッソだとしても・・ロゼとして傑作の部類に入るかな?・・と思っています。是非飲んでみてください。お勧めします!
【なんだか・・どう説明したらよいのか難しいですが、ワイン自体は滅茶美味しい!中量級で重く無く、なんと・・エレガントでエキス系!!】

飲み心地最高の軽快な赤ワインです。通常イメージできるイタリア中部のワインのテクスチュアとは・・
「おそらくまったく違って感じられるはず!」
と思います。
プルニョーロ・ジェンティーレと言いますと、
「ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ&ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ」
が想起されると思います。ヴィノ・ノビレの場合はほとんどエキス系で甘く無いですので、滑らかなテクスチュアです。でもお隣のモンタルチーノやキャンティ・クラシコ辺りのサンジョヴェーゼ(サンジョヴェーゼ・グロッソ)になりますと、結構に滑らかとは言い難い・・まぁ、造り手さんやロケーション、テロワール、造り方にもよりますが、起伏が結構に有るテクスチュアかな・・もしくは若干甘みのあるタイプかと思われます。
ですが、このパッジオはさらに、
「グルナッシュも半分使用」
していまして、良く判らないですよね・・。フランスですとローヌで使用され、高級ワインになります。イタリアですと・・南部ではカンノナウと言われたり、スペイン風にガルナッチャと言われたり・・

で、この色彩です。もう・・多分、訳が分からないと思いますので、ここは品種は一応、置いておきましょう。
明るい赤が主体です。決して濃くは無い・・です。イメージは・・ブレンドでは有りますが、むしろブルゴーニュのピノ・ノワールが一番近いかも?・・などと思えるほどエレガントです。
そして酸は柔らかで・・でも、
「暑苦しくない!」
んですね・・どうしてもモンテプルチアーノとか、ローヌとか・・と言うイメージが先に来ますと、
「甘くて濃くてダレ気味の酸」
と言う感覚になるかもしれませんが、まったくと言って良いほど当て嵌まりません。
なので、
「緯度感もブルゴーニュ、フランシュ=コンテ辺りに置いて飲んだ方がイメージにマッチする」
と思います。
いや・・この若いお二人・・なかなか・・どころか、めっちゃ良いじゃないですか!・・こんなに・・
「エレガントで焦点がピッタリ有ったブレンドワインが造れるなんて」
ちょっと信じられません。ぜひ飲んでみてください。デイリーに毛の生えた価格ですが、相当旨いです!・・お薦めします!
【2022年ものもSo2無添加のサン・スフル!・・なんでこんなことが出来るのか・・解読不能なほど素晴らしい出来です!】

イ・カンジャンティの二人は、イタリアワインのイメージを大きく変えたワインをリリースしていると・・強く感じる noisy です。
前年の2021年ものは、
「まるでレ・ペルゴール・トルテ!」
と言わせていただきました。何が似ているか?・・と言いますと、やはりその「イメージ」です。
イタリアワインも、どちらかと言いますと・・以前は、
「ボルドータイプ」
だったと思うんですね。それなりに濃度が有り、濃度が出るような栽培と抽出が行われたと・・思います。そのようなものが多かったと言う意味です。
ですが昨今、どうなんでしょうね・・
「ブルゴーニュタイプ」
と言ってしまうと失礼かもしれないんですが、でも・・そういうことなんですよね。非常にエレガントです。

