● ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエです。もう説明は必要ないかと思いますが、素晴らしいシャンボールを造る偉大な造り手です。
昨今の為替相場の影響とブルゴーニュワインの再評価からでしょうか。ジョルジュ・ルーミエのワインも御多分に漏れず価格が上昇しています。値上がり率が大きいのは
「グラン・クリュ及びグラン・クリュ並みと評価されている1級畑」
でして、特に爆上がりなのがミュジニーは別としてもレ・ザムルーズ、ボンヌ=マール、そして今まで非常にリーズナブルだったリュショット=シャンベルタン、シャルム=シャンベルタンです。特にシャルム=シャンベルタンは評価がリュショット並みに上がったことも有るのでしょうが、昨年ご案内させていただきました2019年ものの販売価格を超える仕入れ価格です・・。
半面、同じグラン・クリュでもコルトン=シャルルマーニュは為替を考慮してもリーズナブルですし、それ以外の村名シャンボールや1級モレなどは弱い為替を考えても値上がりしていない感じです。
今月中旬頃、アメリカに行かれたお客様から伺ったお話しですが、ルーミエさんの村名シャンボールが700ドルにプラス税金で820ドルほどだと言うことで、購入を諦めて帰って来たとおっしゃっていました。確かに日本の価格も凄く上がってはいるんですが、海外の価格が余りにも暴騰していると言うことなのでしょう。
また数量ですが、非常に少ないです。今までで最低に近いと思います。何とも悩ましいので、他のショップさんはどうされているのかと調べてみても・・
「ネット上には全く出て来ていない・・探せない」
状況でして、アンダーグラウンドに潜ってしまったのかと心配しています。ただ、ネットのショップさんも重要な顧客様に直接ご案内はされているようで、そんなお話しは伝わって来ています。
Noisy wine としましては少なくなってしまった数量では有りますし、高価になってしまってはいるものの、今まで通り・・いや、価格が上がった分、条件もも直させていただきましたが、何とかご案内できるところまで来ました。どうぞよろしくお願いいたします。
2020年のドメーヌ・ジョルジュ・エ・クリストフ・ルーミエのワインの海外評価は、平たく言えば2019年並みと言えるでしょう。しかしながらジャスパー・モリスさんもA.C.ブルに上値90ポイントと、彼の中のレジョナルワインに対する最高の評価が与えられている点、そして村名や1級のワインが軒並み2019年ものを超えている点を考え合わせますと、2020年ものが持っているより多い複雑性は2019年ものには無い・・その分が2019年ものを凌ぐ可能性が有るかな?・・と考えています。
2020年ものは余りに少ないため、今のところのテイスティングを控えていますので、テイスティング・レヴューをご期待いただいた方にはまことに申し訳ありません。何とかご案内に漕ぎつけられたことでホッとしています。どうぞよろしくお願いいたします。
P.S.
ネットを徘徊しておりましたら、クリストフの家の裏に広がる「村名レ・クロ」と思しき畑で、クリストフにインタビューしている動画を見つけました。しっかりは見ていないしフェイスブック系の動画で翻訳字幕も付いていないので、
「この畑は危険だからトラクターも入れられない云々」
のような言葉を聞いた気がするだけで・・すみません。ご興味がございましたら「コピー・ペースト」でご覧くださいませ。プライヴェート・ガーデン・トーク・ウィズ・クリストフ・ルーミエと言う題名です。
● PRIVATE GARDEN TALK with CHRISTOPHE ROUMIERhttps://m.facebook.com/kateandkon/videos/private-garden-talk-with-christophe-roumier-x-kate-kon-domaine-georges-roumier-w/701366304324500/?_rdr
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2019年のジョルジュ・ルーミエは・・非常に少ないです。また、円安ユーロ高の為替の影響もあるかと思いますが、かなりの値上げになったキュヴェが有ります。やはりグラン・クリュの値上げはもう仕方が無いんじゃないかと思います。
作柄は少ないですが、出来たワインは相当に良さそうです。ボンヌ=マールなどは最高の評価を得ているようですよ。なので、この先は値上がり一方通行・・もし購入できるのなら今の内・・と言うことになってしまうかもしれません。
売れ筋のドメーヌですが数量が無く、Noisy wine も非常に厳しいですが、何とか皆さんに回りますよう願っています。
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2018年はとても良い年だったようです。クリストフさんもそのように言っていたようですし、リアルワインガイドの「100点↑」とか、「飲みたい時が飲み頃」・・など、ある種のファンの言葉みたいになってしまったような評価が見られないのは残念ですが、多くの海外メディアも挙って良い評価をしています。
ですが、海外メディアのジュヴレ推し、シャンボール貶しは仕方が無いにしても、やはり1級モレ=サン=ドニ・クロ・ド・ラ・ビュッシェールの伸長ぶりには目を奪われます。因みに2018年ドメーヌ・ルーミエのアイテムのポイント順に列挙しますとこんな感じになります。
