ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ニコラ・ルナール

ニコラ・ルナール

フランス Nicolas Renard ラングドック
● もう・・30年近く、彼のゴタゴタに付き合っているような気がしていますが、珍しくラシーヌさんのリストに出ていたので仕入れてみました。物凄く久しぶりのニコラ・ルナールです。



■ Nicolas Renard(Chateau de Gaure)ニコラ・ルナール(シャトー・ド・ゴール)

●Alderica Syrah - Monrodon 2021アルデリカ シラー・モンロドン 2021

◆シャトー・ド・ゴールでのワイン造りについてニコラ・ルナールから

「リムーで僕がコンサルタントをするワインがあるのだけれど、興味ある?」

と、またしても突然話が降ってきたのが2021年の夏。シャトー・ド・ゴールという生産者のコンサルタントをすることになり、2021年VTの醸造からリムーでのワイン造りを手伝うことになったという。

 シャトー・ド・ゴールは50ha以上の畑をワイナリーなので、オーナーのピエール・ファーブルと話し合いながら、少量ずつニコラの考えるワイン造りをしていくことになるだろう、という話だった。大きく不安に思いながらも、ニコラの手掛けるグルナッシュ、シラー、シュナン、シャルドネ、ペット・ナットなどなど、期待せずにはいられないフレコミで、ラシーヌからNOという返事をすることはありえなかった。ピエールもラシーヌにニコラの関わったワインの紹介については積極的で、まだ出来上がっていないワインの購入が決まった。

 2022年春に試飲した、熟成中のワインは、生産地が違ったとしても、ニコラ作のワインだと納得のいくものだった。しかしその頃からお互いに意思疎通が難しくなってきている、とニコラとピエールのやり取りをラシーヌが介することが多くなった。片や50haの畑を所有するワイナリーのオーナーと、片や年産10000本に満たないワインを洞窟で生産する風来坊。わかり切っていたことなのかもしれないが、2022年の夏に二人の共同プロジェクトは解消してしまう。

「ワインにおいてブドウ栽培が何よりも大事で、醸造で出来ることは何もない」

 とワインの造り手はしばしば口にする。とはいえ誰がどのように、どこまでワイン醸造に関わってきたかも同様に重要な要素であることには疑いが無い。共同プロジェクト解消の2022年夏時点で、ラシーヌが購入を約束していたワインは全てシャトー・ド・ゴールにて熟成中で、それらのワインの原料となるブドウの栽培にニコラは関わっていない。

 ラシーヌとしてはワインの醸造から瓶詰までだけでも、ニコラに完結してもらわなければならない。ピエールとニコラを根気よく説得し、2022年11月にニコラの監督の元、赤ワイン(グルナッシュ1種とシラー2種)の瓶詰めをしてもらうことが出来た。

 白ワインとペット・ナットについては、ニコラの手による瓶詰をすることが不可能だったため、購入を断念。プロジェクトの立ち消えは残念でならないが、もしまた同じような話があったら何度でも乗ってしまいたくなるような夢のあるプロジェクトだった。赤ワインすら到着しなかったらと思うと気が気でなかったが、ワインは無事入港し日本市場に紹介できる運びとなった。

 上記のような理由から100%ニコラのワインとは言えないかもしれないが、収穫から瓶詰までニコラの監督の元で行われた。

「収穫のタイミングは出来上がるワインの方向性を決定づける重要な事項だ。ロワールと醸造所のあるリムーを行き来するのは大変だったけれど、瓶詰まで責任をもって行うことが出来たし、素敵な人たちに出会うことが出来た。最終的にはド・ゴール側とのやり取りが難しくなってしまったが、最後まで僕を信じて指示通りにワインの管理を行ってくれたマチューと、ド・ゴール敷地内で民宿を営むブノワとテレーズには感謝してもしきれない。」

とニコラ。

※キュヴェ名はどれもアルデリカ(シャトー・ド・ゴールの地域に伝わる伝説に登場する王女の名に由来)で、それぞれ品種名が記載されている。シラーの2種の畑名は裏ラベルに記載。




 以下は大昔のコラムの内容です。
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 極少量の入荷です。


 伝説か、それとも懐古的な噂話に過ぎないのか・・いや、

「・・ニコラ・ルナール?・・誰?・・それ?」

と言われかねない状況を作ってしまったのは、やはりニコラ・ルナール本人なのでしょう。知らない人にはどのように説明すれば良いのかと、非常に面倒なことになってしまいます。