そもそもこの色彩でアルコール分は13度・・です。もはやこれだけでも・・想像はしやすいと思います。
黒く無く、でも黒も含み、赤を主体にその派生的な色彩をグラデュエーションしています。斜めに入る涙もド太くは無く、流れるような感じです。これからも、
「ローヌ風、イタリア南部風では有り得ない」
とお判りいただけるはずです。
こちらはプルニョーロ・ジェンティーレ...これ、ちょっとムズイのですが、この地域の人々に言わせますと、サンジョヴェーゼじゃない・・有り得ないと言う訳ですね。でも、サンジョヴェーゼ・グロッソだと言われているんです。
まぁ・・細かい部分を見ますと、おそらくクローン的には異なるのかもしれませんが、かなり近い亜種・・それが正解かなと・・。
で、そのプルニョーロ・ジェンティーレにフランス品種のメルロとカベルネを配したセパージュで、比較的近いのは、
「キャンティ・クラシコ」
です。キャンティ・クラシコはサンジョが80%以上、国際品種が20%まで認められます・・でもこれさえ、かなり喧々諤々で、イバラの道を辿った訳です。
このプロミスコはプルニョーロが60%、メルロが30%、カベルネが10%ですから、キャンティ・クラシコとも異なるんですが、近いかな・・と思われます。激エレガントで・・ブレンドしている割には、余り気にならない・・単一セパージュ的な触感です。
そしてエキス系のブルゴーニュワインに近い感覚で飲め、相当完成度が高い・・です。飲んでいただけましたらお判りいただけると思いますが、かなりビックリされると思います。若い二人の可能性に・・です!・・是非飲んでみて下さい!超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【So2無添加のエレガント系赤ワイン!・・グラスの底からグラスを持つ指が見える・・エレガンスと複雑さを持った感性のワインです!】
こう言う激エレガント系、エキス系のイタリアワインは非常に少ない・・です。でも無かったわけではありません。あの・・版画?をエチケッタにした、
「レ・ペルゴール・トルテ / モンテヴェルティーネ」
が・・このイ・カンジャンティに似ていると思います。もしかしたらちょっと・・意識しているのかもしれませんよね。
noisy もインターネットで販売を始めた頃は、毎年仕入れて・・まるで収集家のようにそのエチケットをページに並べていました。数千円でしたがポツポツ・・売れていました。でもまぁ・・海外メディアは冷徹でした。まったくポイントは上がらない・・付いても90点とか・・(^^;;
noisy が色んな意味が有って仕入れられなくなって手放してからしばらくすると、レ・ペルゴール・トルテのようなエレガントなサンジョヴェーゼに高い評価点が付くようになったんですね。
今や・・2万円じゃ購入できない?・・のかな?・・もうビックリです。世界的にエレガントなワインの評価も上がるようになった・・つまり、
「世界中の人々がエレガントなワインをお好き!」
になったんじゃないかと思っています。
で、この「プロミスコ」ですが、そんなレ・ペルゴール・トルテに似ています。ですが・・今現在のレ・ペルゴール・トルテは飲んでいないので判りませんが、昔扱っていた頃のレ・ペルゴール・トルテと比較するならば、
「もっとエレガントで、もっと凄く自然!」
です。

レ・ペルゴール・トルテも冷ややかでエレガントでしたが、ナチュラルさは余り感じなかったかな・・。そもそもその頃は、「ナチュラルさ」については、ようやく日本にビオ系のワインが入って来たか、来ていないかの頃でした。それに・・レ・ペルゴール・トルテは・・
「もう少し黒い」
と思います。
プルニョーロ・ジェンティーレの優しさのある高貴なアロマと、グルナッシュのどことなく中域を占有するような淡い感覚とおだやかな果実のニュアンス、軽やかな石灰・・わずかな粘性と瑞々しさ。
どこまでも優しく、激しさが無く、脱力しているが欠損感が無い真円感。むしろこれはピュアで温度感の低い純粋なヴィーノ・ノビレなんじゃないかと思える感覚。土地、畑の味わいを生み出した葡萄の力を感じます。
それでいて強いインパクトを与えないんですね。進入角度が穏やかで、飲み終えてもどこまでも心地良さが残ります。飲んでみてください。滅茶美味しいです!
【So2無添加のエレガント系赤ワイン!・・グラスの底からグラスを持つ指が見える・・エレガンスと複雑さを持った感性のワインです!】

こう言う激エレガント系、エキス系のイタリアワインは非常に少ない・・です。でも無かったわけではありません。あの・・版画?をエチケッタにした、
「レ・ペルゴール・トルテ / モンテヴェルティーネ」
が・・このイ・カンジャンティに似ていると思います。もしかしたらちょっと・・意識しているのかもしれませんよね。
noisy もインターネットで販売を始めた頃は、毎年仕入れて・・まるで収集家のようにそのエチケットをページに並べていました。数千円でしたがポツポツ・・売れていました。でもまぁ・・海外メディアは冷徹でした。まったくポイントは上がらない・・付いても90点とか・・(^^;;
noisy が色んな意味が有って仕入れられなくなって手放してからしばらくすると、レ・ペルゴール・トルテのようなエレガントなサンジョヴェーゼに高い評価点が付くようになったんですね。
今や・・2万円じゃ購入できない?・・のかな?・・もうビックリです。世界的にエレガントなワインの評価も上がるようになった・・つまり、
「世界中の人々がエレガントなワインをお好き!」
になったんじゃないかと思っています。
で、この「プロミスコ」ですが、そんなレ・ペルゴール・トルテに似ています。ですが・・今現在のレ・ペルゴール・トルテは飲んでいないので判りませんが、昔扱っていた頃のレ・ペルゴール・トルテと比較するならば、
「もっとエレガントで、もっと凄く自然!」
です。