・Musigny
98 Points Robert Parker The Wine Advocate
97 Points Tim Atkin
97 Points 2025~2050 Vinous Antonio Galloni
・Chambolle-Musigny les Amoureuses
98 Points Tim Atkin
96 Points 2022~2040 Vinous Antonio Galloni
・Bonnes-Mares
97 Points Robert Parker The Wine Advocate
97 Points Tim Atkin
97 Points 2025~2055 Vinous Antonio Galloni
・Ruchottes-Chambertin
96 Points Tim Atkin
96 Points 2024~2045 Vinous Antonio Galloni
・Charmes-Chambertin
94 Points Tim Atkin
94 Points 2024~2045 Vinous Antonio Galloni
・Morey-Saint-Denis Clos de la Bussieres
93 Points Tim Atkin
93 Points 2022~2040 Vinous Antonio Galloni
・Chambolle-Musigny les Combottes
93 Points Tim Atkin
93 Points 2024~2044 Vinous Antonio Galloni
・Chambolle-Musigny les Cras
93 Points Tim Atkin
92 Points 2022~2037 Vinous Antonio Galloni
・Chambolle-Musigny
92 Points Tim Atkin
90 Points 2022~2032 Vinous Antonio Galloni
ティム・アトキン氏はミュジニーとレ・ザムルーズが同ポイントでそれにボンヌ=マールが続く感じ、ヴィノスはミュジニー、ボンヌ=マール、レ・ザムルーズが1ポイント差ずつで順当な感じ・・です。そして両者ともモレ=サン=ドニ・クロ・ド・ラ・ビュッシェールがシャンボール1級を凌駕、もしくは同等と評価しているのが判るかと思います。
また、気になる価格ですが、中~上級キュヴェは確実に上昇、中~下級キュヴェは変わらずか、有っても僅かな変化です。上級キュヴェの価格上昇は世界のブルゴーニュワインの人気、需要を反映したものと考えられますので、「今までが考えられないほど安かった・・」と慰めるしか仕方が無い感じです。
まぁ、数年前までは珠玉のワインがお小遣いを奮発すれば買えた時代だった訳ですから・・良い時代だったと思うしか在りませんし、それでも、
「ルーミエのワインが比較的容易に購入できる」
ことが、ある意味幸福なのかもしれません。
noisy も今回は到着直後ということも有りますし、それなりの数をいただけた2017年ものよりも確実に数量が減っていますので、誠に申し訳ありませんが、まだテイスティングは出来ておりません。・・最も、良かったから・・悪かったから・・と申し上げても、聞く耳を持っていただけないような状況なのかもとも思っています。
また申し訳ないついでになってしまいますが、条件としまして、
「2018年ものドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ&クリストフ・ルーミエはどちら様もどれか1アイテムのみ」
「アイテムそれぞれの販売条件有り」とさせていただきました。これは行えば
確実に利益が出てしまう転売を防ぐ意味もありますので、必ずお守りくださるようお願いいたします。ではどうぞよろしくお願いいたします。
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DOMAINE GEORGES ROUMIER 現当主クリストフ ルミエ氏の祖父にあたるジョルジュ・ルーミエ氏によって設立されたこのドメーヌは、1945年から所有者元詰でワインを造り始めました。その後、クリストフ氏の父であるジャン・マリー氏が1961年にドメーヌを引き継ぎ、コルトン・シャルルマーニュやミュジニーなど、徐々に所有畑を増やしていきました。そして1982年にクリストフ氏がドメーヌに加わりました。クリストフ氏はそれぞれの葡萄畑のテロワールを表現することを心掛けて、ワイン造りを行っています。
現在、ドメーヌでは約12haの畑を所有しています。葡萄の木の仕立ては片翼ギュイヨ方式で除草剤や化学肥料などは使わない減農薬農法を取り入れていま す。1株につき8房に制限して葡萄の質を高め、除葉をしっかりして畑の風通しをよくし、葡萄の腐敗を防ぐことに注意しています。
収穫は全て手摘みで行われ、選別は畑と醸造所とで2度行います。特に醸造所での選別は厳しく行い、状態と質のよい葡萄のみ残します。除梗の割合はアペラシオンによって違いますが、70%~100%行います。そして葡萄はコンクリートタンク(アペラシオンによってはステンレスタンク)に移され、約11℃で低温浸漬を10日間ほど行います。そして1日2回櫂入れ及び液循環を行いつつ、約2週間かけて自然酵母でアルコール醗酵が行われます。その後、空圧式圧搾機で プレスしてワインは樽へ移されます。新樽率はアペラシオンごとに違い、15%~40%程で16か月ほど熟成させます。