 その辺の昔話しは追々・・コラム中で書ければと思いますが、やはり・・これだけは言っておきたい・・

「本当に素晴らしいワインです!」


 天才としてその名を馳せたニコラ・ルナールでは有りますが、やはりワインの中身で勝負するのは、その名が有ろうが無かろうが同じことです。

「私ももう50歳。最後に良い仕事をしたいからね。」
とロワールに購入した洞窟セラーが、そんな彼のワインを育むのに一役どころか何役も影響していると思われます。

 今回はネゴス・・買い葡萄で仕込んだ・・非常にリーズナブルなソーヴィニヨンのジャンヌ2014年と、彼のお得意、珠玉のシュナン・ブランはドメーヌもののトゥーレーヌ・ルル2014年、そしてローヌのティエリー・アルマンの元での「サン=ペレ2011年&2012年」は、

「おったまげ~!!もの凄いです!!」

な品質でした!



Nicolas Renard ニコラ・ルナール
地域: Loire
地区/村:アンボワーズ
造り手: Nicolas Renard ニコラ・ルナール
醸造・栽培責任者: Nicolas Renard ニコラ・ルナール
創業年:2013年
ドメ ーヌ解説:2011年がファーストヴィンテッジ。借りた畑で栽培を行い、自身のワインを造っています。同じエリアで3haの畑を別途購入。今後ルーサンヌを中心に樹根し、一部グルナッシュグリ(ペティヤンを造る予定)を植える予定だったが売却、現在はトゥーレーヌはAmboise(アンボワーズ)周辺で3haの畑をレンタルしワイン造りを行っている。
畑面積:3ha
主要品種:シュナン・ブラン、シャルドネ、ソーヴィニョン
平均年間生産量:6000本

■2013年1樽だけのシュナン・ブラン
『ラシーヌ便り』no.108 《合田泰子のワイン便り》より、
2014年10月寄稿

《ニコラ・ルナールの本気》
 トリノからパリ、続いてロワールへ。ニコラ・ルナールの新たな出発を確認のため訪問。思えば長いつきあいとなるニコラは、他に真似できない飛びぬけたワインを造る点にかけては、疑いなく天才です。が、天才には気まぐれがつきもの。いつも内心、ワインが商品となって出てくるまで、ハラハラしどうしです。なのに、このたびは大きな嬉しい驚きでした。なんと、理想的な洞窟のカーヴを入手していたらしいのです。

 今年の1月、「ワインを造ったので、よかったら会いにきてください」と、たった一行のSMSメールを受け取り、すぐさまニコラのもとに飛んでいったことはご存知の通り。2014年からアンボワーズで、シュナン・ブラン、シャルドネ、ソーヴィニョンを造ることになっており、畑の旧持ち主からセラーの一部を借りると聞いていました。
 がニコラは、実際に作業をするにつれて不便を感じ、自分のセラーを持とうと思い立ち、つい最近インターネットで探し始めたところ、なんとアンボワーズの駅から10分ほどの川沿いにある、洞窟つきの廃業したネゴシアンの小さなカーヴが売りに出ていました。洞窟は一つ、奥行きは10mほどでしょうか。

 そうこうするうちに、隣人の洞窟も購入することになりましたが、何と奥行きは100mもあり、中で元の洞窟とつながっていました。

「私も50歳、最後にいい仕事をしたいからね」

とのこと。値段を聞いて高くないのに驚きましたが、幸運な物件に出会えてニコラはとても満足げ。これで長期エルヴァージュ計画も、準備は万端。
 昨年、一樽だけ造ったロワール・シェールのシュナン・ブランは、さらに一年間樽で熟成するという。

「やっぱり、私のドライなシュナンの原点は、ニコラにあった!」

と叫ばずにいられない、素晴らしいシュナン・ブランでした。八月は好天に恵まれ、このまま行けば、2014年は良いとしになりそうです。

 2011年からニコラが3ヴィンテッジ造ったサン・ペルレは、2012年と13年はまだ樽に入っています。この春リリースされた2011年は、ビン詰めから一年間たって味わいが落ちつき、美しいまとまりが出てきていました。骨格・奥行きとも姿を現し、大変おいしくなっています。今後、サン・ペルレがどうなるかわかりませんが、ラシーヌとしてはロワールに専念してもらいたいと願っています。