レ・ペルゴール・トルテも冷ややかでエレガントでしたが、ナチュラルさは余り感じなかったかな・・。そもそもその頃は、「ナチュラルさ」については、ようやく日本にビオ系のワインが入って来たか、来ていないかの頃でした。それに・・レ・ペルゴール・トルテは・・
「もう少し黒い」
と思います。
プルニョーロ・ジェンティーレの優しさのある高貴なアロマと、グルナッシュのどことなく中域を占有するような淡い感覚とおだやかな果実のニュアンス、軽やかな石灰・・わずかな粘性と瑞々しさ。
どこまでも優しく、激しさが無く、脱力しているが欠損感が無い真円感。むしろこれはピュアで温度感の低い純粋なヴィーノ・ノビレなんじゃないかと思える感覚。土地、畑の味わいを生み出した葡萄の力を感じます。
それでいて強いインパクトを与えないんですね。進入角度が穏やかで、飲み終えてもどこまでも心地良さが残ります。飲んでみてください。滅茶美味しいです!
【「・・これがイタリアワインの色彩??」とビックリされるでしょう。ヴィーノ・ノビレに使用するプルニョーロとカナイーロから、ピノ・ノワール系のライト~ミディアムな味わいを創り出しています!】

どうなんでしょうね・・昨今は世界中で日本食ブームのようで、寿司はもちろんのこと、ラーメンはもはやどこの国でも・・そして、そんな食べ物が美味しい!・・と日本に興味を持たれた海外の方が日本にいらして・・またビックリ!
「・・なんだよ~~・・自国で食べて美味しいと思って来たのに・・全然違う!・・圧倒的に日本の食が美味しい!」
と思われてファンになられる方が多いようで、Youtube とか・・ちょっとばかり見ていますと、外人さんが日本人向けに・・
「何とか人が日本食を食べて驚いた!」
とか、自国向けに自国の言葉で・・
「どこどこのラーメン、かつ丼は絶対に食べに行くべき!」
なんて・・物凄い量でご紹介されています。日本人が何も知らない、食べたことが無い異国の方を招待してビックリしてもらうパターンもあるようです。
そもそも・・ですね・・この何年かの間・・7~8年でしょうか。特に大きく変化していると思うんですね。ワインの世界も、その昔は、
「エレガント系のブルゴーニュが好き」
なんて言う人は、まずいませんでした。それを良いなんてご紹介しているのは手前味噌ですが noisy位。そうご紹介している本人だって、自分は美味しいと思うけれど、そうは売れないよなぁ・・なんて思いながら販売していたんですから・・。それに、ブルゴーニュワインばかりを販売しているニッチなサイトなんて・・ね・・そもそもは他には無かったんですね。皆、ボルドー中心でした。

