【リアルワインガイド第83号は・・出ました! 「上値 100 ↑点」 ・・高くなりましたが入荷数量は2019年ものの四分の一・・ちょっと泣けて来ます・・】
もう、皆気付いているかと思います。この失われた30年の間、物価は比較的安定していたものの、ワインの価格だけはしっかり値上がりを続けました。
今年になって新型コロナの影響が落ち着き、海外からの人々が来日されると、余りの物価の安さに驚きを感じていらっしゃいます。日本人は、
「高くなったなぁ・・」
と感じているにも関わらず・・です。ガソリン代も電気代も食料品も値上がりしていますから当然ですよね。
でも海外の方に言わせるととんでもなく安いと・・言う訳です。
まぁ・・以前にも書きましたが、オーストラリアのスーパーでアルバイトをしている学生さんの時給が3200円ほどで・・本人は「時給が安過ぎて生活出来ない」と言っているようです。東京の最低時給は千円ちょっと、年額で600万円もらっている方は時給に直すと週40時間労働で約1560円・・。若い頃は税金の支払いなんぞ、余り考えもしませんでしたが・・大変ですよね。ですから、まぁ・・オーストラリアに比べ賃金は三分の一ほどだと言われいるようです。
海外サイトを見てみますと、この2021年のボンヌ=マール、最安値で30万円ほどで税金を含まず、港渡しです。なので今のところ仕上がりは35万円ほどでしょうか。日本はやはりここでもまだ安いようです。
まぁ・・日本でもワインの価格だけは上昇を続けたのは、ユーロと円の関係が最も大きい訳で、今や1ユーロが165円ほどのレートになってしまっていますから、昨年の120円台から比べますと35%ほどの上昇です。2020年ものは¥207.800でご案内させていただきましたから、このプライスですと・・
「20パーセントしか上がってない」
ので・・どんなに甘く見積もっても10パーセントはどこかに消えてしまっているんですよね。・・この意味が良く判りません。
評価ですが、リアルワインガイドは「100↑点」です・・。ジャスパー・モリスさんも上値98ポイントです。
リアルワインガイド第83号では、非常に重要なことが書いて有りました。
要約しますと、
「樽熟中期の状態でのテイスティングだと、下級キュヴェほど仕上がらないので2021年は淡いとのメディアの判断は当たらない」
と。
ですので、このトップ・キュヴェのひとつであるボンヌ=マールなどは平年並みの評価、しかし下級の1級や村名クラスは低い評価になっている・・と言っている訳ですね。
まぁ・・実際、2021年もののブルゴーニュを飲みましても淡くは見えても非常に充実しているのが判ります。なので、こう言っておきましょう。
「2021年のブルゴーニュワインの海外メディア評価は、下のクラスになればなるほど当たらず、遠いものになっている」
ルーミエさんのボンヌ=マールも遠い存在になってしまいましたが、実はまだまだリーズナブル・・ご検討くださいませ。
P.S. なお、条件分のワイン以外との同梱は致しかねますのでご了承ください。 以下は以前のレヴューです。
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【価格的には1級レ・ザムルーズに逆転されましたが、評価は「流石のグラン・クリュ!!」の体裁を保っているようです。】 飲めないので何も言えず何とも悔しい思いですが、数が少ない2019年、さらに数の無い2020年、平年の十分の一とも言われる2021年はもう・・仕方が無いのかもしれません。思えば2017年は良かった・・大盤振る舞いが出来た最後の年だったかと、今更ながらに思う訳です。
造り手紹介の「P.S.(追伸)」で書かせていただきました動画ですが、クリストフの家の庭にある「レ・クロ」と言う村名の畑かと思います。そこに女性のインタヴュワーの方がクリストフに話しを聞いています。まさに庭園を思わせる傾斜の有る畑で、上部が森になっています。傾斜は結構に有る感じで、クロに囲まれた畑です。映像はさほど細かではないのが残念ですが、ちょっとスケベ根性で見たくなってしまいますよね。
因みに斜面の下から見て、クリストフの家の右隣がジャック=フレデリック・ミュニエ、左隣がエルヴェ・ルーミエの邸宅です。中々に良い感じですので是非ご覧くださいね。