 数年間過ごしたアルデッシュでのワイン作りも、ひとまず一段落。これからはアンボワーズの理想的な洞窟カーヴで、思い切り醸造できるようになったわけです。ニコラの前途明るい再出発を、心から喜んでおります。
『ラシーヌ便り』no.122 《合田泰子のワイン便り》より、2015年12月寄稿

 新年おめでとうございます。新年を明るい話題で出発したいと思っていたところ、待望のワインの船積みが暮れぎりぎりに確定したという連絡が届きました。一つは、我らがニコラ・ルナール。やっと。リリースです。

 ラシーヌ便り108号でお知らせしましたように、「ニコラ・ルナールの本気」が姿を現します。

「ヤスコ、僕を覚えてますか? ワインを作ったので見に来てください」

と、携帯からショートメールが届いたのが、2014年1月。早速アンボワーズを訪ねて、ー樽に満たないシュナン・ブラン2013年をテイスティングし、ニコラの復活を感激のうちに祝いました。当時われらのニコラはまだローヌに住んでいて、サン・ペルレの2011年、2012年と2013年が醸造中。と同時にニコラは、ロワールでのワイン作りに向けて準備を始めていました。

 ところが、2011年のサン・ペルレが無事届いた後、2012年と2013年産が予定の時期が来ても音沙汰がありません。連絡がプッツリと途切れたまま、梨のつぶてです。「また、どこかに消えちゃったのかしら?」と半ば諦めかけていました。

 風来坊のニコラは、周辺の作り手とも交流がない様子。誰に聞いても、「最後に見かけたのは2003年頃のディーヴかな」という始末。フランスでも、いまや忘れられた存在も同然でした。1995年と1996年に、あのすさまじいジャニエールを作っていたことを知っている人も、もうほとんどいません。

 2015年4月には、アンボワーズのセラーに様子を見にラシーヌのスタッフが行くという連絡を、期待せずに送りました。いざ訪問してみたら、ネット環境も整っていない作業場で、ニコラは寝泊まりしながらワインを作っていたのです。それで少し安心したのでしたが、2013年と2014年のシュナン・ブラン、ソーヴィニョン2014年がいつ出てくるか、待てど暮らせど連絡がありません。
「私も50歳、最後にいい仕事をしたいからね」

 というニコラの言葉に歓喜していたのに、まさかのぬか喜びだったのか、と歎きながら時間が過ぎて行きました。

 ところが2015年も押し詰まった12月2日になって突然、「12月7日、集荷に来てください。ラベルと印刷代用のお金が足りない」と、いきなり入金催促メールです。ニコラもワインも無事というわけで、一同、安堵の胸をなでおろしました。

 さて、2016年2月にはサン・ペルレ、シュナン・ブラン、ソーヴィニョン、が一挙に届きます。ニコラの復活を祝してロワール地方のお料理と、細身で繊細なシュナン・ブランを楽しむ会を開かなくては、と大きく期待がふくらみます。



2021 Alderica Grenache
アルデリカ・グルナッシュ

18612
自然派
赤 フルボディ
フランス
ラングドック
ニコラ・ルナール

■エージェント情報
品種:グルナッシュ100%植樹:1980年代位置:標高300m、北向き土壌:シスト
醸造:ブドウはシャトー・ド・ゴール所有のラトゥール・ド・フランスのエリアの畑から。セメントタンクで3週間マセレーションセメントタンクで1年間熟成亜硫酸無添加

 20%ほど全房のブドウをセメントタンクの底に敷き、残りは全て除梗して醸造。抽出の濃いワインはニコラの求めるスタイルではないので、マセレーションは3週間、プレスも強くはしなかった。
750ML 在庫  2   ご注文数   本
¥3,650 (外税) 
【・・そもそもあなたは赤ワイン、造ってたんだっけか?・・(^^;;】
 最初に言っておきたいと思います。ワイン自体はめちゃ素晴らしいです!ですが、少し還元的で、抜栓直後はちょっと気になるかもしれません。でもそれを差し引いても・・素晴らしい味わいです。