何を言っているか・・と言いますと、
「世界中の方が、結構に日本食に振れる機会が増え、日本的な繊細系やグロ系ごちゃまぜ風複雑味??・・の味に驚き、結構に感覚が変化して来たんじゃないかと思うんですよね。
「外人さんが日本蕎麦をお箸を使ってススる映像」
なんて、結構シュールだったり・・どこぞの日本人よりよほどお上手だったりする訳ですよ。
カツオ風味のお出汁だって・・まぁ・・人それぞれ好みはあると思いますし、それで良いと思いますが、noisy 的には・・カツオの香りが突出していると・・ちょっとなぁ・・などとは思ってしまいますが、それでもお出汁が美味しいとね・・それはそれで良いとも思ってしまう・・
そんな(どうでも良いような)微細な感覚が、海外の方にも芽生え始めているんじゃないかと思いますし、もしくは、そもそもそういう感覚をご自身で持っていたものを、自由な世界でアピールできるようになった・・そんな気がしています。
なので、
「このワイン、本来はヴィーノ・ノビレです!」
「でも見た目・・ピノ・ノワールかガメ的なエキス系です!」
「味わいもピュア&ナチュラル、そして激エレガントなブルゴーニュ風!」
なんです。
外人さんが、日本でラーメンをすする・・ラーメンだって元は中国から日本に入って来たが、日本で大きく変化、それが海外に輸出され外人さんが美味しいと食し、本場の日本で是非食べてみたい・・と思って来日され・・「すする」ことになったのでしょう。
言ってみればこのヴィーノ・ノビレになったかもしれない「アンビグオ・ロッソ」も、ヴィーノ・ノビレでは有り得ない味わいなんですね。何がそうさせたのかは明らかでは有りませんが、
「エキス系のエレガントなプルニョーロとカナイオーロ!」
は、そんなラーメンやお蕎麦のようなものなのかもしれません。ですから・・日本人にはきっとバッチリ合うはず・・じゃないかと思います。ご検討くださいませ。激エレガント系のヴィーノ・ノビレ風です。
【これは激旨ライト赤ワイン!・・ロゼ臭さの無い高級赤ワインが優しく包んでくれます!何とプルニョーロ・ジェンティーレ100%です!一応・・ロゼじゃなくて赤です!】

旨いです!・・しかも高貴さ、高級さも感じるロゼです!・・いや、赤ワインです(^^;;・・そりゃぁ・・そうです。ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの主要品種であるプルニョーロ・ジェンティーレを100%使用してるんですから!
「・・はぁ?」
と思われるかもしれませんよね・・そもそもプルニョーロは黒葡萄ですから赤ワインですしね。
つまり、半分は白ワイン的に先に圧搾しジュースを取る・・つまり、ブラン・ド・ノワールです。
で残り半分は赤ワイン的に・・(除梗はします)醸造する・・これを別々にやって後でブレンドするスタイルのようです。
その結果として・・ロゼワイン的な独特の「臭さ」・・いや、臭さと言ってしまうとどうも・・ですが、
「・・あ・・ロゼっぽい香り」
みたいなのに出会ったことは無いでしょうか。ちょっとした違和感です。なんか・・白っぽいと言うか、どこか不均衡な感じと言いますか、争っているような感じ・・に近いかもしれません。それが・・
「そういうのが無い・・非常にニュートラルで自然で軽やかで心地良く、高貴ささえ感じられる」

それがこのロゼなんですね。
飲み口がまず・・非常に良いです。スイスイっと流れるように入って行き、まるで不自然な感覚が無いです。軽妙な感じのアロマは、高質なベリー、ほんのりチェリーです。ヴィノ・ノビレに有りがちな、
「ちょっとムレたような感じ」
「少し酸化したようなニュアンス」
は皆無です。非常にピュアなんですがナチュラル感に高貴さが入り込み、結構に高いところまで伸びて行きます。
中域は締まりも有りつつ適度な膨らみ・・どよんと膨らんでダレてしまう感じでは無く、軽やかなミネラリティが締まりを感じさせます。酸はさほど強いバランスでは無いものの丸いパレットを綺麗に描きますし、そこからのチェリーっぽい果実を感じさせる還ってくるノーズが心地良く、ほんのりプラムな余韻です。
これは美味しい!・・ロゼって結構にムズイと思っているんですが、これはヴィノ・ロッソだとしても・・ロゼとして傑作の部類に入るかな?・・と思っています。是非飲んでみてください。お勧めします!
【破砕後に野生酵母のみで5カ月マセラシオンしてタンニンと深みを生んだ白ワイン!繊細なビター感と膨らみ・・品温の変化で味わいも大きく変わります!】

