● 珠玉の出来になったと思われる2022年のドメーヌ・ルーミエをご紹介させていただきます。
Noisy wine には入りませんが、2022年ミュジニーは、アドヴォケイトで上値100ポイント、ジャスパー・モリスで99ポイントと・・ほぼいつものリアルワインガイド並み?・・(^^;; の評価になっています。
また、両輪の2022年ボンヌ=マールは、このところ後塵を拝していた2022年レザムルーズの出来を凌いだようで、レ・ザムルーズ2022がアドヴォケイト上値97ポイント、ジャスパー・モリス98ポイント、2022年ボンヌ=マールがそれぞれ、98ポイント、99ポイントと・・
「アドヴォケイトもジャスパー・モリスもレ・ザムルーズよりボンヌ=マールがより良い」
と判断したようです。
また、1級レ・クラ、1級レ・コンボットとも相当高い評価が出ていますし、A.C.ブル2022年に至っては、A.C.ブルには最高で90ポイントしか付けない?・・ジャスパー・モリスが上値92ポイントまで付けると言う・・例外なほどの評価です。
クリストフ・ルーミエさんの2022年のコメントがございますのでご覧ください。
◇ 2022年はとても暑く乾燥し、3月からほとんど雨が降らなかった。夏には気温が40℃近くまで上がるような日が何度もあり、ストレスによって葡萄の成熟がストップしてしまうこともあったが、8月中旬に少し雨が降ったことで気温が下がったおかげで葡萄は再び成熟を開始した。収穫は他のドメーヌよりは遅い9月12日から開始し、アロマ豊かで果皮が厚い割には過度にタニックでもなく、良いバランスの葡萄が収穫できた。2022年はピュアでミネラル豊か、コクとハーモニーがあって重くない、全てが揃った素晴らしいヴィンテージだが敢えて言うならやや酸が弱い。果皮が厚くタンニンと色素は十分だったのでピジャージュはほとんど行わなかった。過去のヴィンテージでいうと、2017年に深みと複雑さをプラスしたような味わいになっている。
noisy もまだ飲めていないのでコメントは差し控えますが、良い出来であることは間違い無いようです。
価格につきましては上記メディアの評価を踏まえますと、出来が2022年は相当良かった・・ですが、海外の販売価格も高騰しており・・それでも日本の価格は相当安いとはいえ、円安を背景に上がっています。因みにA.C.ブル2022の海外の価格は、Noisy wine の値付けの倍以上です。
また Noisy wine の入荷額は少なかった2021年ものよりは増えました。しかしながら、マグナムが何本か入って来ての総額増ですので、本数は・・増えて無いような気がします。詳細はいずれ判ると思います。
ですので今回はマグナムのみ、限定条件の「どれか1本」を外させていただきました。当然安くは無いですが、激レアなところで比較的入手はしやすくなっていると思います。可能ならマグナム全種類・・(^^; いや、すみませんでした。
なお発送につきましては入荷と配送(入ってくる方もお届けする方も)がとんでもなくタイトです。ヤマトさんも、毎日のように遅延のメールが届くようになっています。
以上を踏まえまして、2024年12月4日(水)より出荷、お引き取り開始いたします。翌日到着地域は12月5日(木)最短、翌々日到着地域は12月6日(金)が最短ですが、高額商品につきましては荷造りに時間を要しますので、どうか余裕をもった到着ご希望日の設定をお願いいたします。
非常に希少なアイテムです。ぜひお早めにご検討くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
-----
2021年のドメーヌ・ジョルジュ・エ・クリストフ・ルーミエをご紹介させていただきます。本拠のシャンボール=ミュジニーも2021年ものの生産量減は避けられず、Noisy wine への入荷も非常に少なくなってしまいました。
その辺を含めまして当主クリストフさんのコメントをご覧くださいませ。
2021年は新型コロナウイルスの影響もあってとても大変な年だった。4月7~8日に掛けて霜が降りたことで早くから収穫量が少なくなる見込みになり、それ以降も3日に1回は雨が降っていたような状況だったのでベト病が蔓延、6月にはウドンコ病も発生した。雨の影響で雑草の成長も早く、畑仕事がとても大変だった。