ジャスパー・モリスさんの評価は上値のみ、2019年ものから1ポイント下げのようです。ですが、やはり下級キュヴェは上げていますから、バレルテイスティング時の難しさで保険を掛けたかな?・・などと邪推しています。
なお、価格はもう・・仕方が無いでしょう。こんなにすぐ上がるとは思いませんでしたが、2020年ものについては25~30%の値上げなので大部分が為替です。まぁ・・戦争が落ち着けば円も上がるかも・・と言う希望も有りますが、2020年ものは待ってくれません。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【貴重な正規品フィネスさん入れのドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ2019年です。どなた様も2019年ジョルジュ・ルーミエのワインは1アイテムのみ。このワインは1本限定+フィネスさん輸入特別ページのワインを12000円以上、同時ご購入でお願いします。】
「ボンヌ=マールよ、お前もか!!」
とガッカリしてしまうほどの数量になってしまいました。まさに半減です。
この何年かでのボンヌ=マールの値上げは、我々日本人にとっては寝耳に水的な出来事で、
「・・えっ?・・」
と思われた方も多かったと思います。
でも思い起こしてみれば、それまで2~3万円で購入できたルーミエさんのボンヌ=マールが、いきなり5万円台になったのは・・いつだったでしょうか。以前にも有ったんですよね。2006年頃?・・
しかしながら、
「2019年のルーミエさんのボンヌ=マールは2018年同様、史上最高の出来!」
と思われます。
ジャスパー・モリス氏は上値99ポイント、ニール・マーティン氏も98ポイントと言う、驚異的な評価です。モリス氏は、2018年ものを96~99ポイントとしていますので、スコープの広さを鑑みると・・まぁ、結局同じなのかなぁ・・と思います。
ですが、2019年ものの方が圧倒的に少ないと思います。海外は18.5万円ほどからのようですが、まともには出回っていないようです。
申し訳ありませんが、少しだけ販売条件を厳しくさせていただきました。ご了承くださいませ。
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【貴重な正規品フィネスさん入れのドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ2018年です。どなた様も2018年ジョルジュ・ルーミエのワインは1アイテムのみ。このワインは1本限定+フィネスさん輸入特別ページのワインを10000円以上、同時ご購入でお願いします。】
正規輸入品、フィネスさんものです。混乱が予想されますが、ジョルジュ・ルーミエ2018年はお一人様1アイテムのみ、また合計1本のみ、プラス、フィネスさん輸入の特別ページのワインを10000円以上必須 でお願いします。お守りいただけない場合は無効とさせていただく場合がございますのでご注意くださいませ。

左の写真はルーミエさんのボンヌ=マールの畑です。左が赤い土のテール・ルージュ、右側が白い土のテール・ブランシュですね。ルーミエさんはボンヌ=マールの上から下までを分割所有していますので、この2つをブレンド出来るのが強みです。
で、海外メディアは・・もう、「ミュジニー」も「ボンヌ=マール」も「レ・ザムルーズ」もほぼ同じ評価です。もう・・
「評価の差は個人的な感情のみ・・なんじゃない?」
と思われても仕方のないレベルです。
しかも
「ミュジニーは給料1カ月分全部・・でも買えない・・し、そもそも品物が無い!」
「レ・ザムルーズは給料の1/3~1/2・・日本はね。でも海外の最低価格は1本、36万円からだから・・それだと明日からはしばらく飯抜き!」
「ボンヌ=マールはNoisy wine でこんな価格・・2018年ものの海外最安値は税込14~16万円ほど。」
なので・・昨今、非常に評価の高いボンヌ=マールに人気が集まるかと思うんですね。
因みに2017年ものの評価ですが、リアルワインガイドはこの3アイテム、全てポテンシャル100点でした!・・先を見据えたかのような評価で驚きです。