 ニコラ・ルナールです。彼のワインとは・・どうだろう、四半世紀は過ぎているでしょう。ティエリー・ピュズラ名でキュヴェ・ニコラ・ルナールを扱って以来、

「長く持って3年・・」

と言う、その働き場所でのゴタゴタを起こしてしまう悪い癖・・?・・が、アチコチに影響を与えてしまったんですね。

 しかしながら・・彼のワインは素晴らしく美味しい・・。彼が抜けた後のワインは、例え彼が少し携わっていたとしても・・どこか「腑抜け」になって感じられます。一体何度、そんなことを繰り返したのか・・noisy も間接的にかなり力をお貸ししたと・・思ってはいます。

 そもそもあなた・・

「そんなに赤ワイン、リリースしてましたっけ?」

 まぁ・・ローヌのティエリー・アルマンにもいましたから・・当然ながら黒葡萄も手にしていたでしょう。ですが noisy 的には二コラは、

「白ワインの人」

でした。なので、シャトー・ド・ゴールの赤ワインを造ると言うのもどこか・・

「ん?」

と思ってしまうんですね。 

 ですが、この特売のグルナッシュ、非常に良く出来ています。

 まぁ・・抜栓したてはやや匂います。「還元臭」と言うやつです。なので、これに弱い方は、

「飲むより30分早く抜栓しておく」

か、

「購入を思い留まる」

のをお薦めします。

 充分に凝縮した赤黒果実・・味わい的には僅かな部分は無視するとして甘くないが、アロマは甘やかさを含みます。決してスパイスが乾いた感じで横に拡がって行く・・なんてことは有りません。しっとりと落ち着いたスパイスが、健全な葡萄をアピールして来ます。

 おそらくほんのりと残糖は有るのでしょう・・が、甘くは感じないんですね・・。ここは、

「さすがニコラ・ルナール!」

と言いたくなる絶妙のバランスです。

 この、ほんの僅かな残糖が生む細やかな味わいこそが、彼の持ち味であるとも・・思っています。彼の僅かな甘みを残したロワールワイン・・滅茶美味しかったです!・・絶品でした。遅摘みの甘いワインも素晴らしく・・めちゃ美味しかったですが、甘いのでそんなには飲めないんですね。でもこの、

「有るかどうかわからない位の残糖」

が・・素晴らしいんです。リアリティのある果実、花を感じさせてくれます。

 そして・・そこには・・

「僅かなガス」

が有り、舌先に感じるその「ピチピチ」がまた・・素晴らしい訳です。飲めば判りますよ。

 そして、締まりを持ちながらも良い感じで美しい酸のピュアさを感じさせながら膨らみます。これがまた果実感をリアルに引きだたせているとも言えるかと。

 そして余韻もピュアでナチュラル・・と言うより自然な感じ。マロラクティックも物凄く自然で・・なんとも心地良い滑らかさです。

 濃度はあるものの、アルコール分は14度・・でもそんな風には感じさせない・・エレガンスも感じるワインで、

「微細微妙なバランス」

を感じます。


 ん~・・やっぱりあなた、天才なのかなぁ・・余り褒めたくないなぁ・・と思いつつ、自分のことは思いっきり棚に上げて、

「周りの人と上手くやって行かないといかんよ・・」

などとブツブツ言ってしまいました・・。ぜひ飲んでみてください。面白い・・いや、めちゃ美味しいと思います!



 以下はもっとも最近にご紹介させていただいたニコラ・ルナールのワインのレヴューです。
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【申し訳ありません、テイスティングできるような数が来ておりませんので、テイスティングコメントはありません。】

 極少量の入荷です。テイスティングコメントも出せず誠に申し訳ございませんが、お一人様1本+条件の無いワイン1本にてお願いいたします。

 1995年もののテュエブッフ・ネゴスワインとしての初登場から、全てテイスティングを行い、お客様にはご理解をいただいてご購入いただいて来ましたニコラ・ルナールの素晴らしいワインですが、時代の流れでしょうか・・非常に残念ですが、このような状態になってしまいました。

 テイスティングを行い、流通数を減らしてしまうよりも、お客様に実際に飲んでいただこうと考えています。


 以下は以前のコラムより、買い葡萄の「ジャンヌ2014」のレヴューです。
━━━━━
【レンタルの畑?の葡萄で仕込んだトゥーレーヌ・ソーヴィニヨン!!ニコラ・ルナール復活の狼煙となった1本は実にリーズナブル!!】


