● 新規のシャンパーニュ生産者さんをご紹介させていただきます。noisy も知らなかった造り手さんなんですが、飲んでみますと・・
「至極真っ当!・・グラン・クリュの葡萄で軽やかにエレガントにスイスイと飲めて、繊細な表情が余韻から戻って来る・・そんなニュアンスです。
特に「フィーヌ=フルール・ド・ブジー」は・・飲まれたことが無い方でしたら、ちょっと驚かれると思いますよ。めっちゃくちゃバランスが良いです。
栽培はリュット・レゾネ、マロラクティック発酵を行い動瓶は手作業、販売先はヨーロッパの個人のシャンパン愛好家、フランスとベルギーのレストランが70%、輸出30%(ドイツ、イタリア、ニューヨーク)でガイドや雑誌には一切出展しないと言う、結構な堅物です。

新世代のシャンパーニュの造り手に共通して見られる傾向として、
「本物のシャンパンとはどういうものか?」
を深く追求する姿勢が挙げられますが、中でも職人的な厳しさをもってその命題に挑戦しているのが、ヴァンサン・ドーヴェルニュです。
彼が出した答えは、
「単一区画からの単一品種によって、鮮やかな個性を示すこと」。
まさしくブルゴーニュのドメーヌものにも通ずる、レコルタンならではの醍醐味です。

幸い、彼が99年に継承した7haの畑はすべてグラン・クリュ・ブジーでした。このうち最優良区画のピノ・ノワール100%で造る入魂の作品が、「フィーヌ=フルール・ド・ブジー」(「ブジーの可憐な花」)です。ボトルに象徴的にあしらわれた白い花は、「シャンパーニュ地方の花」であるマーガレットです。
「私たちのシャンパンは、いつも贔屓にしてくれるヨーロッパのシャンパン愛好家からのリピート注文だけでほとんど完売します。ワインガイドなどに出展したりして新しい顧客を増やそうとするよりも、今のお客さんを満足し続けられるような堅実な仕事をしたいのです」。
「趣味は何ですか」という質問に「仕事です」と即答する、地にしっかりと足をつけた若き職人の姿です。尚、2013年に相続の関係でNMに登録変更を行ったのに合わせて、メゾン名を「ユベール・ドーヴェルニュ」から「バロン・ドーヴェルニュ」に改めましたが、ご紹介しているシャンパンはすべて、引き続き自社畑のぶどうのみから造られています。