どうでしょう・・マセラシオンしていないノーマルの方と比較すると、僅かに色が濃いでしょうか。黄色味が濃い感じがします。
アロマは、ノーマルの抜栓直後のモタモタが無く、いきなりOKな感覚で飲み始められます。繊細なアロマです。しかも瑞々しいですね。オレンジピール、柑橘、僅かに蜜のフレーヴァー。軽量で伸びの良いミネラリティ。
中域は飲み始めはノーマル同様にややスタイリッシュですが、ビター感が品温の上がりで膨らんでくると・・ちょっと様相が変わってきます。ボディ感が出てくるので中域はやや太めになって来ます。
余韻も当初はややビター感が有り、オレンジピールや柑橘類の果皮を連想させますが、徐々に膨らんで来ますので、ビター感が甘みの方向へ徐々に変わってきます。この辺は品温で結構違うかな・・と思います。
ちょっと脱線しますが・・結構に皆さん、低い温度で飲まれているんですよね。いや、お好きな様に飲んでいただいて結構なんですが、稀に・・
「ビールのように冷蔵庫で冷やして」
飲んでいらっしゃる方が・・。
まぁ・・良いんですけどね・・でも、それでは味も素っ気も香りも無いんじゃないかと心配してしまいます。

出来ることならこのマセラシオンしたタイプは、通常の白ワインより1~2度ほど高め・・もしくは高級シャルドネと同様の品温でお楽しみいただくと、より美味しくいただけるんじゃないかと思います。
まぁ・・ワイン系のサイトによっては、シャルドネは10~13度なんて書いてあったりしますが、10度は・・ちょっと厳し過ぎるかなと・・。リースリング系は6~8度とか・・。noisy にはその辺の感覚がちょっと判りません。安いリースリングならそれでも良いのかもしれませんが・・。
ですので、少なくとも12~13度以上が良いと思いますし、可能ならもっとずっと上・・です。12~13度で飲みたいなら、ノーマルタイプのこの「コンフィーネ」が良いと思います。マセラシオンタイプは・・その2~3度上が可能なら・・そうやって飲んでみてください。もしかしたら目から鱗かも・・。反対に酸っぱいと思ったらもう少し下げてください。
このコンフィーネは2種類有りますから、その違いを確かめるのに非常に良いアイテムです。
「マセラシオンするって・・良く言われるけど・・一体どういうこと?」
この部分の疑問が感覚で判るようになります。ご検討くださいませ。
【感性豊かな深いアロマと味わいを持つ、非常に・・心地良い白ワイン。飲み心地最高!・・飲み終えた後も最高!・・決してウーロン茶味で終る白ワインでは有りません。】

繊細なアロマと深い味わい・・です。開け立ては特徴的な少し籠った感じのアロマですが、すぐに膨らんで来て飛び、そこからは普通の白ワイン的なアロマに変化しますので大丈夫です。
それに、ビオ系白ワインに良くある「若干色落ちした色彩」ですが、何と言っても重要なのはこの「照り~輝き」ですね。そこが落ちていると・・果実のフレーヴァーはほぼ無く、お茶とかウーロン茶に終始してしまう・・と思います。
オレンジや柑橘、ほんのり蜜のニュアンス。非常に繊細です。ぶわ~っと力強くアピールしてくる感じでは無く、しっとり瑞々しく、軽やかなんだけれども低域からちゃんと押し上げてくる感じです。
中域は適度な膨らみを持ち、ほんの僅かなビター感と酸とのバランスが素晴らしく、食中心に非常に美味しく馴染んでくれます。余韻もハデな感覚では無く、繊細さを持ちながらも結構に長い感じで持続します。
この手の「色落ち系」は、ややもすると全く面白く無い・・落ち過ぎじゃん?・・みたいなものが非常に多くを占めていますが、こちらは若いフレーヴァーも持ちつつハデでは無い・・しっとりした美味しさを見せてくれます。

この辺はやはり感覚なんだと思うんですよね。このヴィンテージは若干なりともSo2 は使用したそうですが、飲んだ感じだと・・
「・・ほぼ使ってないんじゃない?」
と思えるほど、So2 を使用した時の平板さや硬さを見せません。なので、膨らみも自然、流れて行くような見事な味わいでした。
このワインには、マセラシオンした以外はほぼ同様に仕上げた同名のワインが有りますが、そちらは僅かにタンニンを含み、ボディ感もややファットになる以外はほぼ同じ感覚で飲めます。こちらも破砕後、3日間置いていますから、結構似た感じでは有ります。
なので、あえて言うならこちらのノン・マセラシオンタイプは魚介系に、マセラシオンタイプは軽めの肉系、中華系が良いかな・・と思います。非常に良く出来た・・「オレンジ?」・・いや、敢えてここは白ワインと言っておきましょう。
見た目以上にちゃんとしているビオワインです。飲んでみてください。お勧めします。