 素晴らしいソーヴィニヨン・ブランです!トゥーレーヌはロワール中流域にあたるアペラシオンですが、白の品種はシュナン・ブランが多いです。昨今はソーヴィニヨン・ブランやシャルドネも増えてきていますが、下流域よりは膨らみのあるワインに仕上がるとしても、やや軽薄な味わいになりがちかと思います。

 しかしながら、ソーヴィニヨンの華やかさ、エレガンスはそのままに、しっかりと中域と低域をバランス良く表現、見事な味わいに仕上げているのは、さすがニコラ・ルナールと唸ってしまいました。

 天才たる所以・・それは当然ながら畑仕事にもよるかと思います。しかしながら noisy 的には、

「醸造とワインのエルヴァージュのマジジャン」

だと・・思うんですね。


 思い起こせば2004年もののルメール・フルニエです。ニコラ・ルナールはこれを完全に仕上げる前に・・ドメーヌをトンズラしてしまいました。言い訳は聞いていないので判りませんが、やはりオーナーとの軋轢でしょう。まぁ・・どっちにしても女性問題かと・・思いますが・・。

 で、この2004年ものを待ちわびて・・ようやく届いたワインをテイスティングしたnoisy はビックリしてしまいました。

 そして、2004年ものはそこでエンド。売りには出したか出さなかったか・・忘れましたが、出したとするなら、

「不味い」

と書いたはずです。実際、とてもニコラ・ルナールが仕上げたキュヴェとは思えなかったんです。なので2ケースほど入れたアイテムをほとんど売らなかったと思います。

 ニコラ・ルナールが2004年ものを仕上げずに出奔したと聞いたのはその後です。ラシーヌさんでも状況は良く判らなかったようでした。後で、仕上げていない・・つまり、瓶詰めしていないキュヴェを、別の人を雇ってコルクを打ち、販売に出したと言うことでした。

 このことから、ワインの瓶詰め前のエルヴァージュが完全に終わった段階で、即、瓶詰めをしなければならないのに、温度管理はしていたとしてもタンクの中に置いておかずにはいられなかった状況が、2004年のルメール・フルニエのワインの味わいをおかしなものにしたと判断した訳です。

 その後、ラシーヌさんもニコラのいないルメール・フルニエから手を引いてしまいました。ドメーヌに残った2003年もの、2004年ものの処分をあるエージェントさんから協力依頼が有り、美味しい2003年ものはかなり販売させていただきましたが、2004年ものは一切手を付けませんでした。

 あれから10年・・ですね。今、このソーヴィニヨン・ジャンヌ2014を飲んで、とても面白かった2000年頃からのニコラ・ルナールのワインとのお付き合いを思い返しています。

 やはりこの人は葡萄を見る天才で有り、葡萄をワインに昇華する天才であると思います。こんなソーヴィニヨン・・を造れちゃうんですから・・。ロワール中流で、これほどの重量感の有るソーヴィニヨンを、重さを全く感じさせずに、スパイシーなアロマを消さずに、全体をエレガンスに満ちたものに仕上げるなんぞ、天才でなければ無理でしょう。

 重みは下手をすれば「鈍重」に直結してしまいます。ほとんどがそうです。ボルドーのソーヴィニヨンもそうです。リーズナブルかもしれないが、その重みは甘みに頼っているのみだからです。ニコラはちゃんとドライにしつつ、葡萄がワインにどんな道のりで成りたいのかを常に見ていると思います。その上で、例え何年掛かろうとも、発酵が終わらないものはそのまま発酵を続けさせます。終わったと判断した段階で、スピーディに瓶に詰め、瓶熟成をさせ、出荷するんです。こんな簡単なように思えることが、実は一番難しいんです。

 今飲んでも素晴らしいです。ソーヴィニヨンの緑のニュアンス、スパイシーさ、フラワリーなアロマ、軽やかなミネラリティが有り、中域も美しく拡がり、実は底もかなり深い・・です。美味しいですね・・。本領発揮には2~3年掛かるかと思いますが、このバランスでも素晴らしいです。本数は有る程度いただきましたが、このソーヴィニヨンによるジャンヌはレンタルの畑ものだか買い葡萄だか判りませんが、今回一度っきりだそうです。なので今回限りです。是非・・天才が天才たる所以をお試しいただければと思います。お勧めです!