8月中旬からは天候もようやく安定して葡萄の成熟も進んだが、湿度が高かったために腐敗する葡萄も見られた。葡萄を良く成熟させるために例年よりも収穫を遅くする必要があったが、同時に腐敗も広がっていくので収穫日の設定が難しく、さらにかなり厳しい選別作業を行わなければならなかったので、この段階でも収穫量は減ってしまった。
2020年ヴィンテージが濃厚でタニックだったのに対し、2021年はきれいな酸味とミネラルが特徴的。ワインとしての相対的なバランスは素晴らしく、現段階では2007年に近い印象のあるキャラクターになっている。
そんな状況ですので、noisy も中々テイスティングに踏み切れず、このコラムを書いている現在でも・・何か1本でもテイスティングしたいと・・足掻いていますがどうなることやら・・です。
なので、基本的にメディアの情報を主に、noisy 的な考察をさせていただき、コラムを構成させていただきました。
また、リアルワインガイ第83号には、ルーミエさんの評点がバッチリ掲載されていますが、コラムの冒頭に素晴らしい内容の文章を書かれていましたので・・噛み砕いて・・と言いますか、ちょっとつまんで意訳させていただきます。
このところは暑い年が続き、ブルゴーニュワインも強く濃くボリューミーになっていました。2021年はそれまでと逆に触れ、エレガントで美しい・・いや、ブルゴーニュらしいワインに仕上がったと言えます。
ですが特に海外メディアの評価は、上のクラスに行くほど評価が高く、下のクラスは平年よりも下がる・・と言うようになっています。
これは海外の方の感性も有るかと思いますが、強いブルゴーニュワインに慣れてしまったことと、
「製品になる前の状態からのテイスティングで、まだ中域の膨らみが形成される前の段階を評価したため」
だと思われます。
この2023年の11月後半、日本に届きルーミエさんの2021年ものをご案内させていただけることに感謝を申し上げます。そして、
「2021年と言うヴィンテージはブルゴーニュワインにとって、非常に素晴らしいヴィンテージである。」
と重ねて申し上げたいと思います。その心は、
「まさにブルゴーニュらしいエレガンスを取り戻したヴィンテージだから・・」
です。
濃くて強さが余り有るワインは、そのパワーで圧倒的にフルな状態を見せると思います。でもブルゴーニュはエレガンス、美しさこそ命・・だと感じます。
非常に少なくて申し訳ありません。
「お一人様どれか1本限定」とさせていただきますがどうぞよろしくお願いいたします。
-----
DOMAINE GEORGES ROUMIER 現当主クリストフ ルミエ氏の祖父にあたるジョルジュ・ルーミエ氏によって設立されたこのドメーヌは、1945年から所有者元詰でワインを造り始めました。その後、クリストフ氏の父であるジャン・マリー氏が1961年にドメーヌを引き継ぎ、コルトン・シャルルマーニュやミュジニーなど、徐々に所有畑を増やしていきました。そして1982年にクリストフ氏がドメーヌに加わりました。クリストフ氏はそれぞれの葡萄畑のテロワールを表現することを心掛けて、ワイン造りを行っています。
現在、ドメーヌでは約12haの畑を所有しています。葡萄の木の仕立ては片翼ギュイヨ方式で除草剤や化学肥料などは使わない減農薬農法を取り入れていま す。1株につき8房に制限して葡萄の質を高め、除葉をしっかりして畑の風通しをよくし、葡萄の腐敗を防ぐことに注意しています。
収穫は全て手摘みで行われ、選別は畑と醸造所とで2度行います。特に醸造所での選別は厳しく行い、状態と質のよい葡萄のみ残します。除梗の割合はアペラシオンによって違いますが、70%~100%行います。そして葡萄はコンクリートタンク(アペラシオンによってはステンレスタンク)に移され、約11℃で低温浸漬を10日間ほど行います。そして1日2回櫂入れ及び液循環を行いつつ、約2週間かけて自然酵母でアルコール醗酵が行われます。その後、空圧式圧搾機で プレスしてワインは樽へ移されます。新樽率はアペラシオンごとに違い、15%~40%程で16か月ほど熟成させます。