いや~・・飲みたいですね~・・たまにフィネスさんの試飲会では出る・・可能性が有るんですけどね・・noisy は出かけられないしなぁ・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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ルーミエさんのワインは日本のみならず海外でも大人気で、偽造古酒をオークションに出したと・・2013年にニューヨークで裁判が有りました。1923年のルーミエのボンヌ=マールが売りに出されていたようですが、クリストフが、
「父が(ボンヌ=マールの畑の元所有者である)ドメーヌ・ベロジェイを購入したのは1952年以降のこと」
と証言したようです。
いったい幾らで売りに出たのか判りませんが、ミュジニーと共にボンヌ=マールの長熟さをうかがわせる内容でもあり、ルーミエ人気のバロメーターとも言えるかもしれませんね。
ACブルゴーニュ・ルージュは、
「・・昨今はまず表に出て来ないシャンボール村名以上のポテンシャル」
と言われているようです。リアルワインガイド47号でも、もう一般には入手できない云々と・・noisy
は長く飲んでいませんので・・と言うか、飲めるような状況では無いので、残念ながら上記を確認するに至っていません。2000~2001年頃までは普通に販売していましたが、ほぼ半額程度だったと思います。また、正規でも10000円ほどで販売される場合も多いようです。
シャンボール村名はもう・・ご存知ですよね・・。たっぷりな真っ赤な果実が心地良い素晴らしいワインです。こちらも昔は5~6千円だったと思います・・
シャンボール1級はレ・クラとコンボット。一般にはレ・クラが評価がより高いようです。海外の価格を見るとどちらも同じプライスが付いています。
モレ=サン=ドニ1級クロ・ド・ラ・ビュシエールは、長くそのポテンシャルを疑われることが多かった、ルーミエさんのキュヴェでは今ひとつの出来でした。しかし昨今はどうでしょう・・?久しぶりに飲めましたのでレヴュー致します。
ルーミエさんのラインナップ中ではやや人気にも、また実力的にもネガティヴな要素が有ったことは事実でしょう。しかしながらこの3~4年の間に、どうも変化して来たように感じていました。勿論、それはポジティヴに受け止められる出来になったと言うことです。
より黒い色合いをしていて、ルーミエさんが造るシャンボールのような赤い果実が素直に感じられるものでは無く、やや武骨な印象が有ったと思うんですが、それでも5年以上置くとだいぶ柔らかくなり、結構いい感じになっていたと思います。
左(上?)の写真をご覧いただけますと判りやすいかと思いますが、見事に照りの有る、透明なミネラリティが透けて見えてくるような美しい色合いです。
口に含んでも、その透明なミネラリティは輝いたまま、テカテカ、ツルツルと口内を潤します。赤い果実の奥にやや黒味の有る果実感が潜み、全くドライで有るにも関わらず、旨みを酸で形成出来ています。
これ、美味しくないって人はいないだろうなぁ・・と素直に思っちゃいますね。
また、価格の方も正直でして、それまでは村名シャンボール=ミュジニーとほぼ同じでしたが、クリストフも出来栄えに満足しているのでしょう。ドメーヌ出しの価格は確実に高くなっていますし、リテールでも同様です。
昔からルーミエさんのワインを飲まれていた方にとっては、
「ルーミエさんのモレ?・・ん~・・普通ならスルーかなぁ・・。」
と思われるに違い無いですが、昨今はこのリーズナブルなモレ狙いの方がとても増えて来ています。さすがに目聡いですね~・・お目が高いと言うべきでしょうか。
元々、このルーミエさんのモノポール(単独所有、ルーミエさんはスル・プロプリエテールと記載します。)でも有り、しかも、かの孤高のグラン・クリュである「クロ・ド・タール」の下部、1級レ・ルショを挟んだ位置に有ります。
南側はシャンボール村名の同名クリュ、レ・ビュッシエールと1級のレ・サンティエですから、
「数年前まではやや武骨なモレっぽいワインだったが、現在はシャンボール的なミネラリティに富み、シャンボール1級レ・サンティエにも似た表情を得た」
と言って良いと思います。
お勧めしたいところでは有りますが、何せ収量の少ない2015年、noisy の割り当て分も減っていますから・・すみません。お早めにご検討ください。
以上、
非常に少ないので、条件を設けさせていただきました。皆さんに少しで行き渡りますよう、お守りください。それではどうぞよろしくお願いいたします。