【まるでブルゴーニュとラングドックの合いの子?!明るい赤果実が積み重なりに、少量のスパイスを含んだアロマ豊かなワインです!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ] 冷やかな産地で石灰系ミネラルを持っている産地のシラーやグルナッシュは、結構にブルゴーニュ的になるんだな・・・と最近は感じています。このワインもそのようなワインで、赤果実のエキスとエレガンスが出ていますね・・・
ブルゴーニュの中でもシャンボール的・・・・と思いましたが、いや近いのはジュヴレですね。透明感を持ちながら、果実の抽出感は強いです。そして、ブルゴーニュよりも強調されるのがスパイス感と野趣味です。このニュアンスも決して強くはないのですが、エレガンスに良いアクセントとして含まれています。アニマル香も極々少量含まれているかな。
このブルゴーニュ的な要素と、ラングドック的な要素を併せ持つのがピク・サン=ルーの特徴なのかと思います。冷やかさはむしろブルゴーニュより高いかもしれません。チェリッシュでありながら、アニマルスパイシーなのが非常にオリジナリティがあって面白いですね。これらがまとまってエレガンスを含んだアロマになっています。
エキスの密度も高く、明るい赤果実が積み重なって暗くなったような・・・積層感のある深みのある赤いエキスです。味わいもまさにその色味を反映しているかのように集中感のあるエキスのコク、果肉の風味を感じます。そして非常にクリーンです。
まだまだピッチピチで若々しいです。ポテンシャルもあるので寝かしても良いと思います。ロルチュのワインを飲んで思うのは「酸素によく触れさせた方が旨い」ということです。これは赤も白も言えます。別に還元的というわけではないんですが・・・カメラのフラッシュも急にたかれると怯んでしまうじゃないですか?ロルチュのワインも抜栓仕立ては明るさがキツすぎるような気がするんですね。なので抜栓して翌日とかだと程よく酸素と触れて、明るさがマイルドになって液体がもつ繊細さとか、エレガンスがより感じやすくなります。ですのでデキャンタージュも良いと思います。
明るい赤果実のエキスが積み重なってできた深みのあるエレガンス、スパイスと野趣味を含んだ複雑性のあるアロマが豊かなワインです!ぜひご検討くだ