【ふっくらとエレガントなフィーヌ・フルール・ド・ブジィに対し、ブラン・ド・ブラン的なスッキリさを見せるマルゲリット、こちらもグラン・クリュです!】

シャンパーニュの冒頭で、有名どころはもはや安易には手に入れられないような超、超高級品になってしまいました。その昔、サロンの1990年をリリースから間もなく開けて、
「・・すっぱ・・いや、失敗!」
などとダジャレで誤魔化し、しかし数年後にまた同じ1990年を開けて、その余りの旨さに・・青くなりましたが、その頃はまだ1万円代でした。横浜の後藤酒店さんがエクスクルーシヴを持っていて、noisy のお客さんのところにも、
「noisyさん・・また・・後藤さん、サロンの6本セット、送って来たよ~・・送っといたからね~って、さ」
いや~・・凄いなぁと思っていたんですけどね。ワイン屋さんって、勝手に送って良いんだと・・(^^;; そんなサロンも20万円だそうですから、その頃のように6本黙って送られたら、相当ヤバイですよね・・。
こちらのマルゲリット・・マーガレットのことでしょうね・・ピノ・ノワール80%にシャルドネ20%だそうです。そこに、リキュールとして、シャルドネ100%で造ったものを8g/L ほど加えています。手が込んでますね。
で、早速飲んでみました。フィーヌ=フルール・ド・ブジーの方はしっかり休めたのですが、こちらは到着した翌日に開けてしまったのも有って・・泡が落ち着いていなくて・・参りました。お陰で、泡の質は余り良く判りませんでした。申し訳ありません。その内またもう一度トライしてみようと思っています。
1枚目の写真をのんびり撮っていたら2枚目の写真に泡が無くなってしまったので、足さざるを得なくなって・・2枚目を撮りましたが、1枚目の細やかな泡が消えてしまい、凸凹の泡になって2枚目が撮れてしまいました。
泡の質感は悪く無く、細やかですが・・引けは少し早いと思います。

フィーヌ=フルール・ド・ブジーの方は豊満でふんわり、エレガントで滅茶バランスが良いですが、こちらのマルゲリットG.C.の方は、
「スタイリッシュでスレンダー!」
です。
面白いのは、ドザージュの量は8g/Lとフィーヌ=フルール・ド・ブジーよりも僅かに多いのに、
「よりドライでスッキリ系」
に感じます。フィーヌ=フルール・ド・ブジー同様に質感の高いニュアンスと、す~っと高域に伸びて行く特有のアロマが有って、こちらもとても飲みやすいです。
余りにスイスイと飲めてしまいまして・・気付くとほとんど残ってないじゃないですか!・・
色彩は、シャルドネ20%の分で薄まったか、フィーヌ=フルール・ド・ブジー のような橙色に近いものでは無く、僅かに赤みを見せる黄色です。ですので、
「ブラン・ド・ブラン系のスレンダーな味わいが好みだったらマルゲリット、ふっくらと優しくバランスに優れるピノ・ノワールが好みだったらフィーヌ=フルール・ド・ブジー」
と言う選択はいかがでしょうか。
いずれにしましてもバロン・ドーヴェルニュのシャンパーニュはどちらも、
「エレガント系、繊細系」
です。そして、ドザージュは7~8g/Lですが、甘さを捉えることはほぼ無い、しっかりなブリュットです。ぜひ飲んでみてください。お